あまねのにっきずぶろぐ

1981年生
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

LEO今井「CITY FOLK 」人は受け容れられるもの。受け容れられるものだよ。

2018-02-01 07:55:22 | 音楽

LEO今井の2006年のデビューアルバム「CITY FOLK 」のAmazonレビューを書きました!(Amazonサイトで全曲視聴できます

 




レコチョクというサイトでもダウンロードできるようです✨City Folk」 LEO今井

 

 

レビューは本当に苦手で溜まらないのですが、彼の音楽への情熱がまたも湧き上がってならなかったので書きました。

良かったら彼の音楽をいくつか挟みますので聴きながら読んでください(ω・,,ヽ)

 


 

 

 

今日、たぶん7年振りか、8年振りくらいにこのLEO今井のインディーズ時代のデビューアルバム「CITY FOLK」を聴いています。
すごく懐かしくて、切なくて素晴らしくて、泣きたい想いに満たされています。
何年経っても全く色褪せない本物の傑作アルバムです。

LEO今井は、わたしと同じ学年の1981年生まれで誕生日もわたしより11日早いだけです。
同い年のアーティストで、これほど才能の在る愛せるアーティストがいることが本当に嬉しいです。
もう泣きたい想いです。泣かせて欲しいくらいに彼の切ない孤独な魂が詰まっているアルバムです。
あまりにも美しい。このアルバムは特に儚さを強く感じます。
渋くてたまらないのに同時に少年のようなあどけなさも感じるとても不思議なアルバムです。どの曲も本当に大好きです。

こんなにいいアルバムを7,8年聴いてなかった…いろんなことに夢中になっていると時間が過ぎるのは真に早いものです。
言い訳ですが2010年に付き合っていた彼氏が激オコしたときにCDを何十枚と捨てられまして(彼は今頃どうしているのだろう…)、そのなかに確かこのアルバムと、彼の「Fix Neon」と「CITY FOLK 0.5」があったはずです。
今じゃこのアルバム、プレミアついて「¥ 15,428より」とかってなってます。「CITY FOLK 0.5」は「¥ 9,550より」…
なんでなんでなんで?Why?何故こんなヤバイほどの傑作たちが再生産されないんだあ。

一番彼のなかで初々しい汚れなきアルバムだと想います。
そんなこと言ったら他のアルバムは汚れてるんかーい。とツッこまれそうですが、
決してそういうわけではなく、誰にもまだ染められていないような大自然のなかに育った少年のような(人は 受け容れられるもの 受け容れられるものだよ)一番若々しさのなかにあるもうきっと戻れやしない(痛みが 過ぎ 涙のよう 瞬きと 共に 過去へ落ち)澄んだ湖の水面に眩しく反射した西日みたいな時間の止まったきらめき、ゆらめきが確かに詰まっているのです。
()のなかは「ばいばい」の歌詞です。何故か彼が歌いながら間に入ってきました。唯一無二の才能です。


ばいばい feat. Kenji Jammer, Takuji Aoyagi 


彼はきっとこのレビューを読んだらあのときの困ったような顔で笑ってくれると想います。憶えていますか?わたしのこと…(ってなんかストーカーみたいだな…)
2008年の7月18日逗子の海の音霊SEA STUDIOというライヴハウスで、彼氏と一緒に急いで千葉から来たがライヴに遅れて観れなかったと意気消沈していると、なんとあなたが夕暮れの陽が沈んでいく海を前にして普通に砂浜にいたので、勇気を出して「LEOさ~ん」と声をかけて言い訳を言った女でっせ。
わたしが「間に合わなくてライヴ観れませんでした…」と残念そうに言うと彼も残念そうに「あぁー…それはどうも申し訳ございませんでした…」と謝っていただけて、なんて誠実な御方だろうかと感激した次第です。
その際、「昨晩に明日行きますってメールしたMyspaceの音猫ですぅ」って言ったら、あなたが、「あっ、音猫さん…ですか…っ」と言ってくださったので、わたしは、うわあ~憶えていてくれはったんや~と嬉しくて舞い上がったのを憶えています。
あとで彼氏と一緒に「すごい良い人だな(笑)」って言って遠くから眺めていました。

逗子の海 (その時に書いた記事です。)



LEO今井を知ったのは、当時付き合っていた千葉のその彼氏と上手く行かなくて、家にも帰ることが出来ず、わたしの精神状態はかなり悪かったので仕方なく他の男性が借りてくれたレオパレスで一人で暮らしていたときに、そこに無料であった衛星放送テレビで音楽番組を見ていたときに、LEO今井の「TAXI」のPVがかかって、わたしはがっつーん、UUSS!と衝撃を受けまして、新鮮な輝きをわたしは観たのです。

 

LEO今井 - Taxi

 


彼がレオパレスに来たときに、彼が持ってきてくれたラップトップで「なんか検索したいことある?」って訊かれて、わたしは「LEO今井検索して!」と言って彼といっしょにLEO今井のPVを観ました。
最初に観たのは「TokyoLights 2(東京電燈其二)」だったと想います。

 


LEO今井 - TokyoLights 2(東京電燈其二)

 


