なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

これも不思議な光景

2008-12-17 15:29:23 | Weblog
 今日は平日の休暇日で、内科の定期検診もないので朝からのんびりです。
  尤も出かけなければいけない用事はあるので、今日の午後から雨の予報(降雨確率60%以上)と言うのは少し憂鬱。
 午後歯科大で虫歯の治療の予定で、これは診療台の上で小1時間仮眠しに行くと考えれば・・・マアいいか。
 私はよほど刺すような痛みがなければ歯の治療中に眠ってしまう癖があるのです。
 内科のクリニックや総合病院の待合室でも寝てばかりいますから、どこでもいつでも寝てしまうと言う事で慢性的に睡眠時間が足りないのを補っています。
 ポイントは口をあけながら眠ると言うブザマな恰好はともかく、治療中に鼾をかかないことが要注意ですね・・・これは隣の治療キューブに迷惑なだけでなく一寸かっこ悪い。
 それに、仕事ではないのだけれど、夕方は勤務先の忘年会に出席しなくてはいけない。
 これは私の大失敗なのです。
  出欠を確認する回覧板が回ってきた時に、年に一度だからお付き合いみたいに機械的に○印をつけてしまったところが、その日は休暇を取っていることに後で気がついた。
 たぶん初めから分かっていれば、○はつけなかったと思う・・・
  と言う事で、忘年会に出勤みたいなことですが、それが雨模様の予報なので、『ついていない』とぼやいています。

 さて朝の我が家の居間の光景が・・・
  女房殿は勤務先が東京なので出かけるのは割合早い時間。
 ですから、私と息子が取り残され状態で、息子と二人でさし迎えで朝食。
  二人で自分用のパンを焼いて「おーい、コーヒー飲むか?」
 (一人分も二人分も手間は同じなので大サービス)
  これに田舎から送ってきたミカンでも食べればいいかと言うスタイル・・・なんだか侘しいような、ホノボノみたいな不思議な感じです。
 そして居間の炬燵に入ってまたも両者向かい合わせにパソコンを並べてインターネットやら、、、
  私はTVを見ながらの、息子は携帯用のゲーム機を見ながらの・・・。
 ニュースは「おはよう世界」とかいう番組でスペインTVE。
  息子との会話は話題が乏しいけれどまあ無いよりは良いでしょう。
 メインの話題は日常的にサッカーの話、贔屓チームの話題、スペインとレアルマドリッドの話、それに今就職活動をしている中南米の方面の話・・・

 今朝は、息子の就職希望先の会社の試験で、電話での現地の人と会話をしている・・・どうやらそれが会話力のテストだそうだ。
  割合流暢な会話のように聞こえるので、なんだか自分の息子ながら不思議な感じ。
  そして私の方はネットで囲碁を打ちながら、息子の電話テストを聞きながらの、TVを見ながらの(途中で音声を消しましたが)・・・
 囲碁は好敵手のOさんと対局
  今日は両者点数が同じだったので互い先の条件(先番コミ6目半出し)
 こういう場合の先・後をどうやって決めるのでしょうね?
  パソコンの中でルーレットをやっているでしょうか?それとも過去の対戦成績?あるいは最近の成績とか、あるいは最近の点数の平均の比較なのか?どうなっているのでしょうか、興味があります。
 ともかく今朝の対局は私の白番でOさんが先番でコミ6目半出し。
  本当は、というか希望としては、少なくとも今朝はOさん相手に先で打ちたかったのですが・・・先日は確か向こう先で私が負けているはずですから、またやられるような嫌な予感がしてきます。
 それに、黒番で先に仕掛けると言うか、序盤で先に構想を主張してみたい気分がしているのに・・・。
 
 白番と決まってしまったのですから仕方がない・・・白なら対局拒否と言うわけにもいきません。
 ですから半分開き直り気分。
 「勝敗の半分は当事者の片割れである私の責任だとすると・・・自分からは崩れないように打つぞ!」みたいに考えた。
 そして「大好きな地を稼ぎながら、勢力とのバランスを忘れないように」と自分に言い聞かせながら序盤・中盤を打つ。
 終盤に入るところでかなりの時間をつぎ込んで形勢判断。
  どうやら少し形勢が良いらしい・・・どうもコミがかりになっているようです。
 持ち時間45分のうち20分は残っているのでかなり念入りに計算。
  ここでは5分間ルールがあるので残りの時間をすべて注ぐことはできませんが、ともかく5分以内に「時間繋ぎ」を打って合計約10分かけて計算。
 無事にゴールインできて白3目半残りました。
  
 一つ不思議だったのは、3目半と言うことは盤面では黒が3目良かったと言うことですが、一見した盤面の風景では「悪くない」と感じた。
 もしかしたら楽観的視力と言うか「贔屓目に見る癖」がついているのか?そこは心配です。
  あるいは白石が膨張色なので良く見えてしまうのか?
 ともあれ3連敗のあと一つ勝てました、次が肝心です。
 
 
 

憂鬱な日々

2008-12-16 17:26:37 | Weblog
 毎年この時期なるとブルーな日が続きます。
  商売をやっていて、年末の決算とか年を越せないということではないので、そこまで深刻ではないのですが・・・私としてはすっきりと良い気分と言うわけにはいかないのです。
 気持ちが落ち込むと言うか、何となく沈みがちと言うか・・・初めは何が原因かはっきりしなかったのですが、この時期ならではと言う事で思い当たることがあります。
  人に話したら嗤われるでしょうが、私には深刻なこと。
  それでいて、ひとには話せない。

 今年については多少複合的ではあります。
  まあ、人の親と言う事では、息子の就職活動が現在進行中で、話がまとまって早ければ年明け早々に渡航するような感じです。
  就職も縁だとは思いますが、それで好いのか、タイムリーと言うことが重要なのかなど本人が決めることなので黙って見ていますが、こういうのも結構疲れますね。
 仕事の方も12月に入るとどことなくせわしない。
  12月だって11月の続きに過ぎないのですが、なぜか一区切りみたいな感じがあってなにがしかの仕上げをしなくてはいけない。
  1年の年末と年度末と言うのがあるから面倒ですね。
 そんな時期に忘年会だとかクリスマスだとか親睦会だとか・・・
  忙しいのに、行事が重なって体は一つ。

 実は最大の原因はこういう事ではないのです。
 私にとって最大の危機は「大掃除」
  住んでいるところの集合住宅は、先日の雨で順延・・・中止なら良いのに
 我が家の大掃除で、ベランダとか窓ふきとかに召集される恐れが大
  もしもこういうことに従順に従ったりすると、「次は換気扇」みたいにノルマがきつくなる。
 ですから、あてにされないと言うことが非常に大事なのです。
  何と言っても家事のうち「掃除」と「洗濯」は・・・苦手と言うより、そういう習慣が無いと言う感じだから、気持ちが向かない。
 いかにしてこの災難から逃れられるかが問題なのです。
  大掃除と言えば職場でも予定されています・・・
 課ごとに分担が決まっていて印刷物が配布されました。
  それに当然自分の周りとか・・・
 自分の家なら何としてもエスケープの一手なのですが、ここではそうはいきません。
 当然の仕事を当然と言った顔でやるのですが、心の中では「やりたくない!」と叫び続けている。
 そんな事で、掃除をしても綺麗にならないでしょうね、恥ずかしながら。

 そういうわだかまりを抱えた毎日ですから・・・だから碁を打っても3連敗するのですね。
 何でも都合よくこじつけます
  自分の弱さと不注意は棚に上げて置きます。
 自分の長所とか褒め言葉は発見できませんが、欠点とか負けた時の言い訳なら次から次へ湧いてきます・・・そういうのは才能ではないのが残念

[壁」物語?

