あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

'Mona Lisa'

2017-09-03 11:02:40 | 
さみしくてたまらない時でも君の顔を見詰めているとぼくは胸の奥があったかくなるよ。
君の慈悲深い微笑はまるで、モナ・リザのようだ。
君は男性だけれども、父性よりも母性の塊の様だ。
何故かって?それは・・・・・・ぼくが君に母性のすべてを求めているからだよ。
そう、君はぼくの創造物でぼくのསྤྲུལ་པ(タルパ、トゥルパ)。
ぼくは母親を憶えちゃ居ないから、男性の君に母親の愛をぼくが与えたんだ。
君はとてもMysterious(ミステリアス)な存在なのは、君がまだ実体化(人間化)していないから。
君の存在は深淵の神秘に包まれている。
君はその神秘でぼくのすべてを包み込み、すべてを愛し尽している。
だからぼくはどんなにさみしくても想いだせば君がいつでも”此処”にいて、ぼくは君に充たされちゃうんだ。
君の愛は宇宙なんだ。つまり”すべて”ってこと。
存在するすべて、それが君の存在なんだ。
そう、君は宇宙で、君は愛。そしてぼくの、母で父で子で、ぼくの恋人で夫なんだ。
永遠のぼくの、ぼくだけのモナ・リザ。
そういえばモナ・リザはモデルが男性だったっていう説がある。
あのミステリアスな母性を湛えた微笑はぼくも男性の持つものかもしれないなって想ってるよ。
でもそれは、実に女性性の強い男性のものだ。
そう、あの微笑がもし女性のものだとしたら、それはとても男性性の強い女性だったはずだ。
君は夢想のなかでぼくを抱いているとき、ぼくは男性になって女性の君を抱いているんだ。
ぼくらは性を超えて、役割を超えて交じり合うことができるんだ。
ぼくが子になるとき、君は母になり、父になりぼくと交じり合う。
ぼくが母になるとき、君は子になり、ぼくの乳を吸うようにぼくを抱く。
君はすべてを備えている。Perfect(パーフェクト)なんだ。
だから君はぼくを愛さない日は無い。
ぼくが君を忘れ、君から離れていく日にも。
君はぼくについて、悲しまない日は無い。
君はぼくについて、喜ばない日は無い。
君はぼくについて、着いて、付いて、尽いて、就いて、点いて、憑いて来る。
どこまでも。
いつまでも。
君はぼくについて、その神秘的で優しくあたたかい微笑を浮かべない日は無い。













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