ハチワレ猫ベリーさんとの気ままなくらし

元野良・ベリーさんとの暮らしの話。
過去記事にはラブ系雑のチャコ、キララとE・コッカー・アンナさんも登場。

正しくこわがる、って何だろう?

2020年04月09日 | うんちく・小ネタ
緊急事態宣言まで出てしまったコロナウィルス感染症。

正しくこわがろう、という表現をよく耳にする。

昔こんな言葉は無かった。
ここ数年見聞きしていて、いったいどういう意味なんだろう、と気になっていたので調べてみた。

どうやらもと(出展)は、寺田虎彦氏の「小爆発二件」と題する昭和十年に書かれた随筆で、浅間山の爆発に関して書かかれたものだそうだ。
山が爆発しているのだから、本来なら「危険」と認識して近づかないのが正しい行動なのに、「たいしたことない」と思って山に登って行ってしまう。
そういう人たちの言動を書いた後、「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしいことだと思われた。」
と書いている。

この「正当にこわがることはなかなかむつかしい」という表現が、東日本大震災の原発事故で放射能が拡散された際に「放射能を正しく恐れる」という表現になって使われたのだそうだ。「正当に」、が「正しく」に。「こわがる」が、「恐れる」に書き換えられ別物になった。
寺田氏は「ちゃんと危険なモノはこわがらないといけないのに、難しいよね」と言っているのに「(放射能、放射性物質はそんなに怖がらなくていい」「パニックに、ヒステリックにならないで」、という意味で使われている。

そしてコロナだ。
今度は「正しく怖がる」と変わってきている。
放射性物質には「怖がらないで」というニュアンスがあったのだが、今度は「もっとちゃんと怖がって」というニュアンスがあるように思う。

真逆だ・・・

日本医学ジャーナリスト協会理事の木村良一氏が、感染症全般についてそもそも根絶できないので「日々の手洗いなど、正しい知識に基づいて日ごろから健康管理と予防を十分に行い、ワクチンや治療薬、抗菌剤を適切に使ってウイルスや細菌などの病原体をコントロール(制御)しながら、感染症とうまく付き合っていくということ。これが正しくこわがることであり、新型コロナウイルスにも同じことがいえるのではないでしょうか。」と東洋経済オンラインで述べられている。

ウィルスに対して正しい知識をもって、自分ができることをちゃんとやりましょうね、ということだろう。

「怖がる」という感じではない。だからひらがなで「こわがる」なのかな?

長野県茅野市(ちのし)のHPで、諏訪中央病院の玉井先生が書かれた「新型コロナウィルス感染をのりこえるための説明書」が公開されている。
 (かなり詳しく書かれており、とても参考になるので、一度見て欲しい)
玉井先生は「①、コロナを正しくこわがる」、という項目で、「知識が無いと丸腰の状態」「知識を身につけると戦える」と書かれている。
確かにそうだ。敵を知らなければ対処法はわからない。

そうなのだが、「知識」が問題だ・・・
新型コロナウィルスは、登場したばかりの未知のウィルスであり、インフルエンザのような対処法はまだ確立されていない。
このウィルスに対する「知識」は日々更新されているし、しかも正しい情報がどれかわからない状態である。

まだ、ワクチンも確実な治療薬も無いのだ。
致死率がそこそこ高い病気だから、感染しないよう気を付けないといけないし、自分がウィルスをまき散らさないようにしないと高齢者や心臓・血管系などの疾患がある、いわゆるリスクのある人に知らずにうつしてしまう可能性がある。

人は、我が身のことは考えるが、他人のことはそれほど気にかけていない。
(自分より他人のことを一生懸命考えられる人ももちろんいるが・・・)
家族や友人、ご近所の方ならいざ知らず、見も知らない他人のことなど気にかけていられない、というのが大方の人の感情だろうと思う。

今回の「正しく怖がる」。

怖がり方はたぶん人それぞれだろう。そもそも怖がっていない人もいるだろう。

「正しく」怖がるというのは何だろう・・・?

