拝宮和紙 中村功展、はじまりました。
火曜日の夜に 一緒に仕事をしている、息子さんの ひとし君と
徳島賢より 到着され、昨日の台風の中、のんびり展示をしました。
職人であり、作家でもある中村さんは
自分で漉いた和紙と、漆や柿渋を使った
作品も 製作されています。
ガンピやミツマタなどの材料は使わず
楮(コウゾ)だけを原料として 作られた 拝宮和紙(はいぎゅうわし)
徳島県那賀郡拝宮の楮を主に、沢水と湧水を使い分けて
漉かれた和紙は、墨を落しても にじみの少ない、独特な紙です。
灯りのシェードにすると ひかりを柔らかくしてくれます。
拝宮の地の藍で 染めた和紙は やさしい色合いで
爽やかな印象を 受けます。
自宅の柿から作った 柿渋を染めた和紙も並んでいます。
ぴょろり と飛び出しているのは、原料の楮を叩解(こうかい)と
呼ばれる 叩きほぐす作業前の煮出したモノを漉き込んであるます。
名刺やはがき、便箋などもあります。
漆を塗った作品は、水をはる事もできるので
花器としても、うつわとしても 楽しめます。
大袈裟に飾る様なことではなく
暮らしのあたたかさに、すこしプラスになってくれる
繊細と言うほど 細かくはないが
こころ配りが 心地よく伝わってくる
中村さんの和紙と 生活のアイテム
秋の風を感じながら ふれてもらいたい拝宮和紙。
25日の日曜までは、中村功さんも在廊です。
26日からの釣りの計画があるとは 大きな声では言えませんが
こうして また、一緒に竿が振れることになったのは
とても とても 嬉しいのです。
それは5年前、北海道で作品展の開催中に中村さんが脳梗塞で倒れたと
聞いてから はじめての釣行になるからです。
ほんとうに楽しみです。が、
まずは皆様に 拝宮和紙を見ていただかないと
釣りに行けませんね。
お待ちしています。
拝宮和紙 中村 功展
2011年9月22日(木)~10月3日(月)
11:00-18:00 9/27(火)休み
作家在廊日 9/22・23・24・25