赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

国会議論のあり方について コラム(137)

2016-02-02 00:00:00 | 政治見解



コラム(137):国会議論のあり方について

野党各党には政権打倒願望があり、甘利氏の金銭問題で政権を追及し、国会を混乱に導こうとしています。しかし、その姿勢は国会の本来の機能から遠く離れているように見えます。

一方、マスコミは国家の将来などお構いなしに、国会での揉め事を大きな見出しで報道しているだけです。意図的に煽る記事を掲載する傾向があります。マスコミの無責任な報道姿勢が野党をさらに増長させる悪循環を招いているのです。


国家と個人の問題は別

甘利氏の問題は政治倫理審査会でやるべきです。

予算委員会は国家の重要方針を討議する場であることを忘れてはなりません。個人の政治倫理問題と国家の運営問題は分離しなければならないのです。

最近、野党各党に国民の支持が集まらない理由は、何かあると国会の審議に応じないからです。そういった姿勢は国民には、職務放棄としか映らないのです。そうした国民の視線さえも理解出来なくなっているのです。


国対と議運のあり方

国会の規定については、憲法の第四章(41条~64条)と国会法で、国会の運営について定めています。しかし、国会はかくあるべしという規定はどこにも見当たりません。そのため国家の予算について討議する場で、野党議員が瑣末な質問を繰り返すのです。

戦後70年が経過したいま、国会を本来の目的である国家と国民のための討議の場にしていただきたいと思います。

そのために、国会対策委員会(与野党間で非公式に根回しの場として存在する)と議院運営委員会(会議の日程・議題・発言者・時間・採決方法など決定する)は、国会での議論のあり方を真剣に考え、国会を正常な審議の場にしていただきたいと思います。


国会の権威を取り戻す

国際情勢が刻々と変化し、日本周辺の環境も大きく変わろうとしている現在、国会は政争に明け暮れている場合ではありません。

国会議員には国家と国民をいかにして守り、如何にして幸福に導くかの議論をもっと真剣に行っていただきたいと切に要望いたします。




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