2008-12-15 17:55:46 | Weblog
 私の。義理の兄は家が「スサ」を扱っていたので・・・スサと言うのはマニラ麻などの植物性繊維で、これを細かく刻んで壁土の中に練りこむのです・・・そういう関係でうちの長姉との結婚を機に建材屋をはじめました。
 これが概ね景気の良い時期に当たっていたので商売は上手く行きました・・・建材でも主に壁の材料が中心・・・仕事熱心で真面目に働く人でしたが、健康を壊して早くに亡くなるなんて大誤算だったでしょう。
 私も高校時代にアルバイトと言う事で配達など手伝いましたが、当時のセメント袋は1俵50kmで重かったです。
 そんなわけで、今でも「壁」というキーワードは死んだ義理の兄を思い出す言葉ですが、そういう義兄を思い浮かべながら「囲碁の壁」の話。
  
 先日久しぶりに向こう2子局を打ちましたが、先月は私が3つ置いて教えていただいたりしていまして、「壁」のようなものを考える機会がありました。
 初めに、壁って進歩していくにつれて登っていく階段の幅がが高いと壁に感じる場合と、もう一つは乗り越える目標としての壁とい二つがあるようです。
 階段の方は・・・
   私の経験(囲碁以外の話ですが)では、ちょっとした障害が大きな流れを堰き止めているようなことがありました。
 私には中学一年の時の、数学で「合同」[相似」の定義がそれに当たります。
  他の人には何でも無いことのようでしたが、私には理解できなかったので、終いには何でこういうことを考える必要があるのかと言う疑問を抱いたりして、方程式のXやYの意味も分からなかったり・・・。
  そういうところを何かのはずみで越えると、流れがスムーズになるようで、苦手が得意科目に変身したりしました。

  囲碁の例では、始めたばかりは27級だとか・・・私もそういう時期があったはずなのですが、今は想像がつかないですね。
 例えば25級と15級ではどう違うのかなどわからないので一応その辺りの話はパスします。
 理解・想像できるのは5級くらいから
  この辺りになると碁が面白くなるようですね(自分の経験では)。
  何となく面白いと感じていたものが、はっきり面白い事に変わるような。
 そして5級、3級、1級と言うようにはっきりとはわかりませんが、かなり質的な変化があるように感じています。
 そして、1級から初段になる時も。
 面白いことに初段になった人は、比較的スムースに2段に成れるみたいです。
 ところが、そこから3段は少し高い壁があるのですが、3段に成れた人は4段になれそう・・・
 ところが5段が再び壁となる。
  ここまでに言って来た壁のところは「経験値」「経験量」だけでなく質的変化が要求されているようです。
 こういうレベルの変化は絶対値的なレベルアップの問題です。

 一方で相対的な問題に属する「壁」もあります。
 大雑把にいえば「ライバルの壁」とか「師匠の壁」です。
  私の場合K畑師匠を目標にしてきまして、一番大変だったのは最後の「2子」のところでしょうね。
 「追いつけそうで追いつけない」[越えられそうで越えられない」だからこそ壁なんでしょうが、後ろ姿が見えてからが大変。
 
 アマチュアでも強い人はプロに先くらいで打てる人もいるのですが、身近にはそこまで強い人はいません。
 一般にプロに2子で打てれば県代表クラスのような気がします・・・その人に先で打てればアマではかなり強い人でしょう。
 と言うことはプロに3子で打てれば相当強い方に属する・・・
  但し普通のアマがプロに3子はかなりきつい手合いです。
 同じ3子でもアマの強豪にはもしかしたら勝てるかも知れない手合いであるのに、プロ相手では絶対に勝てない手合い・・・まさに断崖絶壁。
  ともかく自分の中の壁を乗り越えて少しでもレベルが上がらないと、対碁敵の壁も乗り越えられないと言う事で、年をとると壁を前にため息状態です。
 
 「そんなに苦労せずに楽しめば好いのに」とは思うのですが、「楽しむ」の中に「単に打つ」だけで無く「壁を登る」ことも含まれてしまっているようなので回避できないですね。
  かなり古い歌でダークダックスの「銀色の道」=「苦しい坂も、止まれば下がる」という感じで、砂の壁上りです。
 ずり落ちるのが早いか、上るのが早いか。

三連敗(いつもの)

2008-12-14 15:42:51 | Weblog
 毎日のように打っていれば連勝もあれば連敗もあるわけで・・・と、自分を慰めるしかないのですが、連敗進行中はもう少し複雑な気分ではあります。
 いつもの点数あたりが平均的な生息域とすれば勝った分と負けた分は平均が取れているはずなんですが、その時の勝ったり負けたりに気分は左右されます。
 仮に3連敗の後に一つ勝てば少しほっとするし、その後にもうひとつ勝てば短期間のトータルでは2勝3敗なのにほとんどイーブンになった気分になれるものです。
 反対に3連勝の後に一つ負けると、少し曇り状態でなんとなく凹んだ気分。
  マア、内容に乏しい分ストレートに勝ち負けにこだわりたくなるのかも知れません。

 ところで12月に入って対局は少ない(1日平均1局になっていないという程度)のですが、この土日の連休で現在3連敗進行中です。
 と言うことはこのまま4,5,6と連敗が重なっていく可能性は大いにあるし、もしかした次の1局に勝てても、その次には連敗が再開される心配は大いにある。
  少し冷静になって考えれば、「勝敗は時の運」と開き直って、「問題は中身」と言うことになりますが・・・そこが大問題。
  学生時代のテスト前の一夜漬け的な即効薬はないわけで、普段の努力とかいつもの対局姿勢などにかかわってくるのは分かっているはずなんだけれど・・・
 これが若くて囲碁的才能に恵まれていれば苦労はないのですが、まさに凡人の悲しさと言うか、囲碁と言う悪女に惚れた弱みみたいなもの。
  それでも、若い頃は少し勉強すると、何か身について強くなっていくような錯覚もあったのですが、今ではそういうこととは縁がない。
 まさに「十で神童、十五で天才、二十過ぎればただの人」、いやただのジイサマになっている。
 ただ以下の「うるさいジイサマ」の分類。

