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チラシの裏

ムーンズエンド荘の殺人

2013年07月10日 | ミステリ
帯の惹句から推測すると。
山荘に集まった人間が次々に殺されていくという、
今の時代には骨董品と言えるくらいに本格ミステリな展開なのに、
帯に「傑作」という文字が入っていない!

これは予防線なのか。
もしかしたら床にたたきつけてグリグリしたくなるようなラストなのか。
しかも「雪の山荘版『そして誰もいなくなった』!」というコピーには、
それ自体に「そして誰もいなくなった」のような展開ではない、
という情報が読み取れませんか?
内容云々の前にゲームのシナプスを読んでいるような味気なさ。
翻訳家のせいではなく、アメリカの(吉本)新本格だからでしょうか。
ジツハトッテモツマラナカッタ(「ディーン牧師の事件簿」といい勝負)

以下ネタバレあり

この本の最後は映画版「そして誰もいなくなった」(ルネ・クレール監督)そのまんまです。

ところで小説を読んでいてもルネ・クレール監督の映画は面白かったなあ。
なぜか「フロントページ」(ビリー・ワイルダー監督)と2本立てで上映していたのを観ました。
「フロントページ」もめっちゃくちゃ面白かったです(こちらは笑えるという意味で)。
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