ボストンでは、先週ぐらいから高校、大学の卒業式シーズンを迎えています。
先月末、そして今月のはじめに、アメリカのボーディングスクールに留学していた女子生徒さん2名が無事に高校を卒業し、それぞれアメリカの大学に進学します。
一人のお嬢さんは日本で中学卒業後、ボーディングスクールの9年生(アメリカの高校は4年制で、9年生は最下級生・フレッシュマンと呼ばれます)として留学、その後3年目に他のボーディングスクールに転校した際に、本人の希望で10年生をやり直すことになりましたので、5年間の高校留学となりました。5年の月日を思い返しますと、本当に感慨深いものがあります。留学直後に、ご家庭の事情が大きく変化したこともありました。一人娘さんですので、ご家庭の事情の変化は、このお嬢さんの精神的な面で、大きな影響がありました。そもそも、お父様のお勧めで留学していた経緯もあり、挫けそうになったことも多々ありました。入寮のときは、私とこの生徒さんとたった二人で学校に向かいました。そして、私が学校を後にするときの、このお嬢さんの半泣きの心細い気持でいっぱいの表情を忘れることができません。本当にいろいろなことがありました。二人で泣いたり、笑ったりしたこともたくさんありました。
そんな生徒さんから、卒業式の後に届いたメールの一部をご紹介します。
「卒業式の途中から、過去五年間の思い出が蘇って来て、涙をこらえられませんでした。はじめてアメリカに来た時は、日本が恋しくて、英語が分からなさすぎて、友達ができなくて、精神的にも学業面でもほんとうにへなちょこでした。今はまだまだなところもありますが、自分自身の成長に気づけるくらいになりました。いつもネガティブで、甘えたことばかり言っていた私ですが、いつも相談に乗ってくださって、的確なアドバイスをくださって、アメリカでの親代わりとなってくださって、ほんとうにありがとうございます。私のアメリカでの生活をいい方向に変えたのはStoneleighへの転校がきっかけでした。あの時、Tammyさんが背中を押してくださらなかったら、私は今頃日本の大学に通っていると思います。アメリカに来て苦労したこともありましたが、人間として一回り成長できたことは、何事にも変えがたいことだと思います。9月から大学(まだバーナードから結果は届いていません)ですが、勉強に集中して、勉強以外のアクティビティにも積極的に参加して、さらに自分を磨いていきたいと思います。ほんとうにありがとうございました!」
何度も何度も読み直しました。高校留学のコーディネーターとして、長年の経験を積んで来ても、生徒さん一人一人、みんな違います。ご家庭のバックグランド、保護者の方のお考えも異なります。そして、このお嬢さんのように留学後にご家庭の事情が変化することもあります。現地で、子どもから大人に成長していくティーンの留学生たちを見守りながら、私自身学ばせてもらうことが尽きません。生徒さんのことで悩んでいるときは、何かをしているときもずっと考えてしまうので、シャワーを浴びながらシャンプーを何度もしてしまうなんてこともあります。そして、これが唯一の正解!ということも、この仕事ではありません。
大きな達成感と希望を抱いて、アメリカの大学進学という、さらに大きなチャレンジに向かっていく生徒さんたちを見ながら思うことは、一人一人の生徒さんの可能性を信じる、ということです。そして、その生徒さんにとって何がベストなのか、ということを、生徒さんと一緒にとことん考える、ということです。
第一志望の大学は、まだWaite Listのようですが、合格通知をいただいた大学は、Boston University, Northeastern Univ, UC サンディエゴもあります。どの大学に進学しても、この生徒さんだったら、自分で考え、決断しながら、きっと自分の人生を、自分で納得の行くように切り開いていってくれることでしょう。たった5年間で、とても幼かったお嬢さんが、自分の可能性を信じ、前向きに人生を生きることのできる大人になりつつあります。
コーディネーターとしてこのように、とても大事な時期のお子さんの成長を見守らせていただく機会をいただけることは、本当に有難いことである、と実感しております。
コーディネーターとしての私を信頼し、大事なお子さんを託して下さる親御さんたちに、この機会を借りて心からお礼を申し上げます!
