説き語り「源氏物語」 村山 リウ その13 講談社文庫 1986年(昭和61年)
大君(おおいきみ)―――永遠の愛をもとめて
女三の宮と柏木との運命の子、薫が深く愛した女性。結婚を拒否し、薫の愛に死をもって応えた、もっとも激しく純粋な愛とは・・・。
源氏の君が世を去ってから、すでに十年に近い年月が流れました。
さまざまな愛の形がある中で、死をもってまっとうする愛とは、いったいどんな愛なのでしょうか。もっとも純粋で、もっとも激しい愛といったらよいでしょうか。
死ぬことによって永遠性を持つ愛。源氏の君の世代から数えて三代目。薫の愛した女性大君の愛とは、まさに死ぬことによって完成された悲しくも激しい愛でした。
大君(おおいきみ)―――永遠の愛をもとめて
女三の宮と柏木との運命の子、薫が深く愛した女性。結婚を拒否し、薫の愛に死をもって応えた、もっとも激しく純粋な愛とは・・・。
源氏の君が世を去ってから、すでに十年に近い年月が流れました。
さまざまな愛の形がある中で、死をもってまっとうする愛とは、いったいどんな愛なのでしょうか。もっとも純粋で、もっとも激しい愛といったらよいでしょうか。
死ぬことによって永遠性を持つ愛。源氏の君の世代から数えて三代目。薫の愛した女性大君の愛とは、まさに死ぬことによって完成された悲しくも激しい愛でした。