赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

本当の栄光を取り戻してほしい コラム(144)

2016-02-11 00:00:00 | 政治見解
コラム(144):本当の栄光を取り戻してほしい

元プロ野球選手の清原選手の覚せい剤事件では、マスコミ各社は一斉に清原氏叩きを始めました。今まで清原氏の活躍でたくさんの利益を享受していたはずのスポーツ紙やテレビ局が、今度は彼のスキャンダル叩きでまた儲けようとしているのです。

あちこちにある清原氏に関する展示物も片付けられて、彼の過去の実績そのものを無かったものにする動きも出ています。

しかし、展示物を外したところで、過去の栄光の実績は事実として厳然として残っています。
ただ、今回多くのファンを裏切ったことで、その輝かしい実績が光を失っているだけです。

彼が覚せい剤を所持し使用した事実は事実として、法的機関に委ね適切な処理をしていただくことは当然です。

清原氏は今後、拘留されたり、裁判所で刑を宣告されたり、あるいは更生施設で薬物依存からの脱却のため、つらい時間を過ごすことになることが予想されます。

これからの清原氏が今回の事件を真剣に克服し、肉体的にも精神的にも以前の健康な姿に戻ることを信じて見守りたいと思います。

そして中毒症状や暴力団とのかかわり、精神的な弱さを克服して、今度は人間としてもう一度特大のホームランを打っていただきたいのです。

人間を見る時に、その失敗だけをあげつらう姿勢は、人として許されることではありません。
そのような方々に、「指摘し非難しているあなた自身は潔癖な人間なのでしょうか?」と尋ねてみたいと思います。


トータルで物事を見る

実は政治の世界も同様で、甘利大臣の汚職問題は違法行為でしたが、彼は決して私腹を肥やしていたわけではありません。また、問題発覚後、大臣辞任という政治家として勇気ある決断をしたことは、すでに社会的制裁を受けたことにもなります。

彼の功績そのものをまったく評価しないような野党の攻撃がありますが、甘利氏が今後引き続き国家のために大きく貢献した時に、あらためてTPP交渉の偉大な功績が再評価されるのではないでしょうか。

現代の日本社会は、一つ間違いを犯すと、その人の全てを否定する傾向があります。

政府の外交政策や経済政策のどこか一つが気に入らないと、政権を全否定する極端な思考を持つ人がおります。これは排斥主義しか生みません。トータルとしてものを見ることが大切です。

視野を広げ、物事の本質や、人間の本質を洞察することが大切だと思います。
極論を排しバランスをとった考え方の中に、また、批判や攻撃の精神ではなく、建設的創造的な思考の中にこそ本当の未来が見えてくるのだと思います。



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