少し風はあるのだが、実に快適な作業日和。3カ所、古い家の周りを簡便な雪囲いで、夏はすだれ、冬はその上から透明な茶色のポリカの波板で寒さと雪からガードするのだが、1カ所だけやっておこう、と思いつつ、ついつい、3カ所全部やってしまった!
何せ、汗一つ出ないのだから、快適な作業。時折、低い脚立を使うから、少しモタモタするが、まあ、ほぼ問題なく作業を終えると、11時30分。適当な場当たり作業をしていると、昔から長年、親父が、まさにこの時期、ボロい我が家の雪囲いを熱心にやっていたことを思い出す。
結局、親父と変わらんなあ、としみじみ思う。雪囲いの必要など全くない、超近代的な住宅に住むだけの「甲斐性」もないから、せめて人から「何してんの?」と言われたら、「ゴルフや、見たらわかるやろ?」と言ってやろう、などと想像して、一人で笑う。
人生とは面白いもので、この時間、ゲートボールやマレットゴルフ、あるいはゴルフや温泉旅行、または、スケッチしたり、ボランティアガイドをして過ごしたところで、結局同じだという気がする。満足できる1日が過ごせたら、晩年は幸せだ。
30代の頃しばらく勤めた会社の社長(「駅前のユダヤ人」とある人は、絶妙なあだ名を付けたが)が死んだと新聞で見た。今夜が通夜らしい。89歳。近年はかなりボケたらしい。駅前の二代目の資産家だ。