ミケランジェロが設計したといわれる
フィレンツェの南、市街を見下ろす高台に残る
ベルヴェデーレ要塞(Forte Belvedere)。
天気のよい日に散歩するにはもってこいですが、
頻繁に行き来するには徒歩ではかなりくたびれます。
サン・ニッコロ地区とベルヴェデーレ要塞を繋ぐ方法として
数年前から検討されているのがいわゆる電動化。
ケーブルカー、エスカレーター、動く歩道などが
候補に挙がっています。
3月には導入を前提とした企画書の提出を
関係機関に依頼し
250万ユーロのプロジェクトを始動させました。
実際に実現可能な企画が提案されて
工事が完了するには
3年以上がかかると思われますが、
地元住民の利便性を考慮した都市計画ということで
気長に待ってみようかというところです。
仮定行程は現状3つ。
1つめはサン・ミニアート門から要塞へ。
2つ目は1の途中でバルディーニ庭園、
さらにコスタ・サン・ジョルジョを経由して要塞へつなげるもの。
3つ目は現在フィレンツェ大学の建築学部の
一部が置かれているヴェーニ宮殿
(Palazzo Vegni)から要塞へ。
ヴェーニ宮殿はもともと周辺にあった1300年代の建物を
いくつか繋ぎ合わせて拡張したもので
所有者が転々としたあと
1980年からフィレンツェ市の管理下に入り
1986年からフィレンツェ大学の一部として機能しています。
現在は一部が保育園としても利用されているので
建物の裏手に広がる庭園には遊具なども置かれています。
庭園は1900年代初めに
建築家Rodolfo Giannozzi
(ロドルフォ・ジャンノッツィ)がてがけた、
急勾配を利用した美しいイタリア式庭園で、
人工洞窟などもあるのですが、
残念なことにすっかり崩壊しています。
現在は日曜日しか公開されていないこの庭園も含め
この周辺が整備されると
フィレンツェの楽しみ方も変わってくるような気がします。
サン・ニッコロ地区の更なる活性化のためにも
丘の上の要塞までを繋ぐ移動システムは
あったら嬉しいサービス。
快適で、エコで
かつフィレンツェの持つ歴史的重要性を
肌で触れるような劇的なシステムを求めているようですが、
果たしてどんなものが出てくるのか楽しみではあります。