映画『シックス・センス』を「ただの」ホラー映画だと思っている人。
認識不足です。
甘々です。
今更ネタバレもないので言っちゃいますが、この映画ではブルース・ウィリスは実は死んでいた、幽霊だった!というのが最後の最後に明かされてショック!えーっ?うそーっ?こわーい!!
......って、それだけだと思っているなら、もうホントに
浅い!としか
言いようがないわ!
いいですかー、よーく聴きなさい(金八先生風に)。『シックス・センス』ではね、ブルース・ウィリス演じる主人公が、自分は実は死んでいたんだ、ということを知ってから後の展開が重要なんです。わかりますかー?
つまりね、ブルース演じる男は真実を知ることで、逆にこの世への未練を断ち切るんです。残された奥さんへ別れを告げて、あちらの世界へと還っていく。
これが重要なんです。
またハーレイ・ジョエル・オスメント演じる少年は、自分に何故幽霊が見えてしまうのか?そのことをずっと怯えていたのですが、ブルース演じる男の幽霊との交流を通じて、この世に未練を残して彷徨っている霊たちを昇華させることが、自分の使命だと悟っていくんです。
ブルースもハーレイくんも、どちらも自らの運命を受け入れて前へと進んでいくんですよ。ここなんです、ここが、
この映画の肝、
なんです。
ただ「怖かったー」で終わってしまうには、あまりにもったいないのです。
案外この点を理解していない人が多いんですよね。びっくりしてしまいます。こんなわかりやすい展開もなかろうに。
なんでしょうねえ、「死」というものを、ただただ怖いものだとしか認識していないから、なのでしょうかねえ。それと
やっぱり、ホラーだという思い込みが、正しい理解を阻害させているのかもしれませんね。
ホラーだとかアクションだとか、そういう思い込み、偏見を一度取っ払ってみてはどうですか?
そうすればもっと、映画は面白くなりますよ。
間違いない。
映画『12モンキーズ』予告編
これも「ただの」SF映画ではありませんね(笑)。
巨匠テリー・ギリアム監督が選んだ俳優が、「ただの」大根であるはずがなかろうに。
やはり世間の認識は
不当だ。