青空に白い月

ゆったりゆるりと生きましょ~よ

忘れられない卒業式

2007-07-05 21:22:14 | 学校

電話が鳴ったのは、ある晴れた日曜日の10時頃。

私はその電話で目覚めた。

「もしぃもしぃ~」

寝ぼけた声で答えると、急いだように受話器の向こうから何か言っている。

「寝てましたか?」

「はい」

「今日卒業式です。直ぐに来てください」

それは私が2年間通った二回目の高校の定時制の担任の先生からの電話。

10年前の23歳の春のことである。

私の通った定時制高校は、入学式は全日制と定時制は別々であるが、

何故か卒業式は一緒だった。

ということは普通の高校生の父兄やらが大勢来るということで、そんな中で生徒として名前を呼ばれたりするのが、なんとなく恥ずかしいなぁ~と思い、

だから卒業式は全日制も一緒と聞いたときに私は、

「行かなくてもいいかな」

と勝手に思い、決めてしまった。

だから卒業式当日には、その日卒業式であることすら私の頭からはさっさと消去されていて、電話が来たときにも一瞬何を言っているのか分からないという状態。

そんなこんなで、電話がきてから少しボーっとして、要約時計を見てみると、

なんと卒業式まで後15分。

慌ててスーツを着て急いで車で学校へGO。

でも家を出るときには、もう卒業式は始まっている始末。

学校までは信号で止まり止まりで15分。

いつもの教室行くと、当然の事ながら誰もいない。

校舎の何処に行っても人っ子一人居ない。

当然全員体育館に集合しているから・・・

しかも困ったことに、定時制では専門課程しか習っていない私は体育の授業も部活もない。

だから体育館の場所はかろうじて知っていても、体育館の入り口はたったの一箇所しか知らない。

その入り口はステージ横の正面

私は入り口に着いた。

ところがそこは赤と白の幕に覆われて、完全に塞がっている。

でも入り口はそこしか知らない

うーーーーーん、行くっきゃないだろ

っていうことで、赤白の膜をたくし上げて、卒業式に登場。

そこは運悪く、先生方の席の真正面。

先生に仕方なく案内されて、自分の席へそそくさと向かう。

各年代様々な私のクラスメートは全員遅刻することなく出席。

そして周りにからかわれながら、まぁ~よかったよかったとか思っていると、

何人かの生徒が名前を呼ばれ、その場で返事をして立ち始め、なんだろうなーと思っていると、思いがけなく自分の名前が呼ばれた。

訳も分からず返事をして立つと、

「以上、優等賞」

「はっ?」

遅刻の常習で挙句の果てに卒業式遅刻のどうしようもない大人が優等賞?

こんな恥ずかしい話があっていいものだろうか。

本来喜ぶべきことだけど、出来ることなら呼んでほしくなかったと正直思う。

そしてその後に更なるミラクル。

一度高校を卒業している私は一枚卒業証書を既に持っている。

そして遅刻してもらった二枚目の卒業証書。

なんとそこには同じ校長の名前がしっかり刻まれていた。

偶然ってすごい。

これが私にとっては、いろんな意味で一生忘れられない卒業式!(^^)!

全て実話なんだよね、これが。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

定時の給食は間食なのさぁ~

2007-04-05 20:17:52 | 学校

車で5時半位に学校に着いて、

生徒が一番最初にすることは、

給食を食べること。(^_^)

給食とは言っても昼食ではなく夕食。

全日制との大きな違いは、

全日制の場合は普通

食べ始める時間が同じなのに対し、

定時制の場合は仕事を終わってくるから登校時間がある程度ばらけているので、

食堂を出る時間が大体同じになる。

ぎりぎりで来た人は急いで食べることになるからね。

給食なのに食堂と書いたのは、

小、中学生のように教室ではなく、

日中は学食として使われている食堂で食べることになっているから。

そして食堂と違う点はメニューが無いこと。

給食だから食べるものはみんな一緒。

だから自分でトレーに牛乳と箸を準備して、

それからその日のおかずやご飯をのせていき

そのまま食堂のテーブルでワイワイと会話しながら食事。

先生もやっぱり先生同士で同じ場所で食事。

それに食堂を利用してその場で作っているので、

給食とはいってもこれが結構おいしい。

でも一応仕事した後だから疲れは残っていて、

食事を終えてから直ぐにじっと座っている授業は

流石に眠気がピークに達する。

でも遅刻して食べられなかった時には、

そのまま9時過ぎまで我慢して授業だから、

それよりは眠いのを我慢してた方がいいかな。

イメージ的に、

仕事して、夕食食べて、勉強して、

家に帰ってからは疲れているから早く寝る

っていう感じですが、

実際には違っていたよーな気が・・・?

だってね、

5時半頃に夕食を食べて、

帰ってからそのまま寝たとすると

朝ごはんまで14時間位あるから、

腹が減る。

おまけにその間勉強して頭使うと

もっと腹が減る。

だから家に帰ってからも、

夜10時頃から普通に晩御飯を一人前食べていたんです。

あんまり体にはよさそうじゃないよね。

だから実際には定時の給食は、

夕食ではなく、間食気分。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

定時の生徒って

2007-04-01 16:49:24 | 学校

私の通っていた定時制高校は、特に通学に関する規制もなく、

だから私はいつも車で通学していた。

片手間とはいえ当然日中に働いていて、

移動時間を計算すると最低でも午後5時ちょっと前には上がらなければならず、

遅刻もしばしば。

それでも車を使える利点のある私達はまだいいが、

高校だから当然生徒は15歳からいる訳で、

毎日仕事(ほとんどがバイトだった)を終えてから

自転車や歩きで天気に関係なく通う姿には頭が下がる。(現チャリは意外に少数派)