Taylor Deupree(テイラー・デュプリー)が一番好きだと言っていたニヒルでクールでドライな彼も、この曲を気に入ったようで「変わってるな(笑)」と言っていてわたしも嬉しかったです。
今まで聴いた事のないどのジャンルでもないような不思議な魅力を感じました。
当時の26歳のわたしは日々落ち込んでいたのですが、LEO今井の音楽に胸の奥が情熱とわくわくに弾んだことを憶えています。

すぐに「Fix Neon」を買って、この「CITY FOLK」も買いました。
二枚とも期待以上の完成度の高いアルバムですごく嬉しくって毎日聴いていました。
二枚ともあまりにセクシーなアルバムです。
セクシーさは、人間の深い悲しみから生まれるのだと確信できます。
LEO今井の神経質そうな鋭い目を見るだけでわかります。
彼は繊細で傷つきやすくて日々とんでもないストレスと闘っているであろうし、深くてならない悲しみや切なさを知っていることが。

それは音だけでなく、彼の歌詞を読んでもひしひしと胸がきゅっとなるほど伝わってきます。
もっとたくさんの人に知ってもらいたい音楽です。
わたしのように、壊れかけているほど苦しい時期でも励まされる音楽が確かにここに存在しています。

LEO今井のエネルギーは凄まじく強力で愛の深いエネルギーです。
向井秀徳が彼の魅力を見抜いたのがまた素晴らしい。
似ているようで全く異質な二人が惹かれ合ったからKIMONOSのような傑作コンビアルバムも生れました。



Kimonos - Soundtrack To Murder



何故、今日、彼のことをふと想いだしたかというと、さっき「愛着障害」というものについて調べていまして、「愛着障害が改善しないまま大人になってしまったら…」というところを読んでいたのです。
そこに愛着障害によって、「自己肯定感が得られずに『自分には価値がない』『どうせ私/僕なんて…』と、自分に自信が持てなくなる。」ということが書いてあって、これを読んだ途端、わたしはKIMONOSの「Almost Human」という曲のなかでLEO今井が歌う


「And you say you're 『almost human』

But that's too easy That's too easy to say」

「君は言う『僕はくだらない人間だ』

でもそれは簡単なんだ。それを言うのはあまりに簡単なんだ」


という彼の書いた歌詞を想いだしまして、わたしはそれを読んだとき、衝撃で溜まらなかったのです。

向井とLEOによるこの歌の解説を転載したいと想います。

 



向井「まず、レオの歌詞が素晴らしい。観念的なんだけど、シンプルだ。
“Almost Human”は『人間失格』の海外翻訳でのタイトルである、とレオから聞いて、私は太宰治をあまり読まないが、レコーディング中、太宰の作品について彼とよく話した。焼酎を呑みながら」

 

LEO「“どうせ僕なんて、どうせ私なんて”と自分を卑下するような人に対して、“そう考えてしまうのは容易ではないか”と訴えかける内容の歌詞。
私の個人的な体験と気持ちから直接的にインスパイアされた歌である」

注釈:現在は『人間失格』を“No Longer Human”と訳すのが一般的である

 



 確かに太宰治は「わたしなど…生きる価値に及ばないのでございます」と言う台詞が世界一似合う男だと想います。

そうかぁ、LEOは太宰治が好きなのかあっ。これは大変嬉しき発見です。


 

Kimonos - Almost Human

 

 


バシャールが言った「クリエイション〔創造主〕があなたのことを必要だと思い、あなたが存在しているわけですから、
『私には存在する価値がありません』というのは、クリエイションに対して喧嘩を吹っかけているようなものです。」という厳しい言葉以上の衝撃がわたしのなかに起きたのは確かです。

わたしもよく、はあ…自分はほんまくだらんなぁ…としょっちゅう落ち込む人間なのですが、そのたんびにLEO今井の「でもそれはあまりにも簡単なんだ」という声が聴こえるのです。
つまり、わたしが「あぁ自分はなんてくだらないのだろう」と想った瞬間にLEO今井が生霊の如くにわたしにとり憑き、耳元で囁き咎めるのです。
それくらいある意味トラウマ級の衝撃な歌詞でした。
なんでかとゆうと、彼が歌う「君」っていうのはLEO今井自身であるのが伝わってくる歌だからです。
彼は本当にしょっちゅう絶望して焦燥感というものをほとんど常に感じている人じゃないかなとわたしは感じます。

惜しくも「CITY FOLK」がCDとして手元に無いので、歌詞を読むことが叶いませんが、このアルバムの歌詞をまたじっくりと読みながらわたしは聴きたいです。
CDの再生産を心から待ち望みます!!!
どの曲もほんとに大好きなのですが、今そのなかでも特にぐっと来る曲を挙げるならば、4曲目の「ばいばい」と、9曲目の「Hola」です。

「Hola」

まるで当時の十年前のわたしと一緒に聴いているような心地になります。あれから10年。彼もこの10年、色んなことがあったのでしょう。
LEO今井はわたしにとって、とても親しみを感じる存在です。大切にしているものが同じであるように感じます。

是非、再生産されるまでデジタルミュージックでダウンロードして皆さん、この苦しいときほど胸に響くアルバムを聴いて、感じてください。
気付けば夜が明けてきました。


 


 

 

 

 

 

 



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