 さて3連敗のうち真ん中の対局は、私が先でコミ3目半貰い。
 例によって地に走る碁でしたが、結局私の大石が死んで投了。
  結果はそうでしたが、これが作戦そのものが悪かったのか、途中での着手に問題があったのか、あるいは両方か?。
  作戦そのものは、自分の性格から来ているところもあり、はっきり悪いと言うハンコを押されなければ変更しにくいところですが、着手の方は一局ごとの進行の中で出てくることなので、少なくとも自分で確かめられるのはこの部分ですね。
  実戦では大石が仕留められてしまいましたが、仮に実戦で手順を変えれば利きが変わってくるので、シノギがあった。
 こういう発見は実戦で気がつかない自分の弱さと言うか迂闊さに腹が立ったりガッカリしたりしますが、一方で病気の原因を見つけたような気分でもあります。
  3戦目はかなり細かい対局で、こちらは早碁
 1手30秒以内で打とますが、もし30秒を越えると合計10分の考慮時間がある。
 1手毎に「10秒」「20秒」と秒読みが入りますから、気分は多少緊張しますが、実際の合計使用時間を考えるといつもの碁と大して変わりません。
 これも慣れです。
  この時間の制度を「早碁」と言っているのは、プロの「持ち時間○時間」と言うような碁との比較であって、アマでは早碁のうちに入るのかどうか?
 正確に言うなら「30秒碁+10分」でしょうか。
  ともかくこの碁の内容は、かなり細かい碁ですから、終盤では両者秒読みの連続でした。
 それでも貴重な時間を使って数えた結果は少し残るはずだったのが・・・これまたヨセの手順で大間違いをしてしまいました。
 大間違いと言っても数字的には小さいな差なんですが、2段コウになるところ、ただの半コウ、ごて1目半、後手1目などの順番を間違えて、一番大きなところを相手に打たれてしまいました・・・自分で打てるチャンスがあったのに。
 そして最後は手止まりが相手に行ってしまい、結果は1目半負け。
  終局のあいさつの後未練たらしく対局室に残って一人でヨセの研究
 いや言葉にすると研究ですが、実態は死んだ子の年を数えてる気分。
  ともかく私が最善に寄せると、半目残ったらしい。

 どうしようもないひどい碁で負ける時もあれば、どう転んでいたか分からない負け方もありまして、結果としては連敗進行中。
 

生き埋め状態

2008-12-13 16:58:16 | Weblog
 昨夜遅くに家に電話がありました。
  それは息子の就職希望先からの言語・会話テストを兼ねた人間観察でした。
 今朝は、もうひとつの別の会社からも電話での面接があるらしい・・・あちらの担当者も土曜日なのに大変だなと思いましたが、よく考えると時差が17時間あるから現地では金曜日の夕方だから普通の勤務時間内だと言うことに気がついた。
 昨夜の面接については本人は不満が残るらしい・・・「一方的にしゃべらされた」とか「ちょっと詰まって十分に話せなかった」と感じているらしい。
 それが横で(TVを見ながら)聞いていた女房殿によると「結構流暢にしゃべっていたよ」となる・・・これが母親の贔屓目と「励まし」「慰め」がどの程度入っているのかは定かではない。
 「オヤジどう思う?」という質問に
 「俺が面接の担当者なら、若いのに変に自信たっぷりに話す奴はどこか信用できない気分になるね。マア、緊張しながら頑張っていある印象が残れば好いじゃないかな」程度のあまり役に立たないコメント。
 「昨夜の経験で多少は慣れただろうから、次はもう少しよくなるでしょ」
  親なのに他人事に近いかも。

 そうそう、今朝も朝に対局しました。
  早起き体操とか早起き野球とかありますが、どうもこのところ早起きネット碁になっています。
 尤も今朝は7時対局開始ですから4時対局に比べればマトモな感じはします。
  内容は向こう先で黒氏が星+目はずしで私が2連星。
 例によって相手が中盤を厚くして大きく構えるのに対し、私のは自分は稼いで他人にはヤラナイ作戦(性格?)。
  黒氏からプレッシャーをかけられている一隅を手抜きしてでも地に走り、相手の外勢もぼかそうとするのですから当然激しい戦いになる。

 ところで私の感じ方では「勢力で打つ」と言ってもそれも”地”に関する一つの考えだと思うのです。
 「地」で打つと言うのは即”地”とか地になりやすい形を重視して、相手にはそれを与えない考え方なんでしょう?
 一か所の地を争っていて相手の地なら自分の地にはならないわけで。
  「勢力」の場合は、株とか冒険的な投資みたいな感じで、勢力=地では無いけれど、もし仮に全部地なら、こんなに効果的なことはないくらいの将来性を秘めているわけで、”地”とは無縁ではない・・・
 ですから「地に走る」という表現自体が「せこい」「目先の利を追う」みたいに一段低く見られたりするのには納得はいっていない。
 その言葉自体にも多少の侮りが含まれているような・・・・

 ともあれ稼ぐだけ稼いで、危ない石はコウで凌ごうと言うのですから当然激しい戦いになります。
 私としては、攻められている石が取られても、代償があれば良い。
  問題はどの程度のコウの代償がもらえるか・・・つまり相手は「絶対に勝たなくてはいけないコウ」で、私には「条件闘争」のコウ。
 大きな問題はコミで、これは黒5目半コミ貰い。
  これは白相当に良さそうに見えても油断のならない大きさです。
 しかも最後に半コウ争いで、ミスをしてしまい半コウ=1目の争いで1目損
  つまり1目損が確率50%のはずが、1目損確定・・・
 作って白に1目半残ったのは幸運でした。
  黒氏から局後に「参りました」というコメントをいただいたのは「つぶれそうでつぶれず、コウでの凌ぎに持ち込まれた」という意味なのでしょうね。
 おそらく黒氏には「流れは黒にある」という感じだったでしょうね。

 さて私の悲劇は局後に起こりました。
  いつの間にか掃除道具を手にした女房殿がベッド脇に立っています。
 「そのまま動かなくてもいいから」と宣言してさっさと掃除を始める。
 ベッド回りの手の届く範囲に置いてあるものを全部ベッドの上に乗せて・・・私の体の上に本とかメモとか帽子にタオルに手袋、ショルダーバッグ・・・
 私、ムッとしながらも無視
  女房殿は慣れたものでサッサと掃除機をかけて、部屋からでていってしまった。
 荷物をどかすのくらいは自分でやれと言うことなのでしょうね。
  今日は図書館に行く日だから、その時に生き埋めから抜け出すことにします。

朝早く目が覚めて

2008-12-12 18:02:01 | Weblog
 今朝は5時前には目が覚めました。
  若い頃なら考えられない早起き・・・尤も前の夜から起きていてその時間に眠ってしまうと言うのはあったのですが・・・。
  今はそう珍しいことはできません。
 いずれにしても、5時に起きなくても6時には目を覚まさせられてしまうし、どんなに遅くても6時30分には起こされてしまう。

