ヘスス・スアレス、小宮良之『名将への挑戦状~世界サッカー監督論~』東邦出版、2011.
スペクタクルサッカーの信奉者から視た世界の監督論。
モウリーニョ、グアルディオラ、カペッロ、エメリ、ファン・ハール、デルボスケ、ドゥンガ、ベンゲルなどなど、新鋭監督から老将まで13人の監督について論じている。
スペクタクル論者として、グアルディオラやベンゲルを賞賛し、一方カペッロやドゥンガなどに対しては守備的で何も生み出さないと批判している(カペッロに関しては、「史上最悪の悪役的勝利者」という称号を与えている)ように、切り口はあくまでスペクタクル
真っ直ぐズバッと切っているだけに、読者は偏見や偏りを感じるかもしれないけど、それぞれの監督を批判しつつも、それぞれの監督のもつ哲学を尊重しているように感じるトコロに、ガッちゃんは著者のよさをみるね
ちなみに、最後はモウリーニョで終わるんだけど、人身掌握術に長けている点に関してスバラシイ能力を持っていることを認めつつ、彼はフットボール破壊者となってしまったのか?と疑問を投げかけて(あえて?)評価を留めているトコロに、著者のモウリーニョに対する期待というか、そういうものを感じさせるね