先月末、そして今月のはじめに、アメリカのボーディングスクールに留学していた女子生徒さん2名が無事に高校を卒業し、それぞれアメリカの大学に進学します。
一人のお嬢さんは日本で中学卒業後、ボーディングスクールの9年生(アメリカの高校は4年制で、9年生は最下級生・フレッシュマンと呼ばれます)として留学、その後3年目に他のボーディングスクールに転校した際に、本人の希望で10年生をやり直すことになりましたので、5年間の高校留学となりました。5年の月日を思い返しますと、本当に感慨深いものがあります。留学直後に、ご家庭の事情が大きく変化したこともありました。一人娘さんですので、ご家庭の事情の変化は、このお嬢さんの精神的な面で、大きな影響がありました。そもそも、お父様のお勧めで留学していた経緯もあり、挫けそうになったことも多々ありました。入寮のときは、私とこの生徒さんとたった二人で学校に向かいました。そして、私が学校を後にするときの、このお嬢さんの半泣きの心細い気持でいっぱいの表情を忘れることができません。本当にいろいろなことがありました。二人で泣いたり、笑ったりしたこともたくさんありました。
そんな生徒さんから、卒業式の後に届いたメールの一部をご紹介します。
「卒業式の途中から、過去五年間の思い出が蘇って来て、涙をこらえられませんでした。はじめてアメリカに来た時は、日本が恋しくて、英語が分からなさすぎて、友達ができなくて、精神的にも学業面でもほんとうにへなちょこでした。今はまだまだなところもありますが、自分自身の成長に気づけるくらいになりました。いつもネガティブで、甘えたことばかり言っていた私ですが、いつも相談に乗ってくださって、的確なアドバイスをくださって、アメリカでの親代わりとなってくださって、ほんとうにありがとうございます。私のアメリカでの生活をいい方向に変えたのはStoneleighへの転校がきっかけでした。あの時、Tammyさんが背中を押してくださらなかったら、私は今頃日本の大学に通っていると思います。アメリカに来て苦労したこともありましたが、人間として一回り成長できたことは、何事にも変えがたいことだと思います。9月から大学(まだバーナードから結果は届いていません)ですが、勉強に集中して、勉強以外のアクティビティにも積極的に参加して、さらに自分を磨いていきたいと思います。ほんとうにありがとうございました!」
何度も何度も読み直しました。高校留学のコーディネーターとして、長年の経験を積んで来ても、生徒さん一人一人、みんな違います。ご家庭のバックグランド、保護者の方のお考えも異なります。そして、このお嬢さんのように留学後にご家庭の事情が変化することもあります。現地で、子どもから大人に成長していくティーンの留学生たちを見守りながら、私自身学ばせてもらうことが尽きません。生徒さんのことで悩んでいるときは、何かをしているときもずっと考えてしまうので、シャワーを浴びながらシャンプーを何度もしてしまうなんてこともあります。そして、これが唯一の正解!ということも、この仕事ではありません。
大きな達成感と希望を抱いて、アメリカの大学進学という、さらに大きなチャレンジに向かっていく生徒さんたちを見ながら思うことは、一人一人の生徒さんの可能性を信じる、ということです。そして、その生徒さんにとって何がベストなのか、ということを、生徒さんと一緒にとことん考える、ということです。
第一志望の大学は、まだWaite Listのようですが、合格通知をいただいた大学は、Boston University, Northeastern Univ, UC サンディエゴもあります。どの大学に進学しても、この生徒さんだったら、自分で考え、決断しながら、きっと自分の人生を、自分で納得の行くように切り開いていってくれることでしょう。たった5年間で、とても幼かったお嬢さんが、自分の可能性を信じ、前向きに人生を生きることのできる大人になりつつあります。
コーディネーターとしてこのように、とても大事な時期のお子さんの成長を見守らせていただく機会をいただけることは、本当に有難いことである、と実感しております。
コーディネーターとしての私を信頼し、大事なお子さんを託して下さる親御さんたちに、この機会を借りて心からお礼を申し上げます!