セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

シルバー大学 歴史コース⑥

2010-06-21 | セカンドライフ
~武家政権の成立~鎌倉時代を考える~

6月17日(木)分

講師 五味文彦氏 東京大学 名誉教授 放送大学教授

第六回 「品河(シナガワ)氏と大井氏について」

詳細につては鎌倉時代の歴史を書いた『吾妻鏡(アズマカガミ)』の文献から、初めて「大井・品川の武士」が
登場する場面を書面から具体的にひもといていった。
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大井・品川の武士がいつ頼朝の軍に従ったかは明らかではないが、幕府による平家追討の一の谷の
合戦は寿永三年(1184年2/7)、大井実春が伊勢の追討に向かったのは3/20であるからから、
彼は一の谷合戦には従軍しておらず、鎌倉に居たと思われる。
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等、細かい文書説明で解文して行った。
頼朝の二所詣出の部分でその帰りに落馬して死亡とあるが馬・弓の能力に秀でていた頼朝は
そんな簡単に落馬死亡が有りえたのだろうか?私の疑問。
二所詣出
  ①箱根神社②伊豆山神社
頼朝は政子との逢引に伊豆山神社を使ったの言われるが、今も政子の髪(その物)で文字が
書かれている物が残っている。

同じ班の男性は詳しく伊豆山神社の事を御存じで「今は随分朽ちてしまったけどね~」と言っていた。
私は一度だけしか訪れた事は無いが、そんな歴史の事を知らないので、のんびり境内を散歩していた。

やはりどこか訪ねるにしても、歴史を知っているのと、いないのとでは、全く解釈が違って来る。
大事な事ね。

五味先生はレジメに全面漢字ばかりの文書をA4縦用紙2枚に表裏びっしりと印刷されて来たが
皆なんと言ってもシルバーさんばかりなので「理解出来ない前に読めません。字が見ええません」と
ざわつき大騒ぎ。確かにその通りです。漢字を理解する以前ですものね。老眼鏡も間に合わない。
先生は白髪なので70歳以上に見えたが以外に64歳と仰る。

物腰の穏やかな、世の中のもめ事には接した事もない様な方。
「吾妻鏡」の現代語訳をお弟子さんの本郷 和人 先生と8巻まで仕上げたそうだ。
今回先生の他に本郷ご夫妻と3人で講座を受け持たれているが、和やかな人間関係が伝わってくる。

「吾妻鏡は幕府が記録した物では有るが、不都合な事は記していないので完璧な(恣意性の無い)文献とも
言いきれない。
全15巻残っているのでそれを現代語訳しているので是非読んで頂きたい」と。
教室はは水を打ったように静か・・・。

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