現状、「私はコロナとは無関係。何しても大丈夫」と言い切れなくなってきているのだが、感染者の出ていない地域では多くの人がそう感じいるのではないだろうか。
でもなんだか不安、疑心暗鬼に駆られている。

不顕性感染者、つまり「症状が何もないけど実は感染していて、ウィルスを周囲にまき散らしている人」が増えてきていると思われる。
それが誰かがわからないし、誰しも無関係とは言い切れないのだ。

そういうことを怖がって、ちゃんと各人が対処する、ということなのだろうか?


最初の寺田氏の言葉に戻ろう。
「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」
まさに、そのとおりだと思う。


今回の「新型コロナ」は、どうやらかなり危険なウィルスのようだ。
今まで知られているどのウィルスとも違う性質を持っている。
(Jons Hopkinsらの研究によると、多様な感染ルートと多様な増殖の手段を持つ最強のウィルス、らしい)

だから、ヒステリックに、疑心暗鬼に怖がるのではなく、また全く気にしない、というのでもなく、「ちゃんと」怖がらないといけない。
今爆発している火山の火口に行ってはいけない。

そういう意味で「正しく怖がる」必要がある。

その上で、ちゃんと対処しないと、自分が感染し、あるいは他人に感染させるリスクを負う。



毎日ニュースを見ていると不安になる。
これはデマが飛び交いやすい状況である。

だから、少なくともデマではない情報を手に入れよう。
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太陽観察用望遠鏡で金環日食に備える

2012年02月27日 | うんちく・小ネタ

今日はおっちゃんの登場です、、あのスィートパンプキンを作ったおっちゃんです

年末に今年5月21日に、金環日食があるのを知り、さらに最近ではマスコミにも取り上げられ、天文ファンだった血が20年ぶりに騒ぎ始めたImg_0704

ここ栃木では前回の皆既日食は雲で全く見えなかった、だから、お金をかけると無駄になる可能性があるので、なるべく安価を目指そう

まずは、目を傷めないように、フィルター探し::市販のものは高価だ::溶接作業用のメガネには真っ黒いフィルターがついているのを思い出し、溶接部品を扱っている店に行ったらあったのだ

「ルミナスプレート」というものがあり、太陽を覗くと、ぴったりだった、#13などは暗すぎるくらいだった、#11ではまぶしく、#12がちょうど良い感じなので、この3種を購入::なんと大きいコインでおつりが来た::安い、まずは目標クリア

大きさは50×105mm、暑さは#ごとに異なり2,3mm

袋の裏を見てびっくり::「JISで企画する「遮光保護具」としての機能を有するものではありません、と、でも、溶接作業用と記してある::長時間見るわけではなく、特に日食中は太陽光は暗くなるから、大丈夫だろう

長方形で扱いにくいのでまずは半分に::ダイヤモンドコーティングのヤスリで水をかけながらこすると、意外と簡単に傷が付き、キレイに割れた

以下の作品は全て試作品なので、見た目は気にしないでください

使わなくなったレンズフードに切れ込みを入れた塩ビパイプをアダプタを介して接続、明るさに応じてフィルター交換ができるようにした::これを現在のレンズに装着できるように加工して、これでとりあえずの望遠撮影は可能だ

5cmのガイド望遠鏡にこれをつっこむとピッタリ::目視と写真、両方に使えるではないか::この条件では#13が適していたPhoto

さあ望遠鏡本体に使ってみたPhoto_4

望遠鏡は口径20cmのシュミカセ::どうしよう::まずは補正版に蓋をして、一部に穴を開けて、フィルターをつけてみた::結果::小さい穴では分解能が悪く、穴を大きくしたら回折を起こしてピンボケになった

