説き語り「源氏物語」 村山 リウ その6 講談社文庫 1986年(昭和61年)
空蝉と末摘花―――個性的な中流の女たち
決して美人ではないけれど、賢さも洗練されたセンスも心がけしだい。ともに中流の女性ながら、その生き様は自ずと違ってきます。
女とは、女の心のあり方とは、いったいどんなものなのか。紫式部はいつも心の中で自分に問うていたのではないでしょうか。本人しだいで賢さも、洗練されたセンスを持ち合わせることもできれば、何もできずに終わってしまうこともある。そんな女の生き方とは―――。
源氏がふとしたでき心でかかわりを持った二人の女性、空蝉と末摘花はともに身分は中流貴族で、同じ時代に生きたのですが、その生きようはあまりに違っておりました。
空蝉と末摘花―――個性的な中流の女たち
決して美人ではないけれど、賢さも洗練されたセンスも心がけしだい。ともに中流の女性ながら、その生き様は自ずと違ってきます。
女とは、女の心のあり方とは、いったいどんなものなのか。紫式部はいつも心の中で自分に問うていたのではないでしょうか。本人しだいで賢さも、洗練されたセンスを持ち合わせることもできれば、何もできずに終わってしまうこともある。そんな女の生き方とは―――。
源氏がふとしたでき心でかかわりを持った二人の女性、空蝉と末摘花はともに身分は中流貴族で、同じ時代に生きたのですが、その生きようはあまりに違っておりました。