『江戸の凹凸 -高低差を歩く』 太田記念美術館 ※6月26日(水)まで
ここ1年、節約と健康を兼ねて、都心を徒歩移動することが多くなった。
特に港区。
普段、車に乗ることもめったになく、都バスにも乗ることも皆無。
移動手段は専ら地下鉄。
だから、地上の地形がどうなっているのかなんて、気にしたことすらなかった。
東京都心って、こんなに坂道が多かったのか。。。
と、改めて驚いている。
でも、面白い。
江戸時代からある坂には名前がついているし、名前の由来を示した案内板もある。
それらを読んで、その坂を歩いていると歴史を積み重ねた味わいが感じられる。
そんな坂道は江戸時代の頃から、そこからの眺望と供に人々に愛されてきたのだ、
ということがよくかわる展覧会。
港区の、愛宕山、増上寺、御殿山あたりは現在の風景を知っているので、
比較しながら鑑賞するので、「へぇ~。今に通じてるなぁ」とか「こんなに眺めがよかったのね」
といちいち感心しながら見ていた。
上野の不忍池のあたり、隅田川や佃島のあたりも馴染みのある場所なので、今も昔もかわらない雰囲気を味わえる。
そもそも浮世絵が江戸時代後期の産物だし、
今回の展示も天保年間以降のものばかり。
関東大震災や第2次大戦下の空襲被害とその復興で東京の街並みも大きく変貌した場所もあるだろうけど、
200年前と同じ場所や地形もけっこう遺っているものだなぁと思った。
でも、虎ノ門だけは現在の風景写真と並べてみても、実際に歩いたことある場所でもあるけど、
全く面影がなかったけどね。
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