コロナになる前は、朝、8時半にクリニックの前に並んでいれば、順番に中に入れた。そして受付で、その日の順番が取ることができた。
たいてい、午前中に予約を取ることができて、待ち時間は殆どなく、時間通りに行ってクリニックで待ってると、呼び出しのアナウンスとスクリーンに自分の名前が出てくる。
しかし、コロナになってから、状況は一変してしまった。
何故、こうも変わってしまったのか?
今や、コロナは収束したとみなされ、誰もマスクをしていないし、普通の暮らしに戻っている。
それなのに、何故、医者だけが予約取れないのだろうか?
私は、今週初めから、胃が痛み始めた。
月曜日の夜中、3時に、胃の痛みで目が覚めた。
いつもの胃薬を飲んだけど、効かない。2錠飲む。
強めの薬(タケプロンと同じ成分のイギリスで処方された薬)だけど、2錠のんで、ようやく痛みが治まる。
たいてい、その日一日だけの痛みで済むはずが、鈍痛が続く。
心配になってきた。
もしかして、胃がん?!
胃カメラは一度も受けたことがない。怖いから。
昔、足の手術を受けた時、同じ病室にいた女性が、胃癌か胃潰瘍かで、胃を全摘して、食べることに苦労していた。少量のものを、まる一日かけて、ゆっくり食べていた。
その人は看護婦の婦長さんをしていたと言う人で、気丈な人だったけど。
自分が病人にもかかわらず、動けない私の為にいろいろ、世話を焼いてくれた。
病院は古い病院で、不気味な暗い恐ろしい病院だった。
夜中にトイレに松葉づえをつきながら行った時、勝手に水を流す音がして、恐ろしくて冷や汗が出たものだ。ちょうど、その人は家に帰っている時だったので、私は病室に一人。
恐ろしかった。
トイレの隣の部屋は、透析の部屋だった。
いつも暗い目をした人々が腎臓透析を受けていた。
この病院は私が退院した後、1-2年後に取り壊され新しい建物になったそうだ。
化け物屋敷みたいな病院だった。
本当にこういう病院には幽霊が出てきても、ちっともおかしくない。
ものすごく古く汚く、暗い病院だった。
イギリスの医療の話に戻るけど、コロナ以来、電話でのみの予約になる。
でも、電話が繋がったことがない、
何度電話してもつながらなくて、やっと繋がったと思ったら、「今日はもう満杯なので、また明日、電話してください」と言われる。
夫にそのことを言うと、怒って、夫はクリニックに行ってくる、と言って出かけて行った。
やはり、電話でのみの予約だと言われて、「前もって予約は出来ないのですか?」と聞いたところ、「3月まで全部、予約で埋まっています」との返答だったらしい。
何で、コロナの前は、その日のうちに診てもらえたのに、何で、1か月も先にまで待たされるのか?その頃には治ってるかもしれないのに。
余程の時は救急で行くしかないのだけど、それも今は平均、14時間待ちだそうだ。
救急で14時間待っていたら、心筋梗塞や脳梗塞なら、死ぬか、半身不随になってしまうか?
イギリスの医療はどうなってるのだろう?
恐ろしい。
このような酷い医療体制の国で老後を迎えることが限りなく恐ろしい。
結局、高いお金を出してプライベートの保険に入ってる人のみが、優先的に手術も受けられるようだ。何でもカネ、カネ、カネ、金持ちでないと生きてはいけない世界になってきたのか?
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