 さて目が覚めると、相も変わらずネット碁の観戦のペンディング状態。
  終局してから何時間も経っていて、「白○○○手にて○目半勝ち」という結果が表示されています。
  それまでの深夜中表示されっぱなしだったから、なんだか両対局者には申し訳ない気分。
 終局してから今までの間に、何人かが終局後の対局ルームを覗きに来たかどうかはわからないけれど、当事者としてはあまり気分の良いものではないでしょうね。
 自分でも、仮に不本意な負け方をした碁がいつまでも表示されていたら嫌なものですし・・・嫌なものは早く消したいはず。
  またも犯人はいつものAizomechou!  常習犯!
   確信犯ではありませんが、繰り返してしまいます。

 朝早く目が覚めるのは「年をとると目ざとい」と言うわけですが、実態は「年をとると長時間連続して眠る体力が無い」のだそうで、これも体力不足が主たる原因で細切れ的に眠るらしい。
 要するに目ざといと言うことは、目が覚め易いけれど、すぐに眠ってしまうと言う意味でもある。
   今朝は目が覚めて「早起きは三文の得」ほどではないけれど、良いこともありました。
  息子の就職活動のようなものを覗き見ることができました。
   国内では黒っぽいスーツのリクルートファッションの若者を目にしますが、家の息子は国内競争不参加(たぶん相手にしてもらえないでしょう)。
 ですから未だリクルートスーツは無しで、成人式の時のスーツ1着。
 ラフな恰好で国内企業の海外にある部門の担当者さんとのメールのやり取りが主となっています。
  まあ欧米の英語圏は専門外ですから大分幅が狭いですが・・・。
 発信したメールは分りませんが、受信した方は同じ回線なので私のパソコンにも入ってくるわけで、こういう感じで進行しているのかなどと眺めています。
  (未だ決まったわけではありませんが)待遇関係など面白いですね。
 国内だと学歴によってかなり細かく・あるいは一律的に初任給などが決まっていますが、そういう固定化したものの規定が緩いみたいです。
  「給与の提案」みたいなものが来て「これでどうですか?」なので返って戸惑ったりします・・・日本の相場とか、為替レートなど思い浮かべてしまいます・・・ですからネットでその国の生活などを調べないと実感としてわかりません。
 逆に現地ではかなりの高収入に当たるらしいことが分かって、「そういうものなのか」とか「向こうにいる分には良いけれど、日本と行ったり来たりするのはつらいな」とか半分他人事みたいに高みの見物をしています。

 とりあえず現地の人から家に電話がかかってくることになったらしい・・・それが「一次試験」と言うか、「予備試験」に当たるようです。
 野次馬的に考えれば、なかなか面白そうですね、本人は緊張するでしょうが。
  緊張しやすい家系?だし、肝っ玉が小さい方だし・・・
   そういうところは、可哀そうにオヤジに似ている!!。

不動心とは程遠い

2008-12-11 18:07:43 | Weblog
 今月は一つ勝ったあと連敗をして1勝2敗と負け越しています。
  よく、勝負事と言うか剣道・柔道・棋道など「道」がつくものでは「不動」の心が大事だと言われています。
 ちょっとしたことで心が動かされ、そのために肝心なことを見落としたり、見失ったりしないためなんでしょう・・・たぶん。
  そういう意味では勝負を争うものではないけれど茶道・華道・書道のような分野でも道がつくだけあって「心」が肝心のようです。
 
 ここのところ「心」に少しこだわりがあるのです。
  と言うのも先日来対局の前に「勝てそうもないな」と言う感じが頭をよぎる。
 「勝てそうだから打つ」とか「負けそうだから打たない」と言うようなことはないのですから、打つ時は打つのですがその瞬間自分に不愉快になるのです。
 アマだし、ザルだから自分の碁に自信がないのは当然として、何か迷いのようなものを感じてしまうのです。
 還暦を過ぎてなお迷っているのですから
  未だ未熟と言うことはまだ若いと言うことかも知れないけれど、日本語では[若い」と言うことは必ずしも良い言葉では無い・・・「お主、若いのゥ」と言う台詞がありますから。

 それに生涯「実らず」[熟さず]と言う感じももしています・・・
  そういう意味で・・・前に話したことがありますが「同窓会」「同期会」が苦手なんですね・・・やっと自分で自分が分かりかけてきました。
 つまり昔の自分を知る人に今の自分を見せたくない心情。 
  変わっていない=進歩も成熟もしていない姿を見せることになる。
 60年かかって、何物にも成れなかった・・・マアそいう事でちょっと暗い気分になっています。

 それで碁は好きだから打つ・・・「負けそう」[勝てそうもない]と思いつつ「囲碁を打つのが楽しみ」だから打つ・・・実際は半分楽しくて半分哀しい気分。
 何となく気持ちが吹っ切れないのですね。
  でも、何日もしないうちに「そんなことありましたっけ?」なんてケロリとしている事もなのせいとしてはある・・・要するにいい加減な性格。
  

変な親子

2008-12-10 17:27:30 | Weblog
 よく子どもは親の背中を見て育つと言いますが、完全に正しいかどうかは知りませんが、かなりの確率でそういうことが言えるでしょう・・・。
 と、なると家はまずい!。
  サラリーマンのご多分に漏れず、働く姿は子供に見せていないし、逆に遊んでばかりいたりとか、家の用事には消極的なところばかり見せている。
 要するに「負の見本」ですから、「ああいう人になってはいけませんよ」の見本
  開き直って言えば、反面教師ですからこれもまた背中を見せて育てていることになるのか?・・・ならないだろうな。
 
 家族にしてみればオヤジは碁ばっかり打っているような印象があるだろうが、それならそれで息子か娘が碁に親しんで、打てるようになれば好いようなものなのだが、むしろ敬遠してしまっている・・・それなのに「遊びごとが好き」な性格だけは似ていたりする。
 誠に世の中はままならないものです。
  息子などは臆病で気が小さくて、それでいて世の中の常識をはみ出すようなところがあって・・・まるで鏡を見ているように悲しい気分になります。
 「少しは母親に似ているところもあれば、多少は安心できるのだが」・・・心の中ではそう呟きながら見ています。

 息子はこの秋にスペインから帰国して世間並みに就職活動に入ったのですが・・・世間では世界不況の波を受けて「内定取り消し」なども出ている頃に就職活動開始ですから、ピントがずれているような(口に出せませんが)感じ。
 そんなところもオヤジ似かも知れません。
  彼の立場では国内の就職は難しそうですが、言葉の関係で中南米方面ではいくらか可能性があるようなので、何とかなってくれと祈るような気持ちです。
 その場合現地駐在ですからお互い似たような人間を目の前で見なくてすみます。

