里の部屋

日々思ったことを綴っていこうと思います。

いつかある日

2009年05月13日 | 日々のつぶやき
昨日「日本のうた こころのうた」の9号を買いました。

♪カチューシャ ♪百万本のバラ ♪一週間 ♪ほしとたんぽぽ ♪アルプス一万尺 ♪いつかある日 ♪赤い花、白い花 の7曲が入っていました。

この中で、「いつかある日」は、私の全く知らない初めての曲でした。

いつかある日 山で死んだら
旧(ふる)い山の友よ 伝えてくれ

母親には 安らかだったと
男らしく死んだと 父親には

伝えてくれ いとしい妻に
おれが帰らなくとも生きてゆけと

友よ山に 小さなケルンを
積んで墓にしてくれ ピッケル立てて

おれのケルン 美しいフェースに
朝の日が輝く 広いテラス

友に贈る おれのハンマー
ピトンの歌う歌を 聞かせてくれ



解説によると、あまり耳にしない曲ですが、登山家のあいだで愛唱されている歌だそうで、フランスの登山家ロジェ・デュプラの詩を、登山家であり文学者である深田久弥(ふかだきゅうや)が訳詩しました。

井上靖(いのうえやすし)の小説『氷壁』にも登場します。

はじめ「もしか或る日」と言うタイトルで山岳情報誌に発表され、のちに現在の「いつかある日」と改められました。

曲をつけたのは、同じく登山家の西前四郎(にしまえしろう)ですが、近年まで作曲者未詳とされてきました。フランス民謡と書かれた資料も残っています。


このように書かれていました。

それにしても、この歌詞を読んでいると、身につまされます。

「そこに山があるからだ」と言う言葉も頭に浮かんできました。