サッカーを殺すな

加部究『サッカーを殺すな』双葉社、1998．

２１世紀に向けて日本サッカーはメジャー競技、また重要文化として定着できるか。Ｊリーグの華やかな未来のために今言うべきことを、世界のサッカー界を見てきた気鋭のスポーツライターが鋭く提言する。

日本サッカーは、1993年のＪリーグの開幕によるプロ化から1998年フランスＷ杯初出場、2002年日韓共催、そして現在に至るまで、15年ほどでいろいろな経験をしてきた。選手個人としても海外でプレーする機会が増えた。
一見、順調に進んでいるような日本サッカー界だが、その影には迷走や混乱、試行錯誤があった。Ｊリーグは、延長戦やＰＫ戦まであったり、２シーズン制だったり、、、今思えば、リーグ戦で延長、ＰＫまでするなんて信じられないよね
そして、最近では秋冬制への以降が議論されたり。よく考えれば、まだまだ、Ｊリーグも海外のリーグと比べれば子どものようなもの

著者は、こういったＪリーグ運営の批判や、サッカー協会の代表監督人選に対する批判など、鋭く指摘しているのだ

確かに、日本サッカーはまだまだひよっこ海外でも活躍できる選手が増えたとはいえ、日本サッカー協会のあり方やＪリーグの運営方法を考えていかなければならないし、ほかにも若手の育成とともに指導者の育成も必要。審判の向上、サポーターやマスコミのあり方なんかも考えないといけないよね