中国を黙らせる方法:230908情報
処理水放出、なぜ中国だけが怒り狂うのか、それは、中国の支配層にとって、さまざまな問題を口実にして反日感情を煽ることで、中国の庶民にもたらす効能、中国の社会政治体制に果たすその機能があることを知っているからに他からにほかなりません。
ただし、今回のそれにもかかわらず日本の海洋放出を「無責任」と断じるばかりで、処理水の安全レベルという肝心要なポイントについては言及していません。とくに、IAEA(国際原子力機関)の調査団が検証を行い、処理水の放出は「国際的な安全基準に合致」し、人や環境への影響は「無視できる程度」と結論付けた事実をひたすら無視する態度に終始しています。
ということは、ここに中国の論理の脆弱性があるという証明でもあります。
当ブログでたびたび登場する国際問題の専門家である北野幸伯氏もこの点を強調しています。そこで、今回、同氏の許可を頂き、「処理水問題で中国を黙らせる方法」を引用させていただきます。
▼「説得力」が大事
私が話していることは、いきなり言われたら、「陰謀論者!」「トンデモ系!」と思われそうな内容です。しかし、私はきちんと証拠を挙げながら話すので、「陰謀論者!」とか「トンデモ系!」と言われたことは一度もありません。
「証拠を挙げながら」とはどういうことでしょうか?
たとえば、「中国は、『反日統一共同戦線構築』を、ロシアと韓国に提案しましたよ!」といきなり書いたらどうでしょうか?
「陰謀論者!」、「トンデモ系!」、「反中の極右!」などと批判されまくり、まともに相手してもらえなくなるでしょう。
では、「中国は、『反日統一共同戦線構築』を、ロシアと韓国に提案しましたよ!」、「その証拠です(必ず証拠をみてください。)」とすればどうでしょうか?
この証拠を見た人は、「北野という人は、トンデモ陰謀論者だと思っていたが、本当だったのだ」と一瞬で意見を変えます。そして、内容をじっくり読むでしょう。
すると中国は、2012年11月時点で、
・ロシアと韓国に「反日統一共同戦線」構築を提案していた。
・「反日統一共同戦線」の目的は、中ロ韓で、「日本の領土要求を終わらせること」である。
・日本の要求を退けるべき領土は、北方4島、竹島、尖閣、そして【 沖縄 】である。
・中国によると、日本に【 沖縄の領有権はない!!! 】
・「反日統一共同戦線」には、【 アメリカ 】を引き入れなければならない。
証拠を突きつけられた人たちは、中国の恐ろしさに恐怖するでしょう。私もそうでした。
一部の人は、考え始めるでしょう。「なんとかしなければ」と。私の場合は、「メルマガ、本、記事でこの事実を広く拡散しよう」と決意しました。そして、2012年から2018年にかけて、私はひたすらこのことを書きつづけたのです。
幸い、安倍元総理が、「反日統一共同戦線」を無力化してくださり、危機はひとまず去りました。しかし、中国の日本への悪意は止まりません。今回の「処理水問題」でも、中国の本質が見えています。中国は、日本の何倍もトリチウムを出しながら、日本に対し、「汚染水をたれ流すな!」と非難。世界中に「日本は悪だ!」と宣伝しまくっているのです。
これをどうすればいいのでしょうか?
