リベラルくずれの繰り言

時事問題について日ごろ感じているモヤモヤを投稿していこうと思います.

幼児教育無償化・韓国の場合

2017-12-09 | 待機児童
幼児教育無償化の迷走が議論を呼んでいるが,韓国では2013年から0~5歳児の保育が無償化されていることを,朴志允(パクジユン)氏が朝日新聞の「(耕論)タダ、やっぱり魅力的?」というコーナーの談話で紹介していた(12月9日).
実は記事を読んでもよくわからなかったが,氏は韓国のこの制度は「これ以上続けていくのは,難しい状況」であり,「保育の質が下が」ったと考えているようだ.
「両親が共に働いていながら,どこの園にも入れない」という話は聞いたことがないとしつつ,無償化で専業主婦世帯の利用が急増し,保育園側は利用時間の短い専業主婦世帯を好んで受け入れるため共働き世代は預けにくくなったと指摘する人もいるという.日本と同様に保育士の待遇が悪く離職率も高いが,韓国では2016年に保育士の給与が一時的に払えなくなる「保育大乱」も起きたそうだ.

興味深いのは保育園を使わない世帯にも「養育手当」の支給があるということ.先日紹介した兵庫県明石市でも「待機児童を在宅で育てる世帯に月1万円を助成」をしており,似たような発想だ.私は無償化は時期尚早と思っているが,もしやるなら,同様のことをしないと,必要以上に保育需要を押し上げてしまうのではないか.専業主婦(主夫)家庭が「預けなきゃ損」と感じるようになってはまずい.

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