偶然の感動

パソコン教室に来られている方が、6月からお琴の教室に参加して下さる事になりました。

その方は、若い頃にお琴をやっておられて、随分長いことお琴に触っていないので、今回始めるにあたって、お琴の糸を張りかえるか、糸を締めてもらうかしなければならないと思いますので、何処へ頼めばいいでしょうかと聞かれました。

それで、私が普段、いろいろお世話になっているお琴やさんを紹介し、私の方から、まずお琴やさんに電話で、この依頼者のおうちまで、見に行ってあげてくださいと頼みました。

今日のパソコン教室が始まる前に、この方が、「お琴やさんが来てくださって、見てもらいました。お琴を見るなり、このお琴は、親父が作ったお琴です」と言われたそうです。

お琴の裏側から、お琴の中が、見えるところがあるのですが、携帯電話の明かりで、中を確認されたら、やはり、お父さんの名前が入っていたそうです。

それで、この方が、えらく感動されて、「親父は、私が小学生の時に亡くなりまして・・・」で始まる思い出話をされたそうです。

お琴やさんに来ていただいた方も、偶然こんなお琴だったとは・・・と感動されて、私に、とても親切で、いい人でしたと、いいお琴やさんを紹介して頂きましたと感謝の言葉を貰いました。

私も、そんな経緯を聞いて、偶然の巡り合わせってあるものなんだなぁと感動しました。

それにしても、作った人の名前が入れてあるなんて、かなりいいお琴なんですね。