生活保護者の増大と不正支給についてを報じていた夕刊がある。
悪意をもって国のセーフティネットを利用する輩がいる事は腹立たしいが、記事などで一番肝心なところ
つまり、「なぜ生活保護が増えているのか」というところがいつも甘い。
よく生活保護などの弱者報道に使われる文言は、「反仮定的構文」である。
「生活保護受給者は殆どが不正受給者で財政を圧迫している」というものだ。
病気で働けない人、高齢弱者などがいる事をはじめのIfとして原稿を書くべきだ。
ところで、本当に取材しているのかと想われるようなことが書いてあった。それは
「30日以内の不自然な転院」が不正にあたると書いているが、なぜ30日なのかがわからないようだ
例えば二人の夫婦の片方が入院して手術をしてというケースをあげれば、
30日以内の入院ならば食費などの支給額が減額されない。つまり1ヶ月だと減額をされないが、それを
一日でも越えると一人分の計算になるということだ。
転院するのは、ある意味生きるための知恵かもしれないと私は思うが、これを不正と言い切る事が
正しい事なのか?という疑問を禁じえない