待機児童問題を少子化日本の喫緊の課題と考え,投稿を続けている私だが,時折,待機児童問題は「神の見えざる手」ではないかという思いが頭をよぎる.市場経済では需要が増えると価格が上がって需要を抑えるという自動調整機能がはたらいていて,「神の見えざる手」と呼ばれている.都市部で待機児童が増えるのは,そういうペナルティーをはたらかせることで人口の集中を防ごうとする「見えざる手」なのではないかと.現に待機児童が少ない自治体に引っ越す動きもあると聞く.
もちろん「保活がいやなら引っ越せ」というのは暴論で,待機児童問題を行政が自由放任にしていいわけではない.だが,再開発による高層マンション建築による子育て世代の急増は都市部の待機児童問題の原因の一つになっている.対症療法的な対策だけでなく,待機児童問題を生じさせている社会的背景をも考える必要がある.
都市部への人口集中,容積率緩和などでのタワーマンション建設の容認,共働きしなければ生活が成り立たない格差社会など,直接的な待機児童緩和策と並行して考えていくべきだ.
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「過疎地での「高齢者の足」問題から考える,過密でない土地で暮らすための前提条件」
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