このカメラは自重が5kgくらいあったと思う。なので手持ちはほぼ不可能である。
このカメラの特徴は電動化したこと、アオリができたこと、豊富なパーツがあった事などがあげられるが
一番の強みはシャッターボタンの位置が絶妙だった事で、その当時はハッセルとかMamiyaのRB、RZ67
などもあり実際に使用していたが、シャッターの位置はレンズの右下の前面部にあるのが普通だった。
GX680について言えば、シャッターの位置がボディの横の全面下部にあり、指をかけて下に押すという
構造になっていた。これが使ってみると絶妙の位置なのだ。
カメラの構造的には、二本のパイプがありピント合わせはその側面にあって、ピンを合わせつつ瞬時に
シャッターを押すことができた。このカメラの発表会でボディ1台とレンズは発売されていたもの全部を
注文したので、さわついたのは事実だし、使い始めてから数々の不具合などをフジのプロ部の人が
吸い上げてくれたのも事実だ。写真がないので、説明しにくいけれど下のアームがレンズのガイドレール
となっていたで、左右に立ち上がったフレームがレンズを支えており、この部分のネジを緩めると
簡単なアオリができた。このカメラの為に開発されたレンズは全て四角い事も評価できた。
もちろんレンズはマルイが丸いレンズが転がるなんてことがないようにそうしたのだろう。
当初のアクセサリーは、ストラップファインダー関係などだったが、
電池パックの容量が少ないよ 大容量電池パックが発売
標準蛇腹ではあおれないじゃん 袋蛇腹が発売(一山)
せっかくレールが延長できるのに接写には長さが足りない 延長レール2パターン発売
延長レールは伸びても一山の蛇腹だと伸びないよ 二つ山蛇腹発売
3mのレリーズって中途半端だよね 5mのレリーズ発売
という具合に意見を吸収してくれたと思うのでこれはありがたいことですた。
多分使っている人はいなかったであろうアクセサリーもあり、シノゴのリンホフアタプターを付ける
事ができるもの、ストラップ、ルーペ付きのアングルファインダー等もあった。もちろん使わないので
買わなかったけれどね。でも使いやすい事は革新的であり、何度も触れたように2台並べて
アートスタンドという支柱に固定していて、フル稼働状態だった。
横から見ると、フードを含めれば、お客さんがいうように「ビデオカメラより大きい」「凄いカメラだなっぁ
見たことがない」という感想が的を得ているくらいでかいカメラではあったのであった