赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

北朝鮮による核実験とミサイル発射の目的  current topics(130)

2016-02-09 00:00:00 | 政治見解



current topics(130):北朝鮮による核実験とミサイル発射の目的

 
金正恩体制になってから、国内の汚職に対する締め付けが強まりました。

特に、私腹を肥やし、中国側を利する幹部や役人は一斉に粛清されました。
当初その措置に対し、中国側から抑制するよう要望がありましたが、金正恩氏は拒絶しました。
そのころから、北朝鮮は必ずしも中国の言いなりではないと言う姿勢が明確になってきました。
むしろ、北朝鮮の主張を中国に呑ませるというやや強硬な姿勢が目立ち始めています。

両国の関係が悪化した原因は、昨年のモランボン楽団の訪中にあります。

金正恩氏の肝いりの楽団の舞台設定や表現方法に対し、中国側が注文をつけただけではなく、中国政府幹部の舞台鑑賞出席を控えたことにあります。
北朝鮮側はこの件を以って「中国は北朝鮮と金正恩を侮辱した」ととらえました。

一連の核実験とミサイル発射は、想定相手国が韓国や日本、また、アメリカでもありません。
本当の目的は、実は中国を想定しての恫喝です。

今回の実験やミサイル発射では、中国の指導力が北朝鮮に及ばなかったことが国際社会に露呈されました。中国は国家として、また、習政権としても面目を潰されたことになったのです。中国にとっては予想外の痛手となりました。

中国は当面、北朝鮮との流通経路の遮断などを視野に検討が始まっているのですが、すでに核兵器がいつ北京に向けられるかという怯えもあり、困難な局面に立っています。


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