チャレンジで直焦点部分にフィルターを入れてみた::なんと予想以上に減光がすごい::フィルターを丸く削り取り、直角プリズムの接眼レンズ部分に入るようにした2

カメラで覗くし、長時間ではないし、日食中は暗くなるから、直焦点でも大丈夫だろう

ちょとまてよ::焦点距離1260mmと言うことは、焦点面での太陽は12.6mmになる::一眼レフといっても手持ちのカメラの撮像部は22.3×14.9mm::ほとんど余裕がないではないか

テストしてみた:フルサイズの太陽は怖いので、マスクを付けることにしたPhoto_2

Photo_3 モニターが見やすいように「覆い」を付けた

写真のようにモニター一杯の太陽が写っている

フィルターはどうしたわけか一番明るい#11が適している

いまのところ6穴ではなく、半分の3穴の方が回折が無い感じ

これで、ISO400~1600で1/1000以上の高速シャッタースピードになっている

測光値よりも1,2段明るく補正したほうが、よりきれいに写る

実際の日食中はもっと明るいフィルターが必要かもPhoto_5

今の方法では裏画像になるから、プリズムを介さない、本当の直焦点にしてみるか?、覗きにくい分は、PC撮影にするとシャッターブレもないから良いのかも

でも、赤道儀モーター動かない、どうしよう

250mm望遠ではこんな感じ

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ピーマンの芯抜き

2011年06月29日 | うんちく・小ネタ

ピーマンを切るとき、今までは包丁の先でヘタの周りをくり抜いて芯を取り輪切りにしていた

この前テレビを見ていたら、ウィスキーの栓のようなものでくり抜くと便利、とやっていた

今そのようなキャップがない、では、

ペットボトルを切って円筒斜め切りのようなものを作り、両端をかみ合わせるようにして洗うときも便利なようにしたPhoto

斜め部分、ピーマンに突っ込む部分も斜めにそぎ落とし、切れ味を良くしたつもり

今日はパプリカ、ピーマンより肉厚だけど、すっきり芯が取れた

2

今日はトマトにも挑戦:トマトのヘタもすっきり取れた

Photo_2

おっちゃんは 暇なときは料理をしてくれる、で、この小道具を披露した

が、相手が悪かった:ピーマンのときはスムーズにいったのに、皮が厚めのフルーツトマト、さらにやや柔らかめなものに突き刺そうとしたが、突き刺さる前につぶれた、ブニュグシュ

その後、おっちゃんがなにやらゴソゴソし始めた、と、思ったら、ステンレス板で同じ形のものを作ってきた、おまけに斜め部分は研いで刃のようになっているPhoto_3

そりゃ切れるだろうな

でも、かみ合わせ部分の洗いができないじゃないか

ということで、使用写真は却下

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種飛ばし:ゲンノショウコ

2009年11月09日 | うんちく・小ネタ

庭でピンクの小さい花を咲かせているのに、いつも見つければ引っこ抜いてしまうゲンノショウコ。普段あまり足を運ばないところにその株をみつけた。引っこ抜いてやろうと思って、手を伸ばすと変な形の種がついている。

P1010006 

右が成熟途中、左が種を飛ばした後。中央の芯の下部にあるのが種。

①芯の回りに種を一個ずつ載せるように料理用おたまがグルリと並んでいる状態で成熟(右)おたまの柄はつながっている状態。

②成熟すると(左)おたまの柄に切れ目が入り、上にめくれる時に種を飛ばす。クルリとなったおたまの先は外に向かって穴が開いていて、握った種を手の甲を上にして投げ飛ばす状況だと思われる。一番左の芯が2本に見えるのは、中心の芯とおたまの柄の間に裂け目が入り、もうじき飛ばす状態。

カタバミの種は小さくて数が多く、誤って顔に向かって破裂すると結構痛い、ゲンノショウコは数が少なく方向も少ないからまず当たることはなさそうだけど、2~3mmの大きさだから、こちらも結構、かなり痛いかも。

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福寿草満開

2009年02月13日 | うんちく・小ネタ

P1010016 福寿草

満開です

以前はひな祭りのころに咲いていたような気がするのに、最近は2月には咲きはじめ、今は満開です

P1010002P1010003 

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