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常識とは何?何気なく使う言葉の危うさ。噛みつき亀風味でもの申す。脱線ご容赦。あくまでもお馬鹿な私の私論です。最近ボケ気味

ど新人建築カメラマン

2012年01月29日 17時17分06秒 | 写真 撮影 過去の私の撮影の話など
本来カメラマンという呼称はフォトグラファーと呼ぶようにと男女雇用均等法で定められているが、カメラマンとフォトグラファーの敷居が高いのかもしれない。
ところで、道を歩いていたら新築の建築を写している女性がいたので、少し話を聞いてみた。
というのは、全て機材が新品に近くしかもハスキー三脚にEOSしかもシフト付きのレンズをつけていた。本当に素人の機材チョイス。話を聞いてみたら、
シフトレンズがあるので、と言っていた。
どうせ電線を消すなどのが贈処理をするのだから、1cm位シフトしても変わらないし、それ以前に撮影時間帯がお昼頃、レンズのハレギリ(日光にレンズの前玉を当てない)もしていない。全てが、NGばかりで、コンパクトカメラで写した方が良い可能性がある。これ1件で10万位?それとももっと?と試しに聞いてみたら、返事の感じから10万ももらえないようだった。
この人には申し訳ないが、その仕事向いてない。
私は幾つかの名前を言えば誰でも知っている建築会社の専属契約をしてた。
結構難しい条件の撮影があった。車の上下車線をまたいだ商店街の中の10階立てのビル、商店街だから後ろに下がれないのである。 当時は4×5(シノゴ)を駆使していたが、一番ワイドなレンズを使っても、imageが合わない。どうやって撮影したかといえば、鏡を利用したのである。
今は色調形状は後加工できるが当時は撮影時に全ての補正をしなければならないので、補正用のゼラチンフィルターを、たとえば緑色に発色する蛍光灯、黄赤に発色する電球等の補正を一枚のフィルムで行うため6回の多重露光等は当たり前の世界だが、できあがったものは人間の見た目と同じものになる。
人間の目はそういう色を全て補正してみているのである。よってフィルムの再現領域とは大幅に違うのである。
結構評判が良くてオーダーはきたが、いかんせん天候勝負的なものがあるので、長雨等の後は大変で、現場を掛け持ち、1都3県をまさしく走り回る事になる。概ね一件15~25万なので頑張りがいがあった。 最近の建築写真は確実に劣化している。
まぁ時代の流れかも。

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