 特に中の良い親子でもないし、逆に仲が悪いわけでもない。
  必要があれば結構話をしますが、用事がなかったら目の前にいても言葉を交わしません・・・
 なんだか変な親子。
  でももしかしたら、かなり仲が良いのかも知れません。
 この子が小学校の時二人でバーベキューをしたことがあります。
  本当はいけないのですが、場所は近所の公園。
 松の木に囲まれたあづまやというか休憩所みたいな、屋根があってテーブルがあって椅子がある場所。
 二人で炭とバーベキューの金網と材料を持って行きました。
  季節は秋だったので肉の串にサンマに野菜・・・近所の公園で(誰も来なかったから問題はありませんでいたが)変な親子ですね。
 それから10年経って・・・
  今日はたまたま二人で「昼飯でも食おうか」でしたが、「特別に食べたいものはないな~」で結局近所のカレー専門店で向かい合ってカレーライス。
 考えてみたら、先週の水曜日は家で私がカレーを作って食べたのですから、連続水曜日のカレーとなってしまいました。
  カレーを食べながら、就職の話
 なんだかプータローの息子と無職のオヤジが仕事の相談みたいで心の中で笑ってしまいました。

 ところで水曜日の午後はネットで囲碁対局。
  たまたま接続した時に他に人がいなかったので向こう2子局を打ちました。
 普段45分の碁も早碁も先の相手で条件を設定してあるので、2子局までに相手を拡大してエントリーしました。
 本当は2子局は苦手なんです。(得意を訊かないで下さい、答えられませんから)
 なぜなら、向こう先でも打てる人が、たまたまその人の調子で点数が下がって、対局条件が2子になっていることがある・・・多い。
 こういうとき、白は大いに苦労させられるし、黒氏の浮上のきっかけになったり手助けになってしまうことが多いのです。
 2子局はたいして力の差が無いのに置き石が2つある場合がありますから[理不尽?][要注意]。
 今日の対局はそういう気分が黒氏に裏目に出たのでしょう。
  どう打っても白は大したことが無いと思っていたのでしょうね・・・事実そうなんですが。
 但しあまり甘く見すぎたのかも知れません・・・超大石が中央で頓死。
  これで12月は2勝2敗。
 

四六のガマ気分

2008-12-09 17:39:07 | Weblog
 昔の時代劇映画などでは、大道芸人のガマの油売りを見かけたものですが、実際の縁日では見かけたことがない・・・
 傷薬の効能を実演で試すやり方、刀で腕に傷をつけて血止めの実演・・・ああいうやり方は今のご時世では禁止らしい・・・それはそうでしょうね。
  それに植物性の成分も入っているらしくて、現在取扱いは薬剤成分ということらしい。
 とは言うものの、時代劇の大道芸としてのガマの油売りの口上は、おそらく落語だと思うのだけれど、記憶に残っています。
 落語は大好きなんですが、このあたりの記憶があいまいなのでネットで「口上」を検索すると・・・ありますね・・・何種類かあります。
 でも、私の記憶に残っているようなものが無い
 「江戸を去ること東へ○○里・・・筑波山の・・・」こういう出だしのものが無い

 まあここまでの話は本線ではないので、置いておくとして。
 またまた明け方に碁を打ちました(ここからは現実の話です)。
 相手も先日の未明の対局の相手・Kさんです。
  その時は向こう先コミ2目半出しの対局でしたが、今回も同じ条件での対局です。
 前はともかく(善悪など考えず)相手の得意とする形を避ける方向で打ったのが功を奏したのか、6目半残りました。
 前回は一応成功したと思われるので、再度同じ作戦で行けばよさそうなものなんですが、今回はどういうわけか「相手の得意な形に乗ってみよう」と考えたのです・・・ひとつ白星をいただいたので負けて元々みたいな”太っ腹”な態度と言いましょうか。
 対局前に「この前の作戦をとったら、K氏は何か工夫をしてくるのかな?」とも考えたのですが・・・なぜか違う形を打ちたかったのです。
 それが、大失敗のもとだったらしい。
  K氏はいつもと違い?、きっちり地を稼ぐ作戦ですから、彼の時とか不得意の形以前にムードが違っていました。
 結局中盤戦の終わりごろに数えてみると、どう数えても10目は足りません・・・コミは2目半ですから問題にならない。
 「さて、頑張って打ち続けたものかどうか?」
 「これ以上打つとしたら・・・非勢を承知で打つのだから最後まで打つ覚悟が要りそう・・・」
 「さりとて、相手に何らかのボンヘッドが無い限り逆転は無理だと思われる・・・それでも、それを期待して打つのか?」
  苦しい時間が続きまして・・・手を考えると言うより自分の態度を決めるための時間です。
 まさに「ガマが、鏡に映った己の醜さにタラーリタラリと汗を流しているシーン」

 やっと四六のガマにつながりました。
  そういう事であえなく投了。
 投了の意思表示をすればその対局での勝つチャンスはなくなるのですが、何と言っても形勢は勿論、戦う気力が無くなっていたのですから仕方がない。
 これにて今月は累計1勝1敗。

忘年会シーズン突入

2008-12-08 18:10:26 | Weblog
 上司と電車で移動していろんな所を訪問する機会がありました。
  本来なら専門知識のない私の仕事ではないのだが、手続き上の専門として参加・・・訪問先でやることは決まっていますから出発前に準備をしておけば移動中は何もやることはありませんから、退屈しのぎの雑談が中心。
 突然上司から、「課の忘年会をやりませんか?」と言う提案と言うか打診がありました。
 現在ベテラン課員が療養中で今年度中は復帰のめどが立っていないので、残った数少ないメンバーで何とか業務をこなしている状態。
 従って課員への気遣いもあるのだろうが・・・私についてはそういう気遣いは無用と言うより負担に近い。

 昔営業関連の仕事をしていた頃、隣県の販売担当を10年近くやったことがあります。
 1週間5日の営業日のうち4日くらいはそのエリアに出かけていました・・・取引先はそこ問屋さん。
  12月は出入りの会社での忘年会シーズンですから担当者も大変。
 それにふだんから業者の親睦会とか何とかあるわけです。
  しかも取引先の3分の1は酒造メーカーとか酒販問屋・・・そこの会合で1滴もお酒を飲まずに・・・。
 「車に乗って帰るから飲めないのですか?」・・・これは優しい質問ですが、半分は「飲んだら宿泊も用意してありますよ」と言う含みもあるから要注意。
 「いえ、体質的に飲めなくてすみません」・・・マア、謝る必要はないとは思うけれど。
 相手方にすれば”飲めない奴を担当にするな”みたいなところはありますが、私個人としては”飲まなくても酔っぱらい並みのお付き合いはしますよ”みたいなところがありました。
 ともかく”あいつは絶対に飲まない””飲まない割には変なことばかり言う奴”と言うことに固定評価されるのに3年くらいはかかりました。
 そういうこともありました。

