セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

シルバー大学講座 江戸文化・・・・

2009-05-28 | セカンドライフ
燃えないゴミの日木曜日。
畑にまとめて置いた燃えないゴミも一緒に捨てて来た。雨はしとしとと降り続いている。

5/27の講義は【江戸庶民に学ぶ知恵と心】

 講師 江戸東京博物館館長 竹内 誠氏 1933年 東京生まれ
    信州大学、立正大学教授を経て東京学芸大学名誉教授 日本博物館協会会長

先生は私より15歳も年長なのに声は大きく活舌滑らか、下手な噺家よりはるかに面白い。お話し上手。
会場のシルバー学生達も居眠りも許されぬ笑いのツボ。聴き漏らしたら損しちゃうって感じ。

江戸庶民の生活は現在の市民より生きる事に知恵、社会性、文化等、に優れていた。
いたるところに痕跡は有るが外国人、第三者から見た日本人、江戸人を各々の著書で紹介。

◦モース『日本その日その日』
    日本人の心意気、気立て、争いを避ける、物、動物を愛する心、様々に感心している。

◦フォーチュン『幕末日本探訪記』
    スローライフ・自然との共生 花を愛する国民性が、人間文化の高さを証明している・・・季節感に敏感
◦シュリューマン 『シュリューマン旅行記』
    シンプルライフ・畳の文化
    日本の住宅はおしなべて清潔さのお手本。畳文化の合理的な生活。

    リサイクルライフ・古着屋、骨董屋、修理屋、損料屋(レンタル)等々

他藩(県)から見た江戸人『江戸自慢』
    日常の言葉は粗末だが自分の仕事中でも何かを尋ねると手を止めてまで丁寧で言葉優しく
    面倒を見る事、恭敬する。

  〃  『世事見聞録』
    活気あふれる「まち」名所めぐりと名物食べ歩き、近所同士芝居見物、遊山物参りに出かける。
    雑司ヶ谷・堀の内・目黒・亀井戸(当時)・王子・深川・隅田川・梅若等これらの道筋には
    近来料理茶屋・水茶屋類が沢山出来た。

◦スエンソン『江戸幕末滞在記』
     「子供の声が聞こえる「まち」そこいら中に子供だらけ。生き生きとした顔ふっくらした身体、
     活発で陽気な所を見れば健康で幸せに育っているのがすぐ分かる。
     小さい子は親や兄弟が背中におぶい、とても良く面倒を見る。又子供達は朝から晩まで
     通りで転げまわっている」


花開く江戸文化

◦錦絵の誕生(多色摺り版画)
 シュリューマン1765年
     「もし文明と言う言葉が物質文明を指すなら日本人は極めて文明化されている。
     工芸品においては蒸気機関を使わずに達する事の出来る最高の完成度」

◦川柳の誕生(ユーモア、人情の機微)
◦黄表紙の誕生(大人のマンガ)
   
  豊かな江戸人の生活がしのばれる。

  内容は現代の私達の生活にも共通する内容ばかり。余りにも時間や物質、文明に振り回されて
  生活している今、改めて考える必要が有るのではないか?
  2時間では全く時間が足りない。深い深い内容。全て納得です。


    

    

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2 コメント

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美しい日本 (篠崎悦子)
2009-05-29 16:11:03
日本はもともと美しい国で世界から憧れのまなざしで見られていました。
私はよく「省エネルギー」や「環境問題」のテーマで話を頼まれますが、結局この講座で話されたようなことを話ます。それがスローライフに繋がります。そして、アメリカの古きよき時代の生活実践として、ターシャ・チューダーさんの話を加えたりします。
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コメント御礼 (aine)
2009-05-29 20:06:05
篠崎悦子様
長い事悦子さんが提唱されているエコ、スローライフと言う事について今回の公演を聴きずっと感じていました。おっしゃる通りです。
心豊かで地に足を付けて生活していくこと、そしてシンプルがベストだと思います。
今後は便利さや物の豊かさに負けない、そしてスローライフを目指していきたいものです。
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