民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

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「私に帰る旅」を読んで その1

2013年01月26日 01時06分34秒 | マイ・エッセイ&碧鈴
「出されなかった手紙」その1と書きながら、
その2をアップしないで、この「私に帰る旅」をアップしてしまった。
それを「出されなかった手紙」その2に差し替えたので、また同じものを再アップします。

 先にアップした「碧鈴」の作品につながるところがあると思ったので、
 2008年、ミクシー(SNS)の日記に書いたものを転記します。

「私に帰る旅」を読んで その1

「私に帰る旅」岡部明美 著 ようやく読み終えた。
残り数十ページのところで、先を読むのをずっとためらっていた。
(2週間くらい経(た)っただろうか)

 久しぶりに、心打たれる本を読んで、いろいろ考えさせられ、
昔の自分と対話する時間が必要だったのだ。
マイミク(ミクシー上での友達)になってくれたあけみちゃんに、
それなりのことを書かなくちゃ、というプレッシャーもあった。

以下は「私に帰る旅」49ページからの抜粋

「私は、なんのために生まれたんのだろう?」
ある時期まで、私は確かにこうした生への本質的な「問い」を持って
生きてきたように思う。

 しかし、多忙になるに従い、私はこの問いをだんだん忘れていった。
大好きな文学の世界からも全く遠ざかり、気がついたら、
「仕事に役に立つかどうか」という基準でしか本を選ばなくなっていた。

 私の中から、純粋な思いや動機、無垢なる心、
この世界を見るまっすぐな眼差(まなざ)し、
透明な言葉への憧れが次第に失われていったのだ。

 この言葉がオレの心にグサッと突き刺さった。
漠然(ばくぜん)とは感じていた。
しかし、これだけ的確な表現で言われると、
イヤでも自分と向き合わざるを得ない。

 それから散歩の時、夜一人で静かになった時、
若かった頃の自分と今の自分との対話が始まった。

 以下は自分のことばかり書いています。
(だけどこれを書かないと、なぜあけみちゃんの本に
心打たれたか、わかってもらえないと思ったからです)

 一気に書きました。
2週間ほどの自分との対話の積み重ねがあったからです。


 その2に続く