ムカデとことこ

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副作用・アドレナリンとヒスタミン

2012-03-06 11:00:40 | ひとの幸福
前に書いたけど、一部にとって有益な防潮堤も、

他地域にとっては害になる可能性もあるということ。

これって、一部にとって有効な、薬を飲むこと が

他に悪影響を及ぼす結果になる薬の副作用に似ている。


生体内のシグナルシステムは本当によく出来ていて、

ストレスに満ちた経験をすると、

体内に元々あるヒスタミンという体内の物質は脳内だけで放出され、

その結果神経組織への血流量が増えて、

生存に必要な神経学的反応が促進されるらしい。

ストレス行動に関係するヒスタミンの放出は”脳内限定”であり、

身体のほかの部位で反応が起こることはない、という。

これは『部位特異性』というものらしい。


けど、製薬会社のたいていの医薬品には

そういった自然の『部位特異性』はないので、

体内に入った薬剤は全身に分配されてしまい、

いわゆる副作用を起こすことになるよう。


体内で自然な働きをするヒスタミンという物質は

他のところでは有害になるとわかるので、

脳内にだけ狙って放出されるんだろう。

(ヒスタミン)は自分のする行いの目的がはっきりわかっているといえそう。

細胞に意志があるように、そういう脳内物質も意志があるようだ。


体内のたくさんの物質のいろいろな働きなんて、

ほとんど知らずに暮らしているけど、

小さな体内物質のひとつひとつが、

自分(体内物質)のやることに、

はっきりとその目的を知って行なっている、としか言えないように思う。

自然に上手い具合になっている。そう、生っている。


部分は常に全体的に働いている。


それが自然なんだなぁ。一部は全部と繋がっているということを、

私たちの身体はわかっているんだ。

そういう身体に比べると、今のところ精神はそこまで行ってないみたい。

例えば、そこの住民のために高い防潮堤を造りたいとなった時に、

その防潮堤があることで反発した津波のエネルギーは

他の地域にどういう影響を及ぼすだろうかとか、

そういう発想が無いままに行為行動が進むと、

場合によっては他地域に大きなしわ寄せ被害が及ぶこともありえるかもしれない。

薬の副作用と同じで、

その箇所に効くけど、それと同時に、

他の箇所に要らない作用をしてしまう現象と同じみたい。

一部と全体は離れては存在してない、というようなことは

じっくり考えれば誰でもがわかることなんだけど、

つい目先のことしか考えないのは、

“高速思考”のせいなんだろな。

それは思考じゃなくて、思考放棄だとも書かれてあったな。

思考するものとして人間は生まれて来た。

思考しなきゃ、他の動物と同じということになるんだろうか。


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