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ステロイド(薬)に対する考えの差5

2007-04-04 22:01:08 | ステロイドのこと

これはステロイドに限ったことではありませんが、

薬をもらう時にも、

その場その場で差を感じてしまいます。

私は入院中に内服することになったので、

飲む前に予め別室で、

個人面談のように病気のことや

薬の作用や副作用についての説明がありました。

それに薬を服用してからも、

薬剤師さんが入院患者のベッドまでやってきて、

服用後の体調変化などの経過もきちんと見に来てくれます。

一方、病院は違いますが、

症状が軽度で外来の診察で薬をもらった人は、

診察時に薬を出すと言われただけで、

帰りに処方箋の紙を渡され、そのまま薬局で薬をもらい、

薬局では飲む時間帯を指示されただけだったという方もいました。

私も退院後少しずつ薬が減っていても、

ある程度は感染症予防や骨粗鬆症のことなども考えていたのですが、

説明を受けていない人の場合は、

対策どころか、副作用の種類も知らない状態であったので、

そのことに少し驚きました。

持病の入院患者やステロイドの服用者は、

みんなビックリするくらい薬の知識を持っている方が多いです。

それだけ薬への関心が高いということでしょう。

ですから私も薬のことに関しては、

自分の方から医師や看護師に骨粗鬆症の対策などをどんどん聞いたりしています。

でも、聞くことが出来るのも知識があるからできることで、

知らされていなければどうにもなりません。

だから、全く知らされないままステロイド使用をしていて、

その結果と思われる完全離脱の希望者が

予想以上に多いことを退院後に知り、驚きました。

たかが薬ですが、

知らずに飲んでいてこれほど怖い薬も無いでしょうね。

それともう一つ、

これは限られてはきますが、

患者であっても情報を得る術を持っているのであれば、

自分の為にも広く浅くでもある程度は病気や薬については、

知っていた方が何かと役に立ちます。

でも、いくら勉強しても素人は素人です。

ですから、お医者さんの指示を自分の判断で撤回するような言動や、

勝手な診断はしないことが鉄則となり、

副作用が気になる場合なども、

自分でにわかに調べた薬の固有名詞などを言うのではなく、

「○○が心配なんですが、なにかそれに対応できる薬はありませんか?」

とういうような聞き方を心がけると、

スムーズに事が運ぶことが多いです。

ただの知ったかぶりは、混乱を招くだけです。

私はそういった相談の結果、

今日、担当医が骨粗鬆症の予防の為の薬を、早速処方してくれました。

相手が医師であっても、

診察と言うのは基本は人同士の会話ですから、

分からなければ素直に聞いてみることが一番重要だと、私は思います。


ステロイドに対する考えの差4

2007-04-03 18:18:11 | ステロイドのこと

ステロイドが悪い薬と捉えられる要素はたったの一つしかありません。

副作用」です。

副作用とはいっても、

ステロイド側からすれば立派な作用の一つな筈ですが、

ただそれが、

その人にとって都合の悪い部分だけを切り取って「副作用」と言っているだけです。

ですから、

もしもニキビやムーンフェイスにどうしてもなりたい人がいれば、

その人にとっては副作用ではなく、

立派に作用していることになります。

まぁ~実際にそんな人は居ませんが、

でもそういった副作用の捉え方にも、

各病気の種類により実際に差があるんですよね。

私は自己免疫の病気ですから、

ステロイドを内服することによって

自己免疫や炎症を抑えることが主な目的です。

ですが自己免疫を抑えると本来の免疫機能もそれに比例して低下するので、

感染症という観点からみると、

それは副作用でもあります。

しかし、

脱毛症の人からすれば、

私にとっては副作用となりうる多毛症状こそが主な目的であり、

それ以外の免疫を抑えるなどの症状は副作用でしかありません。

同じようにアトピーの人からすれば、

皮膚の炎症を抑える以外の症状は

副作用ということになります。

副作用といってもみんなそれぞれ違うんですよね。

自分にとって効果的な作用が、

人にとってはただの副作用でしかないことも多いので、

同じようにステロイドの副作用としてネットで調べたつもりでも、

病気や症状が違えば、

見る人によっては不可解極まりない部分もあるでしょう。

ステロイドの強弱や使用方法の違いはあれど、

同じ薬なのに、一言に副作用といってもそれぞれいろいろありますね。

こう言うと表現が適切ではないかもしれませんが、

なんとなく

「面白い」

って思いませんか?

思いませんね、

失礼いたしました。

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ステロイドに対する考えの差3

2007-04-02 12:49:26 | ステロイドのこと

ステロイド=悪い薬

こういった表現をしている記事を、

ネット上では本当に多く見受けられます。

しかし、ステロイドにより副作用が始まった場合に、

全く副作用に関して聞かされていなければ、

そう思うのは仕方の無いことです。

でも一度そう思い込んでしまうと、

それを撤回することは難しいでしょうから、

病気を緩和するという事よりも、

とにかく早く「離脱」する方向へと頭がいってしまうのだと思います。

ですが、

ステロイドは治療薬ではなく、

副腎皮質ステロイドホルモンを増量して症状を緩和しているのですから、

病気の症状が悪化しているにもかかわらず、

それを我慢して更に病状が悪化してしまったのでは、

本来の治療の方に関してもいい影響は出ないでしょう。

私は毎日服用ですから当てはまりませんが、

苦しい時にここ一番で症状改善の為にステロイドを使用することは、

決して悪いことだとは思いません。

むしろ離脱にだけ囚われて、

他の薬ではどうにもならないという時でも我慢して、

体に負担を与えてしまう事の方がよほどよくないのではないかと思います。

でも気をつけてほしいことも一つ。

他の病院ではどうにもならなかった病気が、

すぐによくなったと評判の病院なども実際にありますが、

患者には一切の説明も無くステロイドの注射などを頻繁に使用している場合がありました。

そして知らないままに十数年通院し続け、

今、別の病院で骨粗鬆症の治療をしている人もいます。

少量であれば、普段は何ともなくとも、

使用し続けるとそういった副作用は間違いなくきます。

ですから、信頼できる医師と相談しながら、

きちんとそういった治療や予防も平行にやっていくべきだと思います。

まずは自分で納得のいく、

信頼できる病院を探すことが大切ですね。

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ステロイドに対する考えの差2

2007-04-01 09:35:51 | ステロイドのこと

前回スタート時には既に外用と内服とでステロイドに対する考えに差があると書きましたが、

その後、副作用が出た時の対応に関しても大分違いを感じます。

内服の場合、副作用の発症=即ステロイド離脱というのは、ほとんどありえません。

副作用や合併症などにより著しく体調が悪化し、緊急を要する場合などは、医師の判断により強制離脱はありえますが、

副作用が嫌だから自分の判断で突然強制離脱する患者はあまり居ません。

それが危険であることを患者自身がが理解しているからです。

もちろん推奨もできません。

もしも辞めたい時でも、

医師と相談しながら徐々にというのが基本であり、

ステロイドを辞めた後の非ステロイド薬や治療についても先に考慮する必要があります。

ステロイド使用者には医師との信頼関係が必要であり、

敵対的離脱をすることは決して望ましいことではありません

VOL1の冒頭で、「羨ましいチャレンジ」と書いたのは、

即離脱に移行できてしまうことです。

次々と出る副作用に対して内服患者にどんなに予備知識があっても、嫌なことに変わりはありません。

でも即離脱ということは出来ない状況にあります。

実際には外用薬であっても効果が強い薬は、

きちんとした知識があれば強制離脱はしない筈なんですが・・・(・_・;)

それに出てくるんですよねぇ~調べると、インターネット上にたくさんの記事が・・・

更に離脱を推奨、もしくは離脱者を賞賛する記事が・・・

分かってはいるんです。

使用用途や病気の種類が全く違うことは分かってはいるんです。

参考にならないことも、してはいけない事も

でも、同じ検索文字列にたくさん引っ掛かるので、気になってしまいますよね、やっぱり。

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ステロイドに対する考えの差1

2007-03-31 17:13:05 | ステロイドのこと

脱ステロイドとかいう文字を、大分インターネット上でも目にすることが多くなってきたのですが、

ほとんどがアトピー性皮膚炎などの外用薬やステロイド吸引者(喘息等)を指しているようで、

私のような内服者からすると「羨ましいチャレンジ」だよなーって思います。

インターネットで「ステロイド離脱」を検索すると、結構たくさん出てくるので、

やや心理的に動揺してしまうんですが、

内服の場合にはステロイドを完全離脱することは難しい人も多いですよね。

ですから、ステロイド配合の外用薬使用者や吸引者と、

ステロイド内服者のステロイドに対する考え方にはかなりの温度差を感じてしまいます。

私、内服者の個人的な意見としては、

外用薬や吸引の使用者の一部の方は、内服者に比べて、

ステロイドに対する敵対心をとても強く感じます。

これは、病院や診療科の医師のステロイド使用に対する温度差でもあると思うのですが、

確かに外用薬や吸引の方が、

内服に比べ副作用の出方は少ないのかもしれませんが、

実際に使用者の意見を見ていると、

使用するに当たって一切ステロイドの副作用の説明がなかった

というのをよく目にします。

内服の場合でも、極少量の場合には

副作用の詳しい説明があまりされていない場合も少なくないと聞きます。

一方、私のようにある程度の量を内服しなければいけない場合には、

副作用に関する説明がされ、副作用一覧の書かれた案内を渡されます。

それにより後々副作用が出ても予備知識がある程度ありますから、

ステロイドを受け入れやすい体制が出来るんです。

そういった点から、スタートの段階ですでに差が出来ているような気がしますね。

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