説き語り「源氏物語」 村山 リウ その8 講談社文庫 1986年(昭和61年)
槿(あさがお)の君―――プラトニック・ラブを貫いて
葵の上亡き後の正妻候補のひとり。結婚が女の幸福を保証しないと考えるこの知性の持ち主はついに源氏の求愛を拒み通す源氏のいとこ。
源氏の君ほどの人に思いをよせられ求愛されながら、最後まで拒みとおした女性がいます。愛のつらさと男に依存して生きていくつらさを、見抜いていたからこそのことでした。
その女性を、 槿(あさがお)の君といいます。源氏に執心されながら、とうとう一度もちぎりを結ぶことなく、毅然と生き抜いた女君です。
槿(あさがお)の君―――プラトニック・ラブを貫いて
葵の上亡き後の正妻候補のひとり。結婚が女の幸福を保証しないと考えるこの知性の持ち主はついに源氏の求愛を拒み通す源氏のいとこ。
源氏の君ほどの人に思いをよせられ求愛されながら、最後まで拒みとおした女性がいます。愛のつらさと男に依存して生きていくつらさを、見抜いていたからこそのことでした。
その女性を、 槿(あさがお)の君といいます。源氏に執心されながら、とうとう一度もちぎりを結ぶことなく、毅然と生き抜いた女君です。