赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

今夏の参議院選挙で留意すべきこと コラム(427)

2022-06-03 08:45:21 | 政治見解



コラム(427): 今夏の参議院選挙で留意すべきこと


参議院議員選挙が間近になって永田町周辺は急に騒がしくなりました。


パフォーマンスと暴露の前哨戦

れいわ新選組は女性議員に岸田総理を犬呼ばわりさせて、立憲民主党の蓮舫議員も超えるパフォーマンスを示しました。また、NHK党の立花孝志氏は、自らを中国人と公言しかつスパイの疑いが出ていた帰化人の参院選公認を取り消し、さらに、「公認取り消した人物とは別の帰化人からも公認申請があった。当選したら10億円支払うと言われた」ことを暴露し、世間を一様に驚かせました。

れいわ新選組、NHK党両党は、有権者から見ればいわば泡沫政党のため、生き残りをかけたパフォーマンスを続けなければならない宿命にあります。ただ、「犬」発言によって、れいわ新選組はトロッキスト集団としての本質をあらわし、MHK党は意外に健全で、中国が国会に工作員を送って意のままに操ろうとしていることを国民に示したことで、その姿勢に大きな差があることも明らかになりました。

また、面白いことに、れいわ新選組の異常ともいえるパフォーマンスは、自民党支持層、無党派層には全く影響がなく、立憲民主党や共産党、「一人を笑うな」と言っている社民党に打撃を与えるものとなりそうです。なぜなら、れいわ新選組の発言に共感するのはもともと反体制左翼の人たちだからです。左翼は極左に弱いのです。事実、れいわ新選組の極端な意見は、蓮舫さんや辻元清美さんの発言でさえ中途半端に見せています。

おかげで立憲民主党や共産党の票が食われる可能性が出てきました。東京選挙区にはれいわ新選組から山本太郎氏が出馬し、立憲民主党は蓮舫氏に元衆院議員、共産党は山添拓氏が出馬、4人で左翼票を奪い合う展開になりそうです。場合によっては全員が共倒れと言う結果も考えられます。なぜなら東京選挙区の定数は6で、自民2名、公明1名、維新1名、(都民)ファーストの会1名に、無所属で乙武洋匡氏が出馬表明していますので、自民1議席、公明1議席の確定以外は誰も読めない状況だからです。


国会議員から中国の工作員の排除を

さて、もう一つの重大な問題は、NHK党が暴露した国会議員の中に中国の手が入り込みつつあるということです。今回、NHK党がトラップにかからない政党だったからよかったのですが、自民党を筆頭に、立憲民主党、日本維新の会にも相当、中国の手が伸びていると思われます。

まず、自民党はハニートラップや金銭の受諾(中国企業の顧問も含む)で、中国の言いなりになっている人は意外に多いと思います。カジノを中核とする統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で収賄などの罪に問われた秋元司氏などはその典型です。わずか300万円の賄賂で中国の言いなりになりました。中国にとっては安い買い物でした。一方、ハニートラップにかかった議員はたくさんいすぎてここに書けません。年に何度も訪中する人は疑ってかかった方がいい。現職のある大臣は中国に隠し子がいるという噂もあるほどです。

余談ですが、ハニートラップにかかるのは訪中時に通訳をつけられるところから始まります。美しい女性が耳元で囁くように通訳し、宿舎に帰ればその女性が先に待っている。その後のことはお分かりになると思います。これを断固として拒絶したのが亀井静香氏で、他の代議士に注意喚起している場面に居合わせたことがあります。おかげで、これ以降、亀井氏は中国政府関係者から敵対する人物と認定を受けてしまいました。

立憲民主党には、ハニトラや金銭の授受を受けなくとも、もともとが中国からの帰化人や、思想的に中国に心酔している人が多いのが特徴です。一時、蓮舫さんは台湾との二重国籍が問題視されましたが、未だに戸籍を提示しないということは中国(大陸)にも籍があることを隠すためではないかとの疑念もあります。彼女以外にも中国からや在日朝鮮人からの帰化が噂される人も多く、かつての母国のために労を惜しまないようです。

さらに、立憲民主党は中国を自分の思想のよりどころにする人も多い。例えば、今夏の参議院選比例区に出馬する有田芳生氏は5月30日の予算委員会で「外交の力で中国を抑える。台湾有事をやらない。そして万が一何か動きがあっても、米軍が動かないような交渉をやってほしいんです。一番危ないのは沖縄なんですよ」と発言しました。この言葉を裏返せば「中国が台湾を攻めるときは米軍に動かないように外交交渉をしてほしい」という意味が込められています。いくら詭弁を弄しても彼らが中国や半島の工作員であることはバレバレです。

ところで、最近、妙に中国寄りになっているのが日本維新の会です。ロシアの工作員、鈴木宗男氏もいますが、実質オーナーの橋下徹氏が上海閥とのつながりができて以来、中国との交流に広がりをみせています。その一例が、昨年12月に大阪府と中国・武漢との港湾提携です、この説明会の中国側のプログラムに「一帯一路」の記載があったため、この提携が「一帯一路」に組み込まれたのではないかと物議を醸しました。大阪府知事は否定していますが、疑念は残ります。最終的には維新は橋下氏の利益で左右されてくると思います。

このように、国会も行政の現状をよく見れば、中国の工作員が跳梁跋扈している状況がよくわかります。

これは、先日までのアメリカでもよく見受けられました。大手メディアは買収され、米民主党議員も親中色を際立たせた人もおりましたが、トランプ時代の米中貿易戦争で、全米で反中意識が高揚し、中国は影響力を行使できなくなっています。

最後まで中国資本に汚染されていたハリウッドも、だから反トランプの俳優が多かったのですが、いまや中国の面影すらありません。「映画『トップガン マーヴェリック』のトレーラーでは、トム・クルーズの革ジャンのワッペンから、第一作にはあった日本と台湾の旗が消えているが、最近上映されたで新作では日本と台湾の国旗がワッペンに付いていて台湾メディアも盛り上がっている」とのツィートがそれを物語っています。



現状を考えると暗澹たる気持ちになりますが、少なくとも日本の国会を中国の工作の場にしたくないのは、どなたでも理解できると思います。だれが中国の工作員かは見極めがつきにくいとは思いますが、今夏の参議院選、中国のために活動しているように見える人には投票しないことが最も大切だと思います。

そのために、この1か月、地方区と比例区の候補者の実像をよく観察すべき時が与えられたチャンスとして捉えることが大切だと思います。





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