長らくお待たせいたしました。我ら読書会の冠・帚木氏の「日御子」上下巻。
読書会の一番の良さは、他人の意見が聞けるということ。
でも文化センターと違って先生がいないので、我らの講師は文庫本の末の解説の方。そのために単行本ではなく文庫本を選定しています。
基本は月に1度ですので、読書も解説を読む時間もたっぷりです。でも、今回は難しかった!時間が足りなかったが仲間たち大半の言葉でした。
私は「日御子」なら、下巻だけでいいのに・・。何故? 使譯の3世代9代を描きたかったから?
教訓に帚木氏独特の説教臭さは繰り返しありました。で、2回読み直して、もしかして(漢委奴国王)(漢伊都委国王)(親魏倭王)の金印の話?と思ったのですが・・。
こんな古代史の話や「三国志」は男の領分ですよね。
(漢委奴国王)の金印は確かに、後漢の光武帝から那国がもらってる。
帚木氏の小説では使譯の(あずみ)が那国王から預かって志賀島の丘に埋めた。那国を奴国と悪字に書き換えられていて不覚だったと・・。
後の2つの金印が見つかれば、卑弥呼話にも弾みがつくのにね。帚木氏は日御子の弥摩大国は久留米・・と楽しまれていましたが・・。
つい調べていて面白かったのが、志賀海神社の宮司は、最近まで古代氏族の安曇家だったという。また江戸時代に農民に発見された金印は、昭和54年まで黒田家のものだったという!
もしかして、後の2つの金印も、誰かの家で文鎮代わりに使われているかも?
解説では、(200年にわたる古代史の流れを「魏志倭人伝」をベースにしながらのフィクションで、壮大でロマン豊かな物語)としている。(正しい歴史を知ることの重要性に言及した本書の意義は大きい)とも書かれている。なるほど。
私も「日御子」を読まなければ、日本の歴史は興味薄でした。日本神話の天照大神や神功皇后が卑弥呼説ってのもあるんですってね。ふーん。
文中に(より強い武器を手にした国が そうでない国の上に立つ。昔からの揺るぎない法則)(時の流れという目に見えない天の配剤)とあり、現代の政治状況と かぶってしまいました。平和を切に願います。
読書会ランチは、認知症予防を兼ねています。読書して、話して、笑って、食べて半日を街の中心で刺激を受けながら過ごします。
合言葉は 《 親しんで馴れず!》それなのに、つい踏み込んでごめんなさい! 黙って人の話を聞くのも勉強ですね。精神科医の帚木氏のようにね!
子ども達はペコちゃんとの背比べが大好きでしたね。
今の季節は 家の中から散る花を眺めるのも風情があります。
蘇鉄は小さな庭には大変だけど、生け花では立華として、花を引き立てます。
クリスマスローズの花瓶は、還暦祝いに子供たちから贈られたもの。