 忘年会の話が出たときふとそんな昔の事が思い出されました。
  今回は上司としても何か気遣いを示さなければいけないみたいなことなんでしょうが、現実にお酒中心の忘年会ならありがたくはないと感じています。
 出先の事務所全体の忘年会は半ば義務的な感じで参加していますが、課単位の場合は気遣い無用みたいな・・・
 仮に”みんなで碁を打ちましょう”なら1も2もないのだけれど、そういうのはあり得ない。
  お酒ではなくて、何か珍しいものを食べに行きましょうと言うのも・・・マア特別気持ちが動くものが無い。
 そういう事ではちょっとしたことに喜びを感じたり、何かを皆でやりましょうと言う時代ではないのかも知れません。
 ともかく忘年会シーズン。
  一つだけは出なくてはいけないのですが、あとは早く家に帰ってネット碁の方が忘年会の何倍も楽しいはずです。
  このシーズンはいかに忘年会を回避するか、年末の書類の片づけ・大掃除の方が気になります。
  
  よく、お酒の席ではホンネを聞けるみたいなことが言われますが、少なくとも私の場合はいつも素面でホンネばかりです。
  ですからお酒の力でホンネを出してストレス解消する必要がないみたい。
 普段からため込まず解消しているタイプ・・・財布の中身と同じです

打ちそびれ

2008-12-07 15:40:03 | Weblog
 将棋のA級リーグの最終戦は同じ日に対局があって、確か「一番長い日」と言うようなタイトルがついていますね。
 3月の終わりごろだったでしょうか、その日は一日中(午前、午後に中断があって夜からは連続)TV中継が入って、夜から深夜にかけて結果が出てくるのを実況で見ることができたりしますから、私も事情が許せば見せて頂いています。
 結果によっては陥落とか挑戦者が決まりますから緊張感が違いますね。
  例えが合っているかどうかわかりませんが、総選挙の深夜の速報みたいな・・・
 いや、一番似ているのは土曜日のJ1リーグの34節・最終戦。
 この日は全試合同じ時刻で一斉にスタートですから、ともかく目の前の試合に集中しなさいと言うことです。
 私も家族もサッカーの大ファンですから、スカパーで贔屓チームの実況中継を見ながら、パソコンでリアルタイムの全試合の経過をチェック。
 忙しい90分間でした。
  今年の最終節では二番目に好きな地元チームと・出身地のもう一つのチームの危機が絡んでいましたから大変。
 地元チームにもしもの事があれば来年フクアリで試合が見られなくなるし・・・
 ブルーのユニのチームがいなくなったら、敵役不在でダービーの楽しみが消えてしまいます。
 青のチームはお隣ご近所ですから選手やファン、下部組織などで仲良しであり・ライバルでもあり・・・仲が良いのと同じくらい嫌いな・・・でも無くては困る。
 それに東京オリンピック(古いですが)の時の杉山選手は高校の先輩だし、その歓送会の会場に並んで入場し、エールを送った思い出があります。
 ですから、このチームにも残って欲しい・・・裏サポーター的願とでも言うのでしょう。
  結果は全く何と言うシナリオか、最善と言うべきか、これしかないと言うようなストーリー(特に最後の30分)・・・後は来週の2試合しだいです。
 
 さてそんな事で、土曜日に囲碁の方は打てませんでした。
  時間を取られたと言うより、気持ちが入っていきません。
  ネットに接続して観戦はしたのですが、いまいち気持ちが対局モードにならないような気がします。
  サッカーの試合についての各監督の話とか選手のインタビュー、観戦記者による試合論評などをチェック、さらにサポーターの声を掲示板などで見たりで忙しかったと言うのもありますが・・・やはり、気持ちがサッカーから囲碁に切り替わっていないのでしょうね。
 こういう日に対局すると、後で考えると「何でこんなところで」と言うようなところで見落としがあったり思い違いをしたりして、自分でアキレるような負け方をするような気がします。
 従って、臆病ですが観戦に徹したのは賢明な選択だったかも知れません。
  まあそういう楽しみ方もあるのでしょうし・・・

 結局3局も観戦したのですから、勉強熱心とも言えますし、囲碁が好きと言うか、見方を変えれば執念深いに近いのかも・・・
 そのうちの1局
  黒1目半コミ出しと言う対局で、中盤どうやら黒が厚そうに見える。
   まあ、大雑把に数えて5目程度だと思いますが。
 そこで白氏が隅の黒の地に石を入れて5目ナカデで取りに行きました。
   要するに一発勝負に出たと言う場面か?
  なにやら一合マスの変形みたいでもあるし、コウも絡むようでもあるから手をつけたいところではあるが、読み切れなければ打ちにくいところでもある。
  だから、そこに行ったということは、勝負しかないと言う選択だと見ていたのですが・・・
 しかし途中で白氏は取りかけを中止して他に転じる・・・その隅は放置したまま。
  白氏にしたら手をつけたものの、手にならないと判断したのだろうか?
 観戦の私にはどうもコウでの勝負手が残されているように見える・・・しかし白黒両氏ともにその場所を放置状態。
 これは「傍目八目」状態なのか!?
  ところが、これがとんでもない私の思い違いで、やはり手無しと言うことがわかった。
 つまり実戦の二人の方が正確に把握していた。
  と言うことは、「傍目」でも読めていないのだから相当ひどい状態にあるといことですから、やはり実戦を打たなくて正解だったらしい。
  この隅に手がなくければ、そこはせいぜいコウ立てて2つぐらいなのですから、勝負ははっきりしている・・・それなのに投げずに頑張っているのだから・・・辛抱強いと言うべきかシブトイのか。
 そこのところはサッカーとは違って、最後の最後まで頑張ると言うことの意味が違う。
 このあたりはアメリカンフットボールとかNBAバスケットで多少の時間はあっても逆転不能なときに「投了」みたいにギブアップするのに似ている。
  私が観戦を中止して退室した途端に投了・・・そういうきっかけだったのですね。
 
 私は日曜日の午後もまだ観戦状態・・・誰かいたらそろそろ打ってみようかな。

丑三つ時の対局

2008-12-06 16:36:57 | Weblog
 「草木も眠る丑三つ刻」とか「軒先三寸下がる丑三つ刻」という表現は今の生活の仕方から言ったら死語に近いでしょう。
 おそらく息子や娘に「午前2時前後」と言う説明をしても「それがどうした?」でしょうね。
 そういえば子供の頃など母から「夜口笛を吹くと魔物が寄ってくるので口笛を吹いてはいけない」と躾けられたのですから半世紀の時の流れに押し流されていたことに気がつきます。
  当時新しい下駄(これも懐かしい)を買ってもらっても、夜に履き下ろす時は裏側に炭で少し汚す・・・今こんな事をやらないですよね。
 ともかく今は夜中でも自分の部屋は明るいまま・・・それは明るくないと落ち着かないみたいな習慣で、これは「魔物が寄ってくる」のか「避けてくれる」のか、どちらでしょうね?。
  どちらかと言うと寄って来るような。

