半世紀信じた友

　　昨日と比べれば､多少気温が上がり16℃程になった。大分楽だわね。思えば今回は選挙カーの少ない事。東京三区は3人しか立候補しないのでそのせいかもね。

夕べ、熊本の友達から濃い方言で電話が入った。名前を言わなくても直ぐにピンと来る。｢元気にしとるとね？｣どうしたのだろうと思って聞くと、この度はお寺の檀家さん達と年に一度の旅行に来ているの､今回は東北4日間､なんですって。

｢アラ～ご苦労様ね｣と言うと｢うんにゃ､天候が最高に良く晴れていたので､傘は日傘に使ったのよ､良い旅日和じゃった｣と喜んでいる。東京ではとても信じられない。
熊本～仙台～十和田湖∼浅虫温泉～花巻温泉を周ったそうだ。花巻温泉の宿から､岩手･水沢市に住む旧友の友達Ｇちゃんに電話を入れたら､彼女は折角九州から来ているのに､会うチャンスがそうそう無いのでと､万全ではない体調で1時間30分もかけて花巻温泉まで車で駆けつけたのだそう。会話する時間も僅かしか無かった様だけど。それでもお互いどうしても会いたかった様で･･･。
お寺さんの友達は｢Ｇちゃんが会いに来てくれたのよ嬉しかった､でもう～んと痩せていてびっくりした､大丈夫じゃろか？｣と案じて居た。
まあ､岩手のＧちゃんは胃を手術したり､大病を経験しているので太っている暇も無いわけで。それに引き換え､お寺さんの彼女は檀家さんからの頂き物が多くて食べきれないと言うので､なる程たっぷり余裕のある体系なのです。

私達3人は､思うに社会人になってから初めての友達だったと思う。九州、東北、千葉と性格も全く違う3人組だけど何となく信頼出来て思えば50年経ってしまった。昔は職場の先輩達が怖くて､叱られて新人3人は隠れて愚痴を言い合っていた物だ。
いや教育をして頂いたと言うのかな。感謝しなくちゃね。ほんの短い時間だったけど、どうして信頼できる仲になったのだろう。相手を思いやり信じ合えたのはなかなか簡単な人間関係とは言えないね。

私自身も大人に成長するスタートラインに並んだ2人だった。田舎から出て来て出会いに恵まれたって事かもしれない。その後は私だけ東京に残り何とかやって来れたのも､最初の出会いに恵まれたと言わずにいられない。

健康で生きて行き､又3人で再会出来たらいいねと誓った。
勿論沢山の出会いを経験してきた私だけど記憶から消えない､熊本、岩手のご両人。元気になって再会し｢良い人生だったね！｣と言いたい。