手術して1年がたちました。
手術した医療センターで両股関節のX線映像と骨密度測定がありました。
股関節にくっきりと人工骨が治まっていました。左も、たまに痛みがあるようで心配していましたが、まだ軟骨はあり大丈夫とのことでホッとしました。ですが、油断はできないと過去の恐怖はいまだ去りません。
骨密度は同年代で比較して 114%ということは、かっての強い太陽の下での猛烈歩きが無駄ではなかったと気分が明るくなりました。
人工骨のこと、軟骨のことを考えると、あまり動かない方が良い。でも、筋肉のことを考えると運動は必要とのことでした。
この1年で 延べ人数にすると、股関節症の患者500人以上の方を観察してきた私の感慨は「やっぱりな」です。
どうしても運動というと、筋肉ばかり強調され、 それも流行のように〇〇底筋、〇〇腰筋を意識してなどと専門家でもないのに平気で口に出す人の多さよ。笑っちゃうね。健常者ではないので むやみに使って 大事な人工骨が摩耗しませんように!と祈るばかりです。人工骨と考えずに運動しすぎるから腰や膝が痛いという人が多いのでは?とも思っていました。やっぱりね。
穏やかな隠居生活の入り口で、突然の弱者生活。主人に助けられるばかりの一年でした。リハビリでお世話になった理学療法士の先生にご挨拶に行ったら「今日はあのダンディーなご主人は?」と聞かれ「一緒に来てますよ」と答えました。勿論、診察室でも彼のほうが先生にお尋ねしてましたが・・。
やっぱり、所詮 人工骨!元には なっては いないっす!
この1年
まず、支えてくれた主人に感謝!そして、執刀してくださった先生に感謝です!まさか二人とも感謝の態度がなってない もっと弱者の態度でって?
歩けない弱者になって 神の采配が今でよかった。ありがとう神様!の気分です。
もう子育て、姑の介護も終わり、これからが老後の本番。それなのに健康で元気いっぱいで他人に配慮なんかしたこともなく、唯我独尊、我が道を突っ走ってました。そこへ突然の苦痛!天罰?
でも、性格って変わらない。今では この弱者生活を楽しんでいます。思い出しました。50年前の大学受験。第1志望の大学に落ちた時、神様があっちは不幸になるからと落したのだろうと、自分の学力不足なんて気にも留めなかったことを・・。まあ今もそれでよかったと思っていますが・・。
一事が万事、基本、楽天家。自己肯定型。弱者になったことで失った悲しみは 飛んだり跳ねたりの若者同様の暮らし。それが歩けないことで 静かに生きる楽しみを見つけました。ブログや写真にもあまり興味がなかったのに今や面白い。このブログ日記は私の人工股関節で生きるあかしになりました。
こんなに呑気で強い私に産んでくれた両親に感謝。その気質を好んでくれた夫君に感謝!
1年前に頂いた蘭。病室で私を慰めてくれました。今もまだ咲き続ける生命力に感謝!
菜の花も思い出の花になりました。