今日、朝早く山に行ってきた。
家を6時に出て、現地に7時半着。
幸い雨は降った後で、付いた頃には雨は上がっていた。
ナビを準備して、さっさとリュックを持って一人で山に入って行き、毎年上がっている急な斜面を今年もまた4本足で上がっていく。
でも、もうここから大失敗の始まりで、雨が上がったばかりの山に入るのだから、やっぱり雨具着用で行くべきだった。
登り始めて数分、雨で塗れた草木の中をくぐっていくのだからすぐにビショ濡れ。
でもこの時、いくらか雲の間から太陽の光が差し込んできていたので、そのうち乾くかな?程度で考えていた。
ところがこの時期、まだ紅葉とは程遠く葉も青々と茂っていて、ひらけた限られた場所で無い限り、なかなか木の下まで光は届かない。
その上、すぐに太陽も隠れてしまう。
それでも登っている時はまだよかった。
運動量が多いから体が発熱して温かいのだ。
いつものように、ミズナラの木の根元をしらみつぶしに探していくが、目的のマイタケは今年は全く生えていない。
私の知り合いも同じような状況だと知ったのは、帰って電話してみてからだったが、まだそのときはそんな事知らないから、どうして?っていう疑問を持ちながら、ひたすら探す。
でも単純に木の根元を見るっていっても、そんなに楽じゃない。
ブナやら松やら杉やら、その他知らない名の木が無造作にあって、トゲのあるつるやら、草やら、枝やら、そういう中を移動して、登って下って滑って、それが急斜面ばかりだから無理するなっていうほうが無理ってもんだ。
慢性的な病気を持った人間が本来行くところではないし、多分行くべきでもない。
でも行っちゃうのは、私にとってはそれが面白い場所だから。
ただそれだけ。
一人で山深い奥まで入って行くっていうのは、傍からみれば、危険で心細いようなイメージがあるとは思うし、何より普通は、
「怖い」
って思うと思う。
でも私には面白くて落ち着ける場所がそこにある。
んで、なんだかんだとありながらも結構山の奥の方まで行っても、ほんとに全くなんも無い。
それに途中雨が降り出し、木の葉のおかげで雨粒が直接体に当たることは無いが、気温が下がってきて、初めから濡れてしまった体がすごく寒い。
こうなってしまうと、それからどんなに動き回って体を温めようとしても、濡れた衣服に熱を奪われてしまって寒さは増す一方。
あまりの寒さに休んでいる時間も余裕もなく、早く下山しないとやばいなと思い始めた。
でもそういう時に限って迷う。
登山と違って、登ってきた道をそのまま戻るわけではないのだ。
実際にはこんなに単純じゃないけど、こんな山があったとする
黒が山、青が川、赤がルート
A地点からB地点まで川沿いを歩くと結構な距離になる。
でも山に登ると頂上付近でちょっと移動しただけで、B地点に下りてきてしまう。
一度山の尾根付近まで登ってしまうと、降りる方向を間違うととんでも無い場所に下りてしまうので、山で迷う場合はそうやって奥へ奥へと勘違いして降りてしまう人が多いから。
慣れないと山の上でも、A地点からB地点までの遠いイメージで考えてしまうのだ。
だからAからAへ帰りたかった人が間違ってBに下りてしまうと、そんなにたくさん横方向へ移動していない筈なのにどうしてだろう?と迷ってしまう。
これが山の裏手に出てしまうと、実際に山はこんな単純な形をしていないから、酷いパニックに陥ることになってしまう。
話がそれてしまったが、私は初めからAから登ってBへ下るルートを行く予定だったのが、途中どういうわけか間違ってAとBの中間に下りるようなルートに間違って入ってしまったから、一瞬「あれっ」って思ってしまった。
ナビがあるからどんどん山奥に入っていくことはないものの、いつの間にか見慣れない風景になっていると、やっぱり焦る。
どうしてかというと、Aから登ってBに下ることは出来ても、その中間に下りられる保障はなく、もしかしたらその中間っていうのが断崖になってたら、もうそこから下りられなくなり、また登って別のルートを探さなきゃいけなくなるから。
山すそから山の上は見えても、山の中からは山の上も下も状況はほとんど見えないから、歩いていて眼前がいきなり崖っプチだったりするから、そりゃー私だって怖い。
だから知らないルートってちょっと怖い。
それに今日は寒くて一刻も早く下りたかったから、なんとかスムーズに下りられてラッキー!
って感じで、なにも採らないのに、強烈にハードな山歩き終了。
そして車で着替えて、あまりの寒さにそのまま温泉へ直行。
でもまだ紅葉の季節でもないし、時間も中途半端だから客が誰も居ない。
中の風呂も露天風呂も独り占め。
なんて気持ちいいんだろ。
景色を見ながら30分位温泉につかってから帰宅。
昨日から筋肉痛だったのに、今日強行スケジュールで行ってしまったから、体がもうボロボロ、すごく痛い。
あー、明日が怖い(>_<)