今期の最後は、N新聞の1月元旦の15面特集・(平成の先 想像力養え)の見出しでの、近未来社会を描いた赤川次郎談の「東京零年」(集英社文庫)としました。 これから、どんな社会が、待ってるのだろう?という大きな期待を込めて・・・。
分厚い文庫で 巨匠が描く渾身の社会派サスペンスと書いてあるし・・・。吉川英治文学賞でっせ・・・・。
ホント、ひっくりカエルを 令和、ゼロ年の思い出に、読書会ランチのホテルで買ったのが 正直な感想です!
山笠の夏が来たね。
丁度、同時期に「月日の残像」山田太一の随筆(新潮文庫)を読んでました。
その中で、パリで、木下恵介監督が、三島由紀夫に「もっと国の政治に発言したら?」と聞くと、「日本の国がどうなろうと、小説家が書くことは別のことだからね」と言ったそうですが、 その18年後、クーデターを国民に呼びかけて 三島は自決した!
結局、国民にとっては、不可解なだけでしたがね。あの時、あなたは何してた?
私?はっきり覚えていますよ、恥多き青春の真っただ中でしたよ! ラジオで知りました。
「東京零年」は、検事の権力と監視社会の話でしたが、
そうそう、私は、検察審査会に選ばれて、半年を過ごしたことがありますが、ある日『あー、ここに来る人たちや、ここで仕事してる人たちは、「幸福」を語らない世界にいるんだなー』と思ったことを 今 思い出しました。
広範囲に大雨が降っています。水嵩の増した この川沿いを ネジねじを摘んで ゆっくりと帰りました。