激動の昭和史という番組の中で、浅間山荘事件を取り上げていた。
浅間山荘に立てこもったのは連合赤軍という、学生運動から生まれた左翼過激派の残党である。
それにしても、フジテレビセレクトは関係者が嫌だという意思を示した事件ばかりを扱っていたような気がする
幼心ににも、9日間の生中継(殆ど変化が無い)をみていた記憶があるがある。
激動の昭和犯罪史という番組では、視聴率が90%だったと伝えていたが、それが原因で事件後には
あさま山荘が営業できなくなるなどの被害が延々と続いていたとそのオーナーだかが、もう取り上げないで
欲しいと嘆いていたそうだ。
連合赤軍という過激派組織は、仲間を次々に殺していた事も後日わかった。
「銃撃戦と粛清」という本を事件関係者が書いているのだが、完全に社会から遊離した組織内で互いを
信じる事をせず疑心難儀と狂気がはびこりその結果殺すか殺されるかという異常心理がはびこり、あさま山荘に
逃げ延びた奴らは、「狂気の集団」だったのだ。
ところで、犯人だった人間がインタービューに応じていたのは驚きだった。
事件からの年数を考えれば、懲役刑を終えているのだろうし、罪を償ったのだからとやかく言うことは
いけない事なのかもしれない。ただ、インタビューを聞く限り、事件について悔い改めたような印象は
全く無かったし、自己の主張を並べ立てているだけに聴こえた。
番組を企画した人間やプロデュサーは、どんな意図で事件を掘り返したかったのか?
非常に不明確で不快である。