不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Sapone delicato

2004-09-19 14:53:18 | 日記・エッセイ・コラム
1週間天気がぐずついたフィレンツェですが、
週末は清々しく晴れました。
日曜日、オルトラルノ(川向こう)のサント・スピリト広場に
市が立ったのでフラッとでかけてみました。

我が家からは歩いて10分そこそこ。
散歩にはちょうどよい距離。
ゆっくり歩いてアルノ川を渡ると
川の水位が随分上がっているのにビックリ。
相当降ったからねぇ、雨。
これからもっと雨の多くなる季節です。

自然派志向の露店が建ち並ぶ市はなんだか独特の雰囲気。
こうした市が最近はあちこちで開催されるようになりました。
日本なんかに比べたら
ずっと自然な生活をしているイタリアですが
そういう生活への関心はやはり高いようですね。

今回もフラフラと端から覗いていて
購入したのは一点だけ。
ヤギ乳石鹸。
カシミア効果ありと唄われているヤギの乳から作った石鹸。
immagine1.jpg
いかにも自然派という感じの殺風景な石鹸です。
包装もラベルも何もなし。
作り手がそのまま売っているので
個別に包装したりする必要もないのね。
どかんと置いてあるだけ…愛想なしだけど。
そこがまたいいなと思えるのがこういう露店の良さかな。

実は先日Panzanoに行ったときに
肉屋の隣りにあった雑貨屋さんで
ヤギ乳石鹸を見つけて購入。
これまでもあちこちで見かけてはいたのですが
触手が動かず見過ごしてきたモノ。
Panzanoで見かけたものは小さくて手頃だったので
1回買ってみることに。
sapone_pecora
こちらはそれでも市場に出まわっているだけあって
ちょっと包装。
とはいっても
トレーシングペーパーのような袋に入っているだけだけど。
一応製造者のラベルつき!
でもそれでもやっぱり殺風景…。

で、ここ数日
このPanzanoで買った石鹸を使っていたのですが
そう唄われるほど
カシミア効果が目に見えるわけではない
(というかこういうものは
すぐに効果が表れるわけじゃぁないよね…)けれど
なんかこう、
体にも環境にも良いものを使っているという
満足感はしっかりとあり。
ですっかりお気に入りになった「ヤギ乳石鹸」。
そろそろなくなりそうで
新しいのを探していたところだったので
今回は迷わず大きめのモノを購入。
掌サイズの丸形で4,00ユーロ。

ここ数年はずっと洗顔フォームを使っていたし
ボディソープもハンドソープもみんな液体石鹸。
久々に使う固形石鹸の感触は面白い。
特にこのヤギ乳石鹸は固いのです。
泡立ちはやわらかなんだけどね。

いつか製造工程を覗きに行きたいなぁ
なんて夢見ている今日このごろ。
肌も早くカシミア効果で
ツルツルすべすべシトシトにならないかなぁ…。