世界的報道写真家であるセバスチャン・サルガド
彼の軌跡を辿る映画
一枚目の写真からインパクト大。ブラジルの金鉱で働く人々を撮った写真なんだけど、彼らはとにかく金を見つけるため、まさに一攫千金を求めて土を運び続ける。強制的にさせれているのではなく、自ら求めて。奴隷ではないが、何かに縛られているという感覚、生きるということを考えさせられるのだね
その後も飢餓、貧困、紛争、難民といった問題を提起する写真に衝撃を受けるばかり、、、
しかし、サルガド自身も例外ではなく、悲惨な光景を前に深く傷ついてしまう。そして、その先に見たものが地球のジェネシス(起源)、希望なのだね
絶望にも希望にもすべてに寄り添い、向き合い、見つめてきた彼だからこそ写せるモノであり、だからこそ納得させられる作品なんだね
人間は不思議なもので、嫌なことは見ようとしなかったり、見て見ぬふりをしたりするのに、いいことについても意外と見ようとしない
同じ地球で起こっている現実(人間の弱さや闇)に無関心でいるな、見ようとしろ。そして、希望もあるんだ、しっかり見ろと伝えてくれているような気がしたね
映画を観終わってから思わずパンフレットを買ってしまい、家に帰ってからアマゾンで写真集を注文してしまった