 ともあれここ数日はこの丑三つ刻に当たる午前2時頃に間が覚めることが続いている。
 眠れないのではないのでその点は安心です(尤も”不眠症”で悩んだことはありません)。
 どうも仕事で体と神経が疲れているようで、夕食後はTVを見ているはずが転寝とか、入浴後にはすぐ眠ってしまうとかが続いいます。
 睡眠時間で言えば目が覚めた時点で5,6時間は眠っていますから、これで明け方に少し眠るとか、昼休みにちょっと仮眠すれば大丈夫ではあるのですが、ともかく夜中に暇なわけです。
 結局本を読んだり、ネットで観戦したり・・・いつも宵のうちにやっているようなことをやっているだけで、単なる手順前後かも知れないのですが、ネットで打つ人の数が違います・・・みな寝ているのでしょうね。
  
 金曜日の午前2時頃目が覚めて、ネット碁でKさんのオファーが出ていました。
  想像ではこの人も私と同じか少し上の世代ではなかろうか?
 こういう時間に打つ気になると言うことと、打っても仕事に影響が出ないだろうと言うこと、それにたくさん打つ特徴。
 Kさんとはこれまでに20から30局ぐらいは打っているはずです。
  Kさんが打つ碁の観戦も同じくらいしています。
 ネット碁に入会してから5年は経っていますから、平均すれば月1局以下にはなるのですが、でもお馴染みさんみたいな感じです。
 私は久し振りの対局になりますが、対局希望を出しました。

 Kさんの碁は捨て石を使って相手を小さく固めて、自分は中を厚く打とうとする碁のようです。
 具体的に言うと立ち上がり2連星から辺の星(あるいは星下)に打って3連星に構えることが多い。
 そして白が星のくろに小ケイマ出かかると、[上つけ][ハネ][切りチガイ]と打ち
 数子取らせて絞っていくのが得意パターン。
  実際にはそれがどの程度良い作戦なのか、有効な手段なのかはわからないのですが、少なくともKさんにとっては常套手段と言うことは、その形に自信があるはず。
 Kさんには打ちやすいパターンではあるだろう。
  私たちレベルではこれは重要なことかも知れませんね。
 どういう形になったとしてもその場で最善・最強の手を考えるのはプロの話で、私たちレベルとしては経験・知識のある戦場で戦うこと=自分の土俵で戦うみたいなところがあるわけで、安心感・心理的優位性も多少はある。
 従って、このパターンは避けなければいけない。
  
 私はKさんの星に小ケイマではなくて1間高ガカリとした・・・Kさん[下ツケ][オサエ][ヒキ][ツギ」[1間][3間開き]・・・なんて言うことはないゴクゴク見慣れた形ではあるがKさんの得意パターンではないはず・・・
 さてさて持ち時間が各45分あるし、それを使い切っても1手30秒使えるので安心です。
 中盤の勝負ところでKさんが1手緩んでくれたようです。
  そこで最強に私の石を追及していたら非常に難しい局面だったと思われるのですが、緩んでくれたおかげで余裕を持って数える碁になったような感じです。
 そこの局面を局後かなり並べ直してみましたが冷や汗ものです。
  実戦の最中ですとどういう手を選ぶのか難しかったかも知れませんが、印象としてはKさんは割合早く打ったと思う・・・
  もしかして形勢は必ずしも悪くないと見て自重したのかも知れない・・・そのあたりは本人に聞いてみないと分からない。

 丑三つ刻に起き出して魔物に出会うとう心配より、囲碁の魅力に操られた魔性のジイサマ同士の戦いかも知れません・・・周囲が寝静まった頃に火花を散らして戦っている・・・ひっそりと激しく。
 ともあれ12月も6日になりますが、初戦を飾り?ました。
 そして早起きの人が起き出す頃に二度目の就寝。

事故で始まった一日

2008-12-05 17:36:05 | Weblog
 木曜日の朝事故に遭ってしまいました。
  まあ事故と言うものは厳密に言えば片方の責任が100%と言うものは少なくて、なにがしかの責任はあるかも知れません。
 朝の通勤の途中でまだ家から10分もはなれていませんから、半ネムではないにしても注意力は全開では無かったかも知れないと言う意味では私にも多少の責任はある・・・過半は相手の方だとは思いますが。
 ある道路の角で左から出てきた自転車にぶつけられたのです。
  その自転車は道路の右側を超スピードで走って来て私の自転車を避けきれずに前輪の前部に衝突、両者転倒・・・。
 私は身軽に受け身を・・・とはいきませんでしたが、出来るだけ丸くなって転がったのでどこも怪我はしませんでしたが、相手の方も怪我がなく不幸中の幸い。
 それにしても、凄いスピードで走って来た。
  普段から女性は子供や買い物袋を乗せてパワフルに走るので感心していましたが・・・
 私などせいぜい時速10キロ程度でしょうから、いつも女性の自転車には抜かれています・・・そういう自転車など問題にならないくらいのスピードだったから、時速にしたら30キロくらい?
 ともあれ木曜日の朝は事故でスタート
  こういう日は事故に遭いやすいかもしれないから要注意の日かもしれないし、逆に何かに当たる日で宝くじを買う日かも知れない。
  それに事故に遭っても怪我がなく切り抜けられるラッキーな日かも・・・

 さて木曜日はどうしても歩いて行かなければいけない用事が出来まして、、、
 駅まで20分・・・同行者の速度に合わせて歩く=私としては全力です。
 更に行った先の駅から目的の場所まで・・・ともかくアリガタイことに歩かざるを得ない。
 しかも、他にもスケジュールがあるのでゆっくり歩くわけにはいかない。
  私は毎日自転車には乗っていますが歩く筋肉とは違うのです。
 それにミオコールスプレー(血管拡張)は持っていますが、多少苦しくても同行者の前では使いたくありません。
 説明を始めれば長くなりますし、用途も言いたくないし・・・
  ともかく往復頑張ってしまった・・・悪いことではないはずなんですが。
 その帰り道、自転車で走っていてどことなく疲労感
  更に力が出にくい感じとともに、やや顔に寒気と言うか冷涼感を感じ始め
 脇のあたりに何やら冷や汗が出ているように
  もしかすると・・・これは・・・軽い低血糖?
   血糖値を下げる薬を服用していて、運動が多かったり、空腹だったり・・・要するに薬が効きすぎている状態かもしれない。
 全く厄介な体です。
  事故で始まった日が事故でおわらないように要注意。
 ともかく途中のコンビニによってスティック状のフードを購入
  本当はカバンの中にブドウ糖の袋は持っているのですが、そういう色気のないものより食べ物の形状のものの方が好いですものね。
 ともかく寒い感じはおさまりました。
  事故は朝だけのようでした。

