婿殿、ついに来たぁ～

ジジ、ババへのとってもうれしいニュースです
秋も深まり虫の声が真っ盛りのある日、娘からおばちゃんに電話　　
「会ってもらいたい人がいる」と　
おばちゃんはうすうすは知っていたが、おっちゃんは初耳「やっと来たかぁ」　　
おっちゃんが新事業所となるここへ移動してきたときには、周りに子持ちはいなかった　　
そこで、最初に生まれたのが娘だった　　
周りからは「そういう日が来るぞ」と言われてから、３０有余年、
「ようやく来たぁ」という感じ　　
息子に伝えると「行く、行く」と珍しく乗り気　
盆、正月にも帰って来ていないので約１年半ぶりとなる　　　　

そして、当日、５人で初顔合わせ　
姉には内緒だったから弟に、「何でおるねん」　
相手はなんと４０歳　
東北新幹線に乗った時から、緊張しっぱなしだという　　
お互いの緊張の中、自己紹介、雑談などを切れ切れにしていると息子が突然、「あの決まり文句がまだなんだけど」と　　
おっちゃんが学生のときにあいさつに行ったときには、一切そういう話はしなかったというと、息子が重大発言　　
「来月位に相手の親にあいさつに行く」と　　
このための予行演習のつもりで乗り気だったようだ　
おっちゃんたちは鳥取を離れ、両親と夕食を１回だけ一緒に食べて、すぐに関東に旅立ってきた　　
当然、式は挙げていない　　
そうすると、彼も「式は挙げず、生活を重視する」という　　
あらゆる式嫌いのおっちゃんにピッタリではないか　　
おっちゃんが義父に会った時に、「大正生まれのダンマリ親父に滅茶苦茶緊張した」というと、娘まで「苦手だった」という　　
さすがにおばちゃんは平気だ　　
話に詰まってみんなが黙り込むと、チャコが彼にちょっかいを出し、周りを和ませてくれた
アンナは人の多さにビビってオロオロ　　
ベリは息子に手を出されて怒り、初めて聞く威嚇声を発したので小屋の中　　
それでも、瞳孔カッピラキで緊張しまくり、鳴き声も変　　
息子は例によって嵐のように帰って行き、夕食　　
おばちゃんが「おでんが食べたい」というので前日からおでんを作った　　
彼は料理人だというではないか　あの祇園で修行していたらしい　　　
そこに素人料理を出してしまったのだ　　
彼は、チャラくもなく、固くもなく、くどくもなく、温厚でまあ接しやすい　　
チャコのお蔭で随分落ち着いたという　　　
まあ、緊張の第１回の面会だからこんなものか　　　
翌日の観光後も我が家に連れ出し夕食でした　　
チャコはさらに懐いていた　　
それにしても、弟の重大発言まで同時にあるとは・・・・・　　　
親も就職と同時に結婚だから、まあ、驚かないけど