なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

自戦検討Ⅱ

2008-12-27 16:32:47 | Weblog
 「ちょっと不思議な終わり方」の一局は、結局はアマの碁ですから運が一方に傾いた結果で。
 ただ8目半はチト差が大きすぎるので気になるところです。
 相手の人も似たような事を感じたかも知れない。
  だからすぐには結果を受け入れにくかったのでしょう。
 それは立場が逆なら私もそうです。
  結果が出て、両者がパソコン上でサインアップするのが手順で、結果を認めて初めて終局となるわけで、両者の承認がなければ終局にはなりません。
 (事務局の裁定による結果待ちと言うのもありますが)
 一度結果を受け入れたのならこれは確定ですから結果が覆ることはない。
  ですから少しでも疑問があれば、サインはできませんもの・・・

 さて、その一局は確かに途中までは黒の方が打ちやすかった・・・それは間違いがない・・・白の私が自分で打った手を悔みながらもがいていたのですから。
 ところがどこかで流れが変わったはず
  流れが変わったから結果が入れ変わった。
 ではどこで、と言う事で自戦棋譜倉庫から棋譜を出して再び検討しました。
 マア、自分の碁を自分でなぞり、問題がありそうなところは、いろんな変化を実際に打ってみる。
 行ったり戻ったりでの検討です。
  演繹的と言うのでしょうか、試行錯誤的でないと理解できないのですからザルの検討は手間暇はかかりますがこれしか無いでしょう。

 全298手完、問題の場面は・・・たぶんそれで一局の流れが変わったシーン、あるいは一つの流れが確定したシーンだと思うのですが・・・私が発見したのは黒153手目。
 その手は一見悪手ではなさそうに見えるのですが
  そこでは黒からは白の星にカカル手と辺の星下辺りに打つ手があるように見える・・・つまり2者択一みたいな場面で黒氏はカカリを選んだ。
 実戦では白は黒からのカカリに手抜きして辺の方を打った。
  これは一見それぞれが要点を打ったように見えますが、実は盲点?みたいなところがあったように思う。
 見合いのように見えるところですから、どちらかは打てる場所だからその時に打たなくても良かったのかもしれない。
  見合いに見える手を打ってしまったために、大の手を消してしまった・・・あるいはその手の価値を失ってしまったのかも。
 私が気がついたのは、仮にその手で黒が3三に打っていれば、白が地で黒に追い付けなかったように思うのです。
 対局していて黒氏は時間を使っていたので、残り僅かな時間では考えられなかったのか、あるいはいきなり3三という発想が無かったのか?
 やはり運が作用する世界です。
  但し、局後に運がどの程度作用したか確認しておかないといけないですね。

「緊急避難」の話

2008-12-27 09:23:50 | Weblog
 今年の年末年始はカレンダー通りに休みがとれるので9連休となりますから嬉しいのですが、反面年内の休み・5日は”戦い”の日々となるかも知れません。
 それは連休初日の朝に、恐れていた通り・やはりやって来ました。
  夕べから嫌な予感がしていたのです・・・勤めから帰ってくると・・・女房殿は私よりも1日早く休みに入っていて、家にいたので。
 「今日は部屋の床にワックスをかけておきましたからピカピカですよ」と自慢らしく言う。
 内心『頼んだ覚えはないから威張るなよ』と気分だし『床掃除はともかく他の物を勝手に片付けていないでしょうね』と問いたくなるのですが、これは決して口にしてはいけないのです。
 それで戦端が開かれても私には勝ち目はないのですし、勝ち目のない戦は避けなくてはいけない。
 そして今朝、部屋のドアが開いて
 「起きていますか?」
 本当は寝ているふりをしたかったけれど、ネットで囲碁観戦中だったのでとぼけられないので、ネットの碁盤に集注しているふり。
 敵さんはそういうグウタラ亭主の態度には慣れっこで
 「年末ですから本棚の整理をしてくださいね」
 『自分の部屋の本棚の整理など家族のだれの迷惑になるわけではない』からこれは内政干渉。
 しかし外交テクニックとしては「やる」とも「やらない」とも言ってはいけないのです。
 やるようなやらないような・・・年末の時間切れ待ち。
  ともかく今日は大掃除らしい・・・それは1年のうち1番災難が降りかかる日です。
 土曜日だから図書館に脱出するとして、その後、午後はどうするか?
  ひさしぶりにコミュニティの囲碁クラブに顔を出そうか、それともK畑師範のいる囲碁クラブに行こうか、いずれにせよ動機が不純だから行った先で歓迎されても、内心恥ずかしい気持にはなるでしょうね。

 部屋の外では威勢良く掃除機の音がしている。
  まるでこれ見よがしと言うか、『これでもまだ死んだ振りを続けるつもり?』と言わんばかり。
 毎年のことなのに女房殿もこりない人です・・・もう何十年も繰り返されているのに。
 さて、逃げ出すタイミングとしてはまだ少し早い・・・