根が深い

2008-12-04 18:08:53 | Weblog
 職場の洗面所で昼食後にきちんと歯を磨く人を見かけます。
  いえ、悪いことではなくて、それが正しい歯のケアでしょうし習慣としてやれることは素晴らしい・・・とは思うのですが。
 私にはまったくその方面の良き習慣が無い。
  まあ、どちらかと言うとそれとは一番距離が遠い存在でしょう。
 と言うのも・・・父は(オヤジの責任が50%?)無趣味な人でしたが、夕食後に自転車で町のパチンコ屋に行くのが気晴らしでした。
 後にはお酒もかなり飲むようになるのですが、その当時は殆ど下戸で、子供を5人も養っていたのですから派手な遊びごとなどとは縁が遠い。
 それに小さいけれど工場長と言う事で責任もあったので、唯一の気晴らしだったかも知れない。
 そして儲かったらお金に変えることはなく、全てお菓子。
  チョコレートを中心にキャラメルとかクッキーとかになります。
 そういうものが朝目が覚めると枕もとに置いてある・・・今でも思い出すのが森永の大判のチョコレートですね、A4ノートの半分くらいの大きさだったでしょうか・・・ともかくオヤジの気晴らしがチョコレートになって私が喜ぶ顔といた結びついていた。
 親父の戦利品はほぼ末っ子の私が独占していたような
  そういうあたりに私の性格の甘さと虫歯はスタートしている・・・と、親父の責任にして置きます。
  本当は当時では珍しく、私は歯列矯正など受けていたりして、その辺は母親が熱心だったのですが・・・要する母親としてはこの歯並びの悪い息子が将来親を恨むことがないようにとの想いだったらしいが・・・既に歯列矯正と同時に本人の心がけの悪さで虫歯と仲良しになって、歯科とも縁が切れません。

 ところで今も、毎週歯科治療に通っています。
  歯の欠けた所から菌が入り、奥の方で化膿したと言う事で・・・他人事みたいに言っていますが、痛む時は本人が苦痛に耐えなければいけない。
 それで治療を始めて、化膿部分の手当はすんだのですが、今でも奥から何やら液が出ている状態・・・つまりキレイになっていないので本格的なことはできません。
 つまり建築に例えれば、基礎部分の改良が終わら無いので、ここに柱を立てて歯の体裁をした構造物を乗せることが出来ない。
 問題は歯茎の下の部分で根が深い。
 皮肉にも私の歯は本来丈夫らしくて、仮に抜歯などの時は大変な手間がかかる。
  抜かなければならないときにも根が張っている。
 ケアが悪いのに、こういう時に丈夫な面が裏目に出る。

 さて、12月も3日経ちましたが、ネット対局はまだ打っていません。
  11月も対局数が少なかったから、囲碁人生?で一番対局数が少ない時期のようです。
  こういう時、打ちたいのに対局に臆病になるような感じがします。
 アマのザルですから、打ちたければ打てば良いだけなんですが、いざとなると・・・
 病気で言うと熱を出して数日寝込んだ後に動き出すと、多少ふら付くような感じ
   いや、中1の時の体験で言うと
  夏休み直前に40度の熱と激しい頭痛が数日続いたのです。
 かかりつけの医師の往診を受けまして・・・先生が黙って帰ろうとするので、私は心配なので「先生、何の病気ですか」と聞いたところ。
 先生は一瞬ためらった後、(ニヤっと笑って)「脳膜炎」とだけ一言。
  当時「脳膜炎」と言うのは単に病気のことではなく、子供同士の囃子言葉。
 相手を馬鹿にする時に使う言葉でしたから、私は半パニック状態。
  高熱・頭痛はなんのその、枕もとに本を持って来て読書、柄にもなく教科書を読みだす・・・
 「まだ、本に書いてあることを理解できる」と言う事で安心するのです。
  しかし中1にしては皮肉っぽく考えるようになって、「本当は狂っているのに、理解できていると思い込んでいるだけではないのか・・・」などと思うようになったり。
 こうなると懐疑心は底なし沼・・・無限状態。

  しばらく打っていないとそういうことを思い出す心理状態になる。

不思議な光景

2008-12-03 17:56:45 | Weblog
 火曜日の朝のことです。
 夜中から降っていた雨もポツリポツリ程度に弱くなって、自転車通勤組としては助かりましたが、その通勤途上のこと。
 いつものナンキンハゼの街路樹が続く道です・・・その街路樹の、ほとんど葉が落ちてしまっている木にカラスが3羽止まっていました。
 カラスが3羽止まってた・・・カラスの勝手でしょではありません。
  よく見ると、どうやらナンキンハゼの実を食べているように見えます。
 この実は葉がある時は白くてポップコーンみたいに見えますが、葉が落ちると日や雨にさらされ黒くなるようで、それが歩道に落ちて・・・自転車のタイヤで挽くとプチプチと音がします・・・ということは柔らかい実ではない。
  それにどこかで読んだのだけれど、和蝋燭の原料の代用になり得るはずだから脂分は多いけれど人間的味覚ではおいしくはないと思われる。
 尤も、人間の場合味覚云々の前にお腹をこわすらしい・・・
  但し鳥の場合は食べることが可能という。
 しかし、どうしても人間的な味覚で想像してしまうから、よほどカラスがお腹を空かせているのか、他に食べるものが無かったのか、あるいは食用に適しているかどうかの試食会なのか?・・・
 
 そこを通り過ぎて・・・今度は小さな鳥が数羽ナンキンハゼにとまった。
  何年もこの道を通っているのだけれど、カラスがナンキンハゼにとまっているのも初めて見たし、小鳥が止まっているのも初めて・・・
 葉があると気がつかないだけだったのだろうか?
  いや冬も7シーズン続いているのだから、初めて気づいた・初めて見た光景でしょう。
 なんだか不思議・・・ただしこれがカラスの好物になったらこの4キロの道がカラス通りになってしまうから、それはちょっと困る。
 
 その反対の意味なんでしょうが・・・
 この道に途中にピラカンサスの生垣で囲われた公園があって、この時期は赤い実がびっしりついています。
 見るからに小鳥が寄ってきそうなのですが、実際は鳥が食べているのを見たことがない・・・たぶん鳥にとって不味いのか、食用に適していない。
 だからこそ公園に植えられているのかも知れません。
  したがってナンキンハゼの実が、今後どうなるのか?
 このあたりのカラスの新しい文化として食用になるのか、はらはらしながら注目しています。

 はらはらと言えば今朝のMさんの碁もハラハラでした。
  起き出す直前くらいの寝ぼけ頭での観戦でしたから「こまかそうな感じ」程度でしかわかりませんで、勘定したわけではない。
 この碁は終局近くに半コウ・場合によってはもう少し大きいコウ争いが延々と続きました。
 見ている方としては両者ゆずらないのですから、かなり細かい勝負なんだろうなと感じるわけです。
 さて我々ザルによくあることが起きてしまいました。
  無コウのコウ立てに受けたり、損コウがあったり、とどめはコウの価値以上の損害を出したり・・・「よくある」と言えばよくある・・・不思議と言えば不思議な光景。
 両者懸命の力戦なんだろうが、明後日の方向にパンチが唸る。
  他人のこととなると容赦ないですね。