
何度見てもその都度「大好き」と確認できる。
全体的なかわいさと身にまとっている衣装の色合いとか、
本当にいい。ドガの踊り子像。
娘が写真をパチリ。

ゴッホの絵はいつ見ても、迫力満点。
筆のタッチがはっきりと分かる実物より写真の方が
実はちょっと柔らかくなる気がして好き。
画家の感性が狂気をおびて映る。
ふわふわと優しい光ではない、強い光を表現した
(ように見える)ゴッホは
私にとってはちょっとキツイのだ。
でも、その個性は際だって魅力的だ。

オルセー美術館がかつて駅舎であったことの名残りか。
セーヌ川の景色が時計を通して浮き上がっている。
「のだめカンターピレ」(漫画)で
デートコース(のだめとちあきの)だったこの美術館を
娘は再び訪れたがった。
アートと真剣に向きあうと私はいつも疲労困憊する。
その作家のテーマや色調、タッチ、構図などをあれこれと見入って
何かをつかもうと必死になるせいか、
やたらと疲れる。
だから、今回は「オルセー美術館」をプロムナードに見立てて
サーと通り抜けるだけ。軽く見て回ることにした。
ショーウインドーの中でも立ち止まってみたくなる
お店があるように、立ち止まって眺めたくなる絵だけを
じっくりと味わった。
今回はドガ!(ドガの作る青が私は好きだ)
だって、踊り子の絵が多いので、今回の旅とクロスする。
今回の旅のメインはパリ・オペラ座のバレエなのだから。
ところで、オルセーは人気の美術館で
チケット売り場に長蛇の列ができていた。
パリ・ミュージアム・パスがある人は別の入り口から
待たずに入れてもらえる。
本当にありがたかった!
1階の突き当たり奥にオペラ・ガルニエの模型が展示されている。
その横にある階段で一気に5階に上がり、
印象派の絵のフロアーだけを見た、といっても過言ではない。
ロダン作の「地獄の門」なども必見だが・・・。
娘が小学校1年生のとき、
このはっきりとした地獄の表現を見て、
本当に怖がっていた。
神さまが最後に人間を地獄へ行く人と
天国に行ける人を分ける、というアイディアは
子供の道徳心を育てるきっかけにはなるだろう。
イエス・キリストはいつも天国の話をしたが、
地獄についてはゲヘナという表現をしてこの様に述べている。
「つまずきを与えるこの世は忌まわしものです。つまずきが起こることは
避けられないが、つまずきをもたらす者は忌まわしいものです。
もし、あなたの手が足の1つがあなたをつまずかせるなら、
それを切って捨てなさい。片手片足でいのちに入る方が、
両手両足そろっていて永遠の火に投げ入れられるよりは、
あなたにとってよいことです。
また、もし、あなたの一方の目が、あなたをつまずかせるなら、
それをえぐり出して捨てなさい。片目でいのちにはいるほうが、
両目そろっていて燃えるゲヘナに投げ入れられるよりは、
あなたがたにとってよいことです。」(マタイ18章7~9節)
どうやら、ゲヘナ(地獄)では
永遠に火あぶりされている状態で、
乾きと熱さで苦しむことになるようだ。
さて、さらにこんな風にゲヘナに対しての忠告をしている。
「(悪魔のことを指していると思われるが)からだを殺しても、
たましいを殺せない人たちなどを恐れてはなりません。
そんなものより、

(天の父を指しているように思われる)
たましいもからだも、ともにゲヘナで滅ぼすことのできる方を
恐れなさい」(マタイ10章28節)
●オルセー美術館(Musee d'Orsay)
rue de la Legion-d'Honneur,7e
01 40 49 48 14
9:30-18:00(木曜~21:45)
月、1月1日、5月1日、12月25日休