誰かがその事を話すと先生曰く、

「それは皆さんが車に慣れてしまっているからそう感じるだけですよ、皆さんも前はそうだったんですから」

うーん、確かにそうなんだけどね。

でもね、私達は授業が終わればそれで帰るけど、

彼らはそれから更に部活とかするんだよね。

それから、徒歩や自転車で家に帰るってことは、

多分家に着くと10時を回ってる人も少なくないんじゃないかなー

って容易に想像出来るだけに、やっぱり自分からすれば、

「よくやってるよなー」

って感心してしまう。

ほんの数年社会に出ただけなのに、彼らを見ていると

「あー自由だなー、いいなー」

って感じていた私。

彼らは授業料ももらわずに、いろいろ教えてくれている。

「若者にしか教えられないこと」

いっぱいあるんだね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

変なクラス誕生

2007-03-24 20:05:23 | 学校

ひょんなことから偶然と気まぐれで21歳で高校入学してしまった私、

元々工業の機械科卒なのにこんどは電気科入学。

それに新しい試みとして出来た、定時制の専門課程だったから生徒は一期生で二十数名が一緒に入学。

年も下は高校卒業したての18歳から

上は50超までと幅広く、

それぞれの年代の人数も平均的にちらばっていて、

それらが皆同じクラスになり、

更に通常の定時制の17歳の生徒もそれに混じるというのだから、

一番大変なのは、そんな経験を持っている筈もない先生だっただろうし、

それに何より、17歳の生徒達も今までは一クラス10人程度だったのに、

自分達よりも大人数の社会人がいきなり同じクラスにぞろぞろと入ってきたものだから、

きっと最初のうちは迷惑きわまりなかったに違いない。

そんな感じで、一見父兄と子供が同じクラスに居るような状態で、

人によっては自分よりも年下の先生に教えてもらい、

職業も、電気本業のベテランもいれば、魚屋、酒造勤務、ビル管理、設備、設計等バラバラで、

更には先生よりも上の大卒までが同じクラスに居るという、

とっても妙な組み合わせのクラスがここに誕生した。

先生から言わせれば、誕生してしまったというべきか。

そんな状態だから授業中もテンでバラバラ。

簡単な質問もあれば、

先生も答えられずに後で調べてから回答しますということもしばしばで、

全てが手探り状態からの始まり。

でも大きい声では言えないけど、見ている側は結構おもしろいんだよねぇ~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2回目の高校へ

2007-03-21 10:32:05 | 学校

私は普通に18歳で工業高校を卒業しそのまま就職した。

高校には当時、

卒業生の人数に対しては多すぎる求人表があり、

大して苦労も無く職に就くのが当たり前だったので、

就職自体は私も例外に無く簡単に決まった。

ところが、就職直後に景気は悪化し、

いわゆるバブル崩壊というやつのおかげで、

週一の朝礼では新入社員にもかかわらず、

赤字があーだこーだとか長々聞かされて、

始めてもらったボーナスも前年度とは激減。

職場の先輩方から聞かされていたものとは程遠い状態で、

毎年もらっていたらしい臨時ボーナスに私がもらったのは、

なんとバターが一個であった。

まぁ~そんな状態であったし、

自分はほとんど関与してもいない

赤字

の話を長々と聞かされるのもバカバカしいので二年で退社。

でも次に働こうにも、

もう既に求人を出している会社も少なく、

求人雑誌をめくって電話をかけてもそういい返事はもらえない状態。

そこで職探しの前に、就職する為の技術を身に着けようと思い、

職業訓練校へ行こうと資料を集め、

高校へ卒業証明書をもらいに行ったりしていたが、

昼間にまた学校通いすることに抵抗を感じてもいたので、

同時にいい所があればと職探しもチラホラとはしていた。

そんな折に電話をした会社で、

簡単に面接してくれるということになり、直ぐに面接日と時間を取り付け、

職業訓練はもうないかと思っていたその矢先、

今度は自宅に大きな封筒が届いた

封筒には一冊の簡単なパンフレットが入っていて、

差出人は卒業したのとは別の工業高校になっている。

内容は

来年度から新しく定時制の専門課程を設けることになったという紹介と、

その入学案内。

つまり概略は、

昼間は働き夜は学校で勉強。

普通の4年制の定時制と違うところは、

5教科などの単位は全日制で単位取得済の者が入学対象で、

授業も専門過程のみなので通学期間は2年間だけという点。

それとおまけに夕食付き

これに食いついた私は、

即入学願書を出し工業高校定時制の面接を受け(テストは無し)、

さっさと入学することになった。

それで、面接を受けるはずだった会社はどうしたかというと・・・

それはドタキャン

そしてその後その会社は強引な勧誘等で訴えられることになり、

結果オーライって感じ。

でもね、一つ分からないことは、

どうしてその定時制の専門課程のパンフが突然うちに届いたかということで、

それは未だに不明。

入学後に先生に聞いても

「分からない」

と言ってたんで、

うーーーーーーーーん

不思議なこともあるもんだ。

【予約】お正月、卒業から入学式まで超お祝い!分身くんキーチェーン(男の子) 【予約】お正月、卒業から入学式まで超お祝い!分身くんキーチェーン(男の子)
携帯グッズ専門店 ストラップヤ.com

【予約】お正月、卒業から入学式まで超お祝い!分身くんキーチェーン(女の子) 【予約】お正月、卒業から入学式まで超お祝い!分身くんキーチェーン(女の子)
携帯グッズ専門店 ストラップヤ.com
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする