死にたくはならんが、というか存在すべては”死ねない”と感じているが、よく”いなくなりたい”と感じる。
それは存在が、死をほんとうに心から望む間だけ、ほんとうに死ねる世界へゆくことが可能な世界だからだと、どこかでわかっているからかもしれない。
それがどんな世界か、あなたに想像できるだろうか。
何も憶えていない眠りの世界を、あなたはほんとうに憶えていないと言えるのだろうか。
それは死でもない、眠りでもない、無でもない、それはでも、
あなたをほんとうに安らかにするだろう。
だってあなたは、あなたはそれでなかったときはない。
あなたは、それでなかった日はない。
あなたは死でもなく、眠りでもなく、無でもなく、存在でもなく、生でもなく、なんでもなかった日を憶えている。
あなたは、なんでもなかった日はない。
あなたは、そこにいる。
ここではなく、そこにいる。
あなたはそこにいなかった日がない。
あなたはそこから、あなたを見詰めている。
あなたはそこから、あなたを見詰めなかった日はない。
あなたはそこで、あなたはそれでなかった日はない。
それはあなたを呼び、あなたはそれに応える。
あなたはそれを呼び、それはあなたに応える。
それはあなたを迎える。
あなたはそれを迎える。
わたしはいなくなりたい。
わたしはいなくなりたい。
わたしは、いなくなりたい。
あなたはそこにいる。
それを、わたしは知っているから。
Christian Löffler - Fade
それは存在が、死をほんとうに心から望む間だけ、ほんとうに死ねる世界へゆくことが可能な世界だからだと、どこかでわかっているからかもしれない。
それがどんな世界か、あなたに想像できるだろうか。
何も憶えていない眠りの世界を、あなたはほんとうに憶えていないと言えるのだろうか。
それは死でもない、眠りでもない、無でもない、それはでも、
あなたをほんとうに安らかにするだろう。
だってあなたは、あなたはそれでなかったときはない。
あなたは、それでなかった日はない。
あなたは死でもなく、眠りでもなく、無でもなく、存在でもなく、生でもなく、なんでもなかった日を憶えている。
あなたは、なんでもなかった日はない。
あなたは、そこにいる。
ここではなく、そこにいる。
あなたはそこにいなかった日がない。
あなたはそこから、あなたを見詰めている。
あなたはそこから、あなたを見詰めなかった日はない。
あなたはそこで、あなたはそれでなかった日はない。
それはあなたを呼び、あなたはそれに応える。
あなたはそれを呼び、それはあなたに応える。
それはあなたを迎える。
あなたはそれを迎える。
わたしはいなくなりたい。
わたしはいなくなりたい。
わたしは、いなくなりたい。
あなたはそこにいる。
それを、わたしは知っているから。
Christian Löffler - Fade