▼IAEAのお墨つきを強調しつづける
日本は、情報戦で中国に勝つ必要があります。その為のポイントが二つあります。一つは、「処理水」について、「国際原子力機関(IAEA)が『安全だ』と『お墨つき』を与えている」ことを、100万回強調することです。相手が「うざったい」と思うほどに、強調しつづけるのです。
そして、「言いっぱなし」ではいけません。「中国が反日統一共同戦線を創ろうとしています」と言っただけでは、誰も信じてくれないのと同じです。もっと詳細な事実を示すのです。
日本政府は、国連総会、国連安保理、G20などで中国がこの問題を非難した時に、「中国の批難は到底受け入れられない。日本はすべて国際基準に合致して処理水の放出を行っている」などと、不親切で愚かな説明をしてはいけないのです。
「福島第一原発の処理水放出については、IAEAと緊密な連携をとって進めています。IAEAのグロッシ事務局長は7月5日、福島を訪問してくださり、『最後の一滴を安全に放出し終わるまでIAEAは福島にとどまる:』と約束してくださいました。そして、IAEAは7月、日本の処理水放出計画について『国際的な安全基準と合致している』とする報告書を発表しています。
皆さんにお配りしたのが、その報告書のコピーです。熟読していただければ、中国の主張が嘘であり、日本の処理水放出が安全であることを、IAEAが保証していることをご理解いただけるでしょう。」
こんな感じで説明したらいいでしょう。そして、実際にIAEAの報告書のコピーを、各国の代表に配るのです。
皆さん、「反日統一共同戦線」の記事を見た時、はじめて「本当なんだ」と理解したでしょう。だから、「安全の証拠」であるIAEA報告のコピーを広く拡散する必要があります。
繰り返しになりますが、もう一つ大切なことは、「日本はIAEAと緊密に協力しているし、処理水放出については、IAEAからお墨つきを得ている」という事実を、100万回でも繰り返すことです。
中国は、「ウソも100万回言えば本当になる」ということで、毎日毎日、「日本は汚染水を放出している」と繰り返しています。だから日本も、真実を100万回言うべきなのです。
▼中国自身がやっている事実を遠慮なく伝えること
日本が、情報戦で中国に勝つポイント二つ目。日本は、中国自身がトリチウムを大量に排出していることを
全世界に伝えるべきです。
以下のページ、9分42秒を見ると、各国の排出量が示されています。➡
https://news.yahoo.co.jp/articles/91ec43ee5e9536b5b199672a17d8381c215d2237
これによると、日本が今年放出する予定のトリチウム量は22兆ベクレル。一方中国の陽光原発は2021年、その5倍にあたる112兆ベクトルを排出しています。この話、しょっちゅう日本のテレビでやっているので多くの国民が知っているでしょう。しかし問題は、「全世界の人はほとんど知らない」ということです。
日本政府が黙っているせいで、世界中のかなり多くの人たちが「日本だけが、原発の汚染水を海に放出している」と勘違いしているはずです。だから、日本は、国連総会で、国連安保理で、G20で、その他の場所で、100万回でも言わなければなりません。
「中国の代表は今、『日本は汚染水を海に垂れ流しにしている』と非難しました。『汚染水』というのは、トリチウムが含まれているからいうのでしょう。皆さん、今から中国の驚くべき偽善を暴露します。日本を批判する中国は、日本の何倍ものいわゆる『汚染水』を海に放出しているのです。
たとえば中国の陽光原発は2021年、112兆ベクレルのトリチウムを排出しています。これは、日本が今年排出する予定の5倍にあたります。そんな中国に日本を批判する権利はありません。批判されるべきは、自分がやっていることを国民と世界に隠して、不当に日本を非難する中国自身です!」と。
ポイントですが、日本は、他にもトリチウムを排出している、イギリス、フランス、カナダ、韓国などを批判しないし、名前も出さない。もし中国が、「いや中国よりも、イギリス、フランス、カナダの方が出している」と言い始めたら、思うツボです。
この戦いは、中国が日本を一方的にいじめる構図から、日本、欧米 対 中国の戦いに転化する。中国が日本の5倍以上トリチウムを排出している。この事実も、証拠を挙げつつ100万回繰り返すべきです。
私は、日本政府がこの事実に触れず、自信なさげに「国際基準に完全に合致している」などと言っていることが本当に理解できません。日本は、「南京大虐殺問題」「従軍慰安婦問題」などで情報戦に負けまくっています。
「処理水問題」では、きっちり情報戦に勝利し、中国をだまらせてください。今回の内容、是非岸田総理にお伝えください。中国に情報戦で勝てれば、岸田内閣の支持率もアップすることでしょう。
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