「戦争は女の顔をしていない」
を読み終えました。
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その内容の凄まじさに、
何度もダークな気持ちになりながら、
どうにか読み終えました。
最初の方よりも、後から書かれた方は
より真実に近いのかも。
誰も声を上げれなかった時代に、
次から次へと「言いたかったこと」
「言わずに死ねるか」ってことを
語り始めた女性たち。
語ってもいいと言う時代になった…
訳でもないのかな。
著者は変わらず故郷ベラルーシには
帰れないわけだし。。
でもその戦争体験は貴重な告白であり、
真実であり証明なのだ。
今語ってくれないとそれらはもう
無かったことになる。
思い出したくもないと思うけれど…
想像も出来ないこと。
人が死ぬ、ボロ切れのように死ぬ。
爆撃に遭い飛び出た内臓を必死に
しまおうとする兵士や、
赤ちゃんを放り投げろ打ってやると
ドイツ兵に言われ、自ら地べたに
赤ちゃんを叩きつける母親。
砂利を噛むような内容に
心の奥から震える
戦争は何も生まない。
いや、憎しみしか生まない。
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映画「戦争と女の顔」も見た。
戦争がもたらす深刻なPTSD
戦後も人生は続いてゆくのだ。
失ったものは大きく莫大だ。
それらを国は社会は保証なんてしない。
むしろ切り捨ててゆく。
ずーっと戦争もので
暗くならざるを得ない。
明るい本を読もうと思ったけれど、
また「同志少女よ、敵を撃て」
逢坂冬馬 著を読んでる。
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これもまた、ヒリヒリ痛い。