これはステロイドに限ったことではありませんが、
薬をもらう時にも、
その場その場で差を感じてしまいます。
私は入院中に内服することになったので、
飲む前に予め別室で、
個人面談のように病気のことや
薬の作用や副作用についての説明がありました。
それに薬を服用してからも、
薬剤師さんが入院患者のベッドまでやってきて、
服用後の体調変化などの経過もきちんと見に来てくれます。
一方、病院は違いますが、
症状が軽度で外来の診察で薬をもらった人は、
診察時に薬を出すと言われただけで、
帰りに処方箋の紙を渡され、そのまま薬局で薬をもらい、
薬局では飲む時間帯を指示されただけだったという方もいました。
私も退院後少しずつ薬が減っていても、
ある程度は感染症予防や骨粗鬆症のことなども考えていたのですが、
説明を受けていない人の場合は、
対策どころか、副作用の種類も知らない状態であったので、
そのことに少し驚きました。
持病の入院患者やステロイドの服用者は、
みんなビックリするくらい薬の知識を持っている方が多いです。
それだけ薬への関心が高いということでしょう。
ですから私も薬のことに関しては、
自分の方から医師や看護師に骨粗鬆症の対策などをどんどん聞いたりしています。
でも、聞くことが出来るのも知識があるからできることで、
知らされていなければどうにもなりません。
だから、全く知らされないままステロイド使用をしていて、
その結果と思われる完全離脱の希望者が
予想以上に多いことを退院後に知り、驚きました。
たかが薬ですが、
知らずに飲んでいてこれほど怖い薬も無いでしょうね。
それともう一つ、
これは限られてはきますが、
患者であっても情報を得る術を持っているのであれば、
自分の為にも広く浅くでもある程度は病気や薬については、
知っていた方が何かと役に立ちます。
でも、いくら勉強しても素人は素人です。
ですから、お医者さんの指示を自分の判断で撤回するような言動や、
勝手な診断はしないことが鉄則となり、
副作用が気になる場合なども、
自分でにわかに調べた薬の固有名詞などを言うのではなく、
「○○が心配なんですが、なにかそれに対応できる薬はありませんか?」
とういうような聞き方を心がけると、
スムーズに事が運ぶことが多いです。
ただの知ったかぶりは、混乱を招くだけです。
私はそういった相談の結果、
今日、担当医が骨粗鬆症の予防の為の薬を、早速処方してくれました。
相手が医師であっても、
診察と言うのは基本は人同士の会話ですから、
分からなければ素直に聞いてみることが一番重要だと、私は思います。