○昨夜『小澤征爾さんと、音楽について話をする』村上春樹著を読み終えた。テーブルの上に置いておくと読みたくなる本、我慢しきれなくて…。改めて村上春樹という作家を凄いと思う。小澤征爾氏という人を、かわいい純なる人(失礼だけど)だと思った。
○音楽について(ここではクラシック)の裏話的なこと、面白くたのしく読んだ。コンダクターへの道って厳しいし、お金もなかなか入らないこと、音楽については(クラシックやジャズ含めて)村上春樹氏の知識は小澤氏より容量大きい気がする。
○文章を書く方法は音楽から学んだ。文章にはリズムが必要、前に前にと読み手を送っていく内在的な律動感がいる。リズムのない文章を書く人は文章家としての資質はあまりないと思う。言葉の組み合わせ、センテンスの組み合わせ、パラグラフの組み合わせ、硬軟・軽重の組み合わせ、均衡と不均衡の組み合わせ、句読点の組み合わせ、トーンの組み合わせによってリズムが出てきます。ポリリズムと言っていい。音楽と同じです。村上氏が文章について語った言葉に出合った。私は初めてなので感動した。
○娘が立ち寄る。話いろいろ。私のパソコンを使いながら、習ってるわりにあまり知らないね!などという。そーかも知れない。口悪い娘です。