問わず語りの...

流れに任せて

ももいろクローバーZ『行く春来る春』

2022-04-15 05:35:32 | ももクロ

 

2015年公開のももクロ主演映画『幕が上がる』の挿入歌で使われた曲ですね。

 

『幕が上がる』はももクロをちゃんと役者として使っているところが良い、と、かの岡田斗司夫氏も高く評価しておりましたね。本広克行監督自身、近頃の安易な「アイドル映画」に一石を投じる意欲を持って作った映画ということもあり、かなり良い仕上がりの映画だったと思っています。

 

この曲に関しては4人ヴァージョンはレコーディングされていないので、オリジナルの5人ヴァージョンのままのところがいいですねえ。つまり

 

杏果の歌声が聴けるということです。

 

杏果の歌、やはり良いね。

 

べつに4人がダメだと言ってるんじゃないですよ。ただ5人時代の曲を4人で歌うと、どうしても物足りなさが出てしまうのは否めない。4人になってからの曲はいいんです。5人時代の曲を4人で歌うというのは、やはり......。

 

まあでも、これでやっていくしかないのでね。4人は4人故の良さを確立していけばいい。なあに出来るさ。だって、この4人は

 

「必然の4人」

 

なのだから。

 

杏果は杏果の

 

ももクロはももクロの

 

それぞれの道を行く。

 

春は出会いと別れの季節。そんな季節に相応しい曲です。

 

 

 

それにしても

 

ついこないだ夏日を記録したというのに、昨日今日は暖房が必要な寒さって!?

 

春と冬とを行ったり来たり。

 

おかしなことになってます。

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補足、映画『シックス・センス』は「ただの」ホラーではありません

2022-04-14 12:21:06 | 芸能、音楽

映画『シックス・センス』を「ただの」ホラー映画だと思っている人。

 

認識不足です。

 

甘々です。

 

今更ネタバレもないので言っちゃいますが、この映画ではブルース・ウィリスは実は死んでいた、幽霊だった!というのが最後の最後に明かされてショック!えーっ?うそーっ?こわーい!!

 

......って、それだけだと思っているなら、もうホントに

 

浅い!としか

 

言いようがないわ!

 

いいですかー、よーく聴きなさい(金八先生風に)。『シックス・センス』ではね、ブルース・ウィリス演じる主人公が、自分は実は死んでいたんだ、ということを知ってから後の展開が重要なんです。わかりますかー?

 

つまりね、ブルース演じる男は真実を知ることで、逆にこの世への未練を断ち切るんです。残された奥さんへ別れを告げて、あちらの世界へと還っていく。

これが重要なんです。

 

またハーレイ・ジョエル・オスメント演じる少年は、自分に何故幽霊が見えてしまうのか?そのことをずっと怯えていたのですが、ブルース演じる男の幽霊との交流を通じて、この世に未練を残して彷徨っている霊たちを昇華させることが、自分の使命だと悟っていくんです。

 

ブルースもハーレイくんも、どちらも自らの運命を受け入れて前へと進んでいくんですよ。ここなんです、ここが、

 

この映画の肝、

 

なんです。

 

ただ「怖かったー」で終わってしまうには、あまりにもったいないのです。

 

案外この点を理解していない人が多いんですよね。びっくりしてしまいます。こんなわかりやすい展開もなかろうに。

 

なんでしょうねえ、「死」というものを、ただただ怖いものだとしか認識していないから、なのでしょうかねえ。それと

 

やっぱり、ホラーだという思い込みが、正しい理解を阻害させているのかもしれませんね。

 

ホラーだとかアクションだとか、そういう思い込み、偏見を一度取っ払ってみてはどうですか?

 そうすればもっと、映画は面白くなりますよ。

 

間違いない。

 

 

 

映画『12モンキーズ』予告編

 

これも「ただの」SF映画ではありませんね(笑)。

巨匠テリー・ギリアム監督が選んだ俳優が、「ただの」大根であるはずがなかろうに。

 

やはり世間の認識は

 

不当だ。

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ブルース・ウィリス引退

2022-04-14 06:05:51 | 芸能、音楽

失語症を患っておられるとか......切ないですが仕方がないですね。

 

ブルース・ウィリスって、世間一般には「演技が下手」だと思われているんですか?なんでだろう?

 

この方、決して演技下手ではないと、思うんだけどなあ。

 

引退されるということで、この方主演でまだ未見の映画を観てみようと思い、『アンブレイカブル』を選んでみたのですが、

 

ブルースの演技は良かったですよ。人生で選択すべき道に悩む、うらぶれた中年と言う役は、ブルースにはよく似合う。嵌るんですよ、そういう姿。

 

ブルースと言う人は、ただのアクション・スターではないです。アクションしかできないみたいな誤解が、世間には蔓延しているんじゃないかな?

 

実際、アクション映画以外でも話題作に主演してるでしょ?『アンブレイカブル』の監督でもある、M.ナイト・シャマラン監督の『シックス・センス』とか、全然アクション映画じゃないでしょ?でも評判とったじゃないですか。あれは子役のハーレイ・ジョエル・オスメントが良かったですけど、やはりブルース・ウィリスの演技も良かったからこその評判なんでね。なんでそこのところが正当に評価されないのか。

 

世間一般の評価は

 

おかしい。

 

あ、ただ『アンブレイカブル』は、あんまり面白くはないです(笑)。ブルースは良かったんですけどね、映画としては面白くない。とだけ、言っておきます。

 

同じ監督でも『シックス・センス』は面白いですよ。ラストのネタバレを敢えて知った上で観ると、すべてのシーンのつじつまがあうという、実に見事な仕上がりにまたまた感心します。

ネタバレしても面白い。本当に面白い映画とはそういうものだし、その面白さは、ブルース・ウィリスの演技によるところが大きい。ブルースは決して

 

演技下手ではありません。

 

もう一度言います。世間の評価は

 

おかしい。

 

さて、ブルース・ウィリスの代表作といえばやはり

 

『ダイ・ハード』

 

ですね。

 

ブルースの出世作にして代表作。主人公ジョン・マクレーン刑事は、ブルースの生涯最高の当たり役。ブルース・ウィリスという役者を語るには、この作品を外すわけにはいかない。

 

そういうところですかね。ブルースが「ただの」アクションスターに括られてしまう所以は。

 

でもね『ダイ・ハード』を「ただの」アクション映画だと思っているそこのあなた!

 

その認識、甘々ですよ。全然まったく何にもわかっとらん!!!

 

『ダイ・ハード』は「ただの」アクション映画を超えた、総合的な意味での「映画」の歴史にその名を刻むべき、大大大傑作映画なんですよあなた!

 

その歴史的大大大傑作映画の主演こそ、誰あろう「ブルース・ウィリス」

 

なのですよ。

 

ホントにまったく

 

わかっとらん!!!

 

『ダイ・ハード』については、いずれ項を改めて語ってみたいと思います。ホント、『ダイ・ハード』については、一度じっくりと語ってみたかったんですよ。

 

だってみんな、あの大大大傑作を「ただの」アクション映画としか思っていないんだもの。

 

不当だ、まったく

 

不当だ。

 

 

 

引退......仕方ないね。ブルース・ウィリスさんには、ただただ

 

お疲れさまでしたと、お伝えしたい。

 

長の年月、我々映画ファンを楽しませてくれて

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

映画『シックス・センス』予告編

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たこやきレインボー『桜色ストライプ』

2022-04-13 12:20:14 | 今日の一曲

 

岩手なのに!?

 

4月なのに!?

 

夏日って!?

 

どーゆーことー????

 

お陰で、桜、咲いちまいましたよ。もうちょっと後でもいいのになー。

 

まあでも、折角咲いたので、有難く、静かにゆっくり、

 

愛でさせていただきます。

 

というわけで、今日の一曲。

 

春らしく、明るく、爽やかで

 

可愛らしい一曲。

 

たこ虹の曲の中でも、特に好きな曲の一つです。

 

どちら様も、良い春であらんことを。

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映画『魔界転生』(1981年版)

2022-04-12 09:02:20 | 時代劇

またまた古い時代劇を観てしまいました(笑)。

 

改めてこの作品を観て思ったのは、「これは【能】だな」ということでした。

 

日本の古典芸能である能。古くは「猿楽」と呼ばれ、その基本は簡単に言えば、怨霊を昇華させるもの、だと私は理解しています。

 

当時としてはかなり新しい題材であったにも関わらず、全編を彩る古典的な様式。伝統的な時代劇の様式と、能あるいは「人形浄瑠璃」のような様式をも併せ持ち、古くて新しい、とても格調の高い様式美を持つ作品に仕上がっているな、と感じました。

 

深作欣二監督といえば『仁義なき戦い』で、それまでの日本映画の常識を破った、手持ちカメラでブレブレの映像で、役者の顔が映ってないみたいな、新しい作風を生み出した方だと理解しておりますが、一方ではこの作品のような様式美に則った作品を撮ることもできる。

幅広い才能を持った方、なんですよねえ。

 

ワンカットごとの情報量の多さ、映像の美しさ。刀工・村正(丹波哲郎)の住む古びて小さな庵のリアリティ、その横には大きな滝が流れ落ちており、庵と滝のコントラストの美しさは息を飲むほど。

柳生十兵衛(千葉真一)と宮本武蔵(緒形拳)が対決する砂浜の情景の美しさね。あんな綺麗な風景、今でも残っているのだろうか。

 

当時はCGなどありませんし、特殊メイクも今ほど発達していない。そんな中での出演者の方々のご苦労は大変だったろうな、と思われます。

魔界衆の皆さんは金色や白濁したコンタクトレンズをはめて、不気味さを表しています。今だったらCGで目の色を変えるくらい簡単に出来ますが、当時はそうはいかない。またそのコンタクトレンズが分厚くて、目に入れるととても痛かったそうです。でも皆さんいれているんですよねえ、天草四郎(沢田研二)も細川ガラシャ(佳那晃子)も、宮本武蔵も宝蔵院胤舜(室田日出男)も、伊賀の霧丸(真田広之)も、皆さん果敢にコンタクトレンズをはめて演技しておられる。

役者根性を感じます。

 

でもその中で、柳生但馬守宗矩(若山富三郎)だけ、よく見るとコンタクトレンズをはめてない。まあ、天下の若山大先生にそんな痛い思いはさせられないということなのでしょう。

そのかわり、顔を青白く塗ったり、瞬きをしないという演技で不気味さを表現しています。これは若山さんご本人のアイデアだそうで、誰も文句はつけられなかったのでしょう。なんたって、

若山大先生、ですから。

そのせいか、柳生但馬守だけ他の魔界衆とは感じが違う、ちょっと浮いた感じに見えてしまうのですが、いいんですいいんです。大先生が目立てば

それでいいんです。

 

その大先生の殺陣が実に素晴らしい!あの大柄な体躯に似合わぬ軽快な身のこなしで、ジャンプして斬ったりと、そのアクロバティックな動きは千葉真一も真っ青。実際、千葉真一の殺陣の師匠だとも言われているようで、大先生はJAC以前からのアクションスターだったんですねえ。

 

その師匠と弟子との炎の中での対決シーン。さっきも言ったけどCGなんてありませんから、ホントに燃え盛る炎の中で撮影してます。あれは何度見てもスゴイ。

特に炎のドームの向こう側から、柳生十兵衛がゆっくりと現れるシーンは観る度に鳥肌が立ちます。よくあんな撮影しましたよ。活動屋魂というのでしょうか、当時の映画人はどこか頭おかしいです(笑)。

 

古典的な様式美と派手なアクションが混然一体となって実にこれがバランス良い仕上がりとなっており、エログロシーンもありつつも全体としては格調が高い。

 

40年以上の時を超えて未だ語り継がれる作品である所以、ですねえ。

 

一つ気になったのは真田広之。真田さんが演じた役、いなくても良かったよね、と思ってしまった。当時は売り出し中の大型新人でしたからね、千葉さんとのバーターというかゴリ押しというか、そんな感じでの出演だったのかな、と思います。

いや、いてもいいんですけど、なんかね、若山大先生とは別の意味で「浮いた」感じになっちゃってるのが、個人的には残念。いない方がもっと「締まった」映画になったかもね、と思ってしまいます。

 

でも良くできた作品です。日本映画の歴史にその名を刻むべき名作

 